表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホスト転生  作者: 阿門 甲斐吽


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/69

【第38話】漆黒の調教


 本殿(ほんでん)(おく)位置(いち)するシオンの私室(ししつ)


 そこは鉄血(てっけつ)(とりで)(なか)(もっと)濃密(のうみつ)にシオンの魔力(まりょく)(よど)む、快楽(かいらく)絶対(ぜったい)領域(りょういき)であった。


 完全(かんぜん)理性(りせい)をへし()られ、シオンの所有物(しょゆうぶつ)として最適(さいてき)()されつつある魔女(まじょ)アルテミシアは、(つめ)たい(くろ)(よろい)をすべて()()られ、大理石(だいりせき)(ゆか)()いつくばっていた。


 (しろ)(はだ)は、内側(うちがわ)から()()がる熱情(ねつじょう)によって()やかな桃色(ももいろ)上気(じょうき)し、()のように(あか)(かみ)(みだ)れて(ゆか)(ひろ)がっている。


「ハァ、ハァ……シオン、(さま)……。(からだ)が、(あつ)くて……おかしく、なって、しまいます……っ」


 一切(いっさい)感情(かんじょう)()たなかったはずの魔女(まじょ)面影(おもかげ)皆無(かいむ)だった。


 アルテミシアの内側(うちがわ)から(あふ)()()(みつ)彼女(かのじょ)(ふと)ももを(つた)い、(ゆか)(ちい)さな水溜(みずた)まりを(つく)っている。


 その様子(ようす)を、シオンは玉座(ぎょくざ)腰掛(こしか)け、冷徹(れいてつ)愉悦(ゆえつ)(ひとみ)宿(やど)して見下(みお)ろしていた。


「まだお(まえ)の『忠誠(ちゅうせい)のすべてを()(つぶ)してはいないぞ、アルテミシア。魔王(まおう)への未練(みれん)ごと、その身体(からだ)(おれ)存在(そんざい)(きざ)()んでやる。こちらへ()い」


「はい……っ、シオン(さま)……!」


 シオンの命令(めいれい)に、アルテミシアは歓喜(かんき)吐息(といき)()らしながら、(あさ)ましい牝犬(めすいぬ)のように()つん()いでにじり()った。


 かつて一国(いっこく)軍隊(ぐんたい)匹敵(ひってき)する魔力(まりょく)(おそ)れられた魔女(まじょ)が、いまやシオンの足元(あしもと)(あい)()うだけの存在(そんざい)()()がっている。


 シオンが彼女(かのじょ)(ゆた)かな(むね)乱暴(らんぼう)(つか)み、()()げると、アルテミシアはそれだけで脳髄(のうずい)()かれるような快感(かいかん)()(ふる)わせた。


「あ、ぐ……ぅ、んんっ! ()れられただけで……(のう)が、()けて……っ!」


本番(ほんばん)はこれからだ。お(まえ)のその冷徹(れいてつ)(ほこ)りが、絶頂(ぜっちょう)悲鳴(ひめい)へと()わる瞬間(しゅんかん)特等(とくとう)(せき)()せてもらおう」


 シオンはアルテミシアをうつ()せに()()せ、容赦(ようしゃ)なく(あふ)れる(みつ)(おく)へと自身(じしん)(たけ)りを()()した。


「ひゃあぁあぁあーーーっっ!?」


 静寂(せいじゃく)私室(ししつ)に、アルテミシアの()()かれたような絶頂(ぜっちょう)(あえ)ぎが(ひび)(わた)る。


 シオンの「(せい)捕食者(ほしょくしゃ)」の能力(のうりょく)が、肉体(にくたい)結合(けつごう)(つう)じてダイレクトに彼女(かのじょ)精神(せいしん)へと介入(かいにゅう)していく。


 ただの肉体(にくたい)(まじ)わりではない。


 シオンの濃厚(のうこう)魔力(まりょく)彼女(かのじょ)魔術(まじゅつ)回路(かいろ)(はげ)しく蹂躙(じゅうりん)し、魔王(まおう)ギルガザードへの忠誠(ちゅうせい)記憶(きおく)を、甘美(かんび)愛欲(あいよく)(ほおのう)強制(きょうせい)(てき)()()くしていく精神(せいしん)調教(ちょうきょう)であった。


「ん、あ、(あつ)い、(あつ)いぃッ! シオン(さま)(なに)かが、(わたし)(なか)に、(はい)って……()たされていく……っ!」


(いや)か? アルテミシア。お(まえ)大事(だいじ)(かか)えていた理性(りせい)など、(おれ)(くさび)(まえ)にはただの玩具(おもちゃ)()ぎない」


(いや)、じゃない、です……っ! もっと、もっと(わたし)(こわ)してください……! ギルガザード(さま)なんて、もう、どうでもいい……(わたし)は、シオン(さま)の、お人形(にんぎょう)……っ!」


 シオンが容赦(ようしゃ)のない速度(そくど)質量(しつりょう)彼女(かのじょ)(こし)()()えるたびに、アルテミシアの(ひとみ)から完全(かんぜん)知性(ちせい)(うしな)われ、ドロドロに()けた陶酔(とうすい)だけが(あふ)()ていく。


 彼女(かのじょ)背中(せなか)(はげ)しくのけ()り、白目(しろめ)()きかけながらも、本能(ほんのう)(てき)にシオンの肉体(にくたい)(もと)め、その(こし)必死(ひっし)()らし(かえ)した。


 (こし)がぶつかり()卑俗(ひぞく)(にく)(おと)室内(しつない)()(ひび)く。


 アルテミシアの(しろ)(はだ)には、シオンの絶対(ぜったい)支配(しはい)紋様(もんよう)が、前夜(ぜんや)のルビリアのそれよりもさらに()く、(あざ)やかに()かび()がり、脈動(みゃくどう)していた。


 彼女(かのじょ)体内(たいない)からは(あらが)うことのできない(みつ)(あふ)れ、二人(ふたり)結合(けつごう)()()らし、さらに快楽(かいらく)加速(かそく)させていく。


「あ、は、ぁぁ! (うそ)……(わたし)、こんな、(みだ)らな(こえ)、っ……んほおぉぉーっ!」


 シオンが最奥(さいおう)敏感(びんかん)一点(いってん)(はげ)しく(えぐ)ると、アルテミシアの身体(からだ)(ゆみ)なりに硬直(こうちょく)した。


 限界(げんかい)()えた快感(かいかん)彼女(かのじょ)脳髄(のうずい)完全(かんぜん)にクラッシュさせ、言葉(ことば)にならない(あえ)ぎと(とも)に、彼女(かのじょ)肉体(にくたい)幾度(いくど)()かも()からない(はげ)しい絶頂(ぜっちょう)(むか)えた。


 全身(ぜんしん)神経(しんけい)快楽(かいらく)電流(でんりゅう)()かれ、ビクビクと(こま)かく痙攣(けいれん)する。


 だが、シオンの()めは(ゆる)まない。


 気絶(きぜつ)することすら(ゆる)さない絶対(ぜったい)支配(しはい)は、彼女(かのじょ)絶頂(ぜっちょう)余韻(よいん)(ふる)える最中(さなか)にも、さらに(ふか)く、容赦(ようしゃ)なく()()れられる。


「お(まえ)のすべてを、(おれ)快楽(かいらく)最適(さいてき)()してやる。永遠(えいえん)(おれ)だけの狂信者(きょうしんしゃ)として()きろ」


「はいぃぃっ! シオン(さま)(わたし)の、絶対(ぜったい)(あるじ)(さま)……っ! あなたの(たね)で、(わたし)を、全部(ぜんぶ)(よご)して……っ!」


 ドロドロに()けたアルテミシアの最奥(さいおう)()けて、シオンの濃厚(のうこう)魔力(まりょく)(はら)んだ(あつ)質量(しつりょう)が、一滴(いってき)(のこ)らず()(はな)たれた。


 アルテミシアの体内(たいない)がシオンの存在(そんざい)()たされると同時(どうじ)に、彼女(かのじょ)(たましい)(そこ)にあった魔王(まおう)への忠誠心(ちゅうせいしん)完全(かんぜん)消滅(しょうめつ)し、シオンへの絶対(ぜったい)(てき)依存(いぞん)狂信(きょうしん)へと()()えられた。


 (たたか)いが()わり、シオンの胸元(むなもと)(ちから)なく(くず)()ちたアルテミシアの(ひとみ)には、かつての冷徹(れいてつ)さは微塵(みじん)もなかった。


 あるのは、ただ一人(ひとり)(おとこ)にすべてを(ささ)げた、恍惚(こうこつ)とした奴隷(どれい)(ひかり)だけだった。


 魔王(まおう)(ぐん)最強(さいきょう)一角(いっかく)が、完全(かんぜん)にシオンの(おり)へと(とら)われた瞬間(しゅんかん)である。





(だい)39()(つづ)





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ