幕間 ~女神のお仕事~ その2
世界の狭間。
上にどこまでも続く満天の星空と月。一つの世界に繋がっている。
下にも、どこまでも満天の星空と月。もう一つの世界に繋がっている。
この夜景は、どんな金銭的価値にも代えられないものだろう。
その間の、水面のような場所。
通常世界と異世界テラスペラズを繋ぐこの土地に。
大浴場が出来ていた。
獅子の形をした石像から湯が流れ出ており、黒い大理石の浴槽に溜まっている。
本日、女神セイクリッド・チカは湯船に浸かって、休息のひととき。
瑠璃色の長髪はお団子に結わえられている。
「あーあ、転生者の管理っていつまでたっても慣れないしメンドクサイ。キャパい。誰かアーシのお手伝いしてくれる人、ゆるぼ」
ちゃぷちゃぷ。
不満げにして、すらりとした曲線を描く美脚をゆっくりとバタ足。
また、湯船には二つの島国が浮かんでいると言っても過言ではない。
一糸まとわぬその裸身はまさに女神のそれである。
誰もが見惚れる、神聖さと艶やかさを兼ね備えた魅惑の身体。
奇跡的融合、というやつだ。
「さて、『第二の試練』もクリアーおめおめ。基礎の繰り返しで応用。よくできましたー。寝る前にチェックチェックーっと」
一旦、湯船から上がる。
ホワイトボードへ歩いていき、ペンを取った。
四行目のうち、二行目に書き込み。
「次は一人じゃしんどいよー。『第三の試練』 だからね。仲間と絆を深めて。しっかり技術を学んで。頑張ってちょ」
女神は振り返って、指を打ち鳴らす。
目の前に、高級ホテルにあるような白い更衣室が顕現。
「ま、ここさえ超えれば……ね」
寝巻きに着替えるべく、そこに入っていったのだった。




