表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才の方程式  作者: nono
9/17


勝負が終わって、



「はぁ……はぁ……」



体力を使い果たした峯扇は膝に手を当てて、肩を大きく上下させている。

顔を俯かせて、長い髪で隠れて見えない。



「……俺の勝ちだな。勝負内容忘れてねぇか?」



「…………はい」



大伴は中腰の峯扇に歩み寄った。

客観的に見れば、見下ろしたような構図になっている。



「な、なんでも言う事を聞きます。まぁ大体予想はつきますけど」



大伴に勉強を教えるってのが峯扇の予想だろう。

この勝負の始まりはそれ目的だったし、大伴も'ちょっと前,まではそう考えてた。



「じゃあ言うぜ?」



大伴はしゃがみ込んで、峯扇と目を合わせた



「なにもしなくていい」



「……え?」



キョトンとした峯扇の顔。そりゃそうだよな、と大伴は思った。

自分だって峯扇の立場ならそんな顔になるだろう、きっと


「な、なにもしなくていいって……せんぱいはこのままだと卒業できないんじゃないんですか?」



「まだ決まってねぇっつの」



「お、おかしいじゃないですか。なんで私に教えろって言わないんですか。まさか、運動オンチの私に同情してるんですか?」



「してねぇ。ただ自分で努力してないのに気付いただけ」



今まで俺は自分ができない事はすぐに諦めていた。努力すれば成績だってもっと上がってる筈だ。俺がやってるのは他力本願で、結局、楽をしようとしていたんだ



それに、



「たくさん頑張ってるお前に頼むのはできねぇからな。俺も見習ってみるわ。あ、あとな、」



峯扇の頭に手を置いた

大伴と峯扇の目と目が合う



「撤回する、お前は運動オンチじゃねぇ。それじゃあな」



「…………」



頭の頂点をポンポンと軽く叩いて、大伴はその場を後にするべく歩き始めた



さて、帰ったら勉強するか。どうしても分からないとこは赤坂に聞こう。

と、似合わない考えを纏めていると、



「待って!!」



「ぐぇっ!?」



がしっと、峯扇に後ろから襟首を掴まれた。

そうなると前に進んでいた大伴の首は締まるわけで、



「な、なにしやがる!!首締まって変な声出ただろうが!!」



「納得できません」



大伴の睨みもなんのその。峯扇はジロリと睨みつける。



「勝ったのに何もしないなんて逆にムカつきます。それに今回私は痛感しました、私は運動オンチなんです。それなのに子供を扱うみたいな感じで撤回してっ……」



「なんでだよ!!撤回しろって言ってただろ!!それに罰を受けたいって、お前はマゾか!!」



「なっ!?そ、そんなわけないでしょ!!この変態!!」



「だ、誰が変態だ!!お前どうしたいんだよ!!」



大伴が投げやりに言うと、峯扇はむっ、と口を閉ざした



「……しが……ます」



「なに?」



声が小せぇよ。聞こえねぇっての。

そう問い返すと、峯扇は顔を俺に急接近させた。ちなみにかなり近い



「だ、だから。私がせんぱいに勉強を教えます。卒業させてみせます。負けたんだからそうします。そ、そうじゃないと私のプライドが許しませんから」



「い、いやでも……いいのか?」



峯扇はいっぱい勉強してるんじゃないのか

それに陸上でもかなり練習してたから、もしかしたら他にも色々やってんじゃないだろうか?



「二言はありません。厳しくいきますから、そのつもりでっ!!」



怒ってるのか、峯扇は顔を真っ赤にさせて、走っていってしまった



「な、なんだアイツ……」



やる気になってくれてるっぽいならいいけど。

イマイチ峯扇がわかんねェー


そう大伴は一人つぶやいた



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ