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第40話 ママン直伝?佐々木さんのすき焼き大臣

今日はイベント起こらないので大豆ときのこと小麦を買おうとすると。

「キノコは無いんですよー」

まじですか!!

「えー。きのこないんだー。じゃあ買いに行こ。関屋さん!」

「え?きのこ無くてもいいよ!」

「必須でしょ?!何言ってるの?!」

ええ、そんなに?!


横井さんが怖いから車で遠くのスーパーに。スーパーで食材買ってどこにも食材が無いのは明らかおかしい。それがママンにバレるのが嫌だ。


「ねー。佐々木さん。私豆腐のレシピ無いんだよね。そっちある?」

「無いなあ。せっかくだし良いの買お」

「えー。勿体無いよー」


佐々木さんが面白がっていろんな大豆製品を買う。

「焼き豆腐は必要でしょ?イケメン豆腐に、豆乳に、おから、テンペと納豆、枝豆、味噌」

どう考えても買った大豆で枝豆は作れないと思う。


「えのきと、しめじと、しいたけとーまいたけ」

「いや買いすぎでしょ」

「きのこは神食材だよ?!」

「それ食べ過ぎたらエネルギー効率悪くなるよ?!」

「君ダイエッターなのに何言ってるの?!意味が分からないよ!」


いやそのままの意味だわ!消化吸収が悪くなるの!美味しいものをほんの少量食べるのが良いに決まってる!消化効率と、時間効率重視だわ!第一、食物繊維摂りすぎたら胃袋大きくなるだろうが!


「あ。ノンアルビール買おう!ノンアルビールは神だよね!!米の代わりになってカロリーが無い!!」

「ノンアルビール、実はカロリーあるやつの方が美味しいけどね!箱で買おう!!」

「箱で買ったら冷えてないよ!」

「冷蔵魔法!!」

何それ天才?!


佐々木さんは糸蒟蒻を手に取った。あく抜き済みのやつで無駄に高い。いやあく抜き魔法も開発しろよ!しかも蒟蒻買うとかお金が勿体無いよ!!

「糸蒟蒻とか存在の意味わからない!カロリー無いからね!食材として意味をなさない」

「いやいや!大事でしょ!!食物繊維!てかスーパーでその問題発言やめて?!営業妨害だからね?!」

「こんなのでお腹膨らませたら食べ癖がついちゃうよ!?」

「ほんと君考え方偏ってるよね!お父さんには野菜食べさせてあげてよ?食物繊維は腸内環境整えるのに絶対に必要だから!」


わちゃわちゃ言いながら二人でレジへ。

私は当たったばかりのお金で支払おうとしたけど佐々木さんがカードを出してしまった。黒一色の、ロゴが見えないシンプルなデザインだった。


「こういうのは男が出すの!」

待って。それはママンの刷り込み!

全部インベントリに入れてスーパーの屋上駐車場から異世界へ。

ちょうどお昼時。

佐々木さんが「アイス」と唱えるとノンアルビールがいい温度に冷えた。

「最高か!!!」

「半分ずつインベントリに冷やそ。でも今日は白米ね!!それは絶対に譲らない!」

「ええ!じゃあ羅漢果使う?」

「だめ。今日は白砂糖!!ここに糖尿病患者は居ないんだ!!今日は普通のご飯が食べたい!」

ええ。なにそれ!


ちゃぶ台にカセットコンロを置いて鉄鍋。

お麩をお水で戻す。

ボウルに計量カップ、しょうゆ、日本酒。


「あれ?君すき焼き割下派?」

「うん。直接は難易度高いから」

私がレシピを調べていると佐々木さんが言う。

「じゃあ僕が作るよ!」

「ええ!できるの?!」

「余裕!僕料理男子だから!男たるもの料理くらいできないとダメなんだよ!」

それママンだな?!ママンの受け売りだな?!

卵を割ってスタンバイ!


「関屋さん!玄米禁止!今日白米って言ったよね!こっちで出すから!」

佐々木さんがどうしても折れない。


牛脂を溶かして焼いて砂糖と醤油をかけて。

「うまーーーい!!!」

「うまーーー!!佐々木さん天才!!」

「今米食べて!今!!」

私は米を一口食べる。

「うまーーーい!」

「ね。米もちゃんと美味しいでしょ?!」

いや知ってるよ?!


そのあと佐々木さん無属性魔法でガーッと野菜を並べていき、砂糖、醤油、酒と入れていく。

魔法はめっちゃ便利だ!


「最高か!!!もう幸せ!!!」

「へへへ。そこまで褒められたら料理大臣に就任するしかないな!!」

「佐々木さんをここまで仕込んだママンに感謝だな!」

「やめて!誤解しないで」


絶対誤解じゃないよね?!

佐々木さんからレシピが送られてきた。


「お父さんにも食べさせてあげたいなあ」

「じゃあ今度家で合成甘味料で作ってみよう。普通に置き換えただけじゃ同じにはならないからね。研究しとく」


二人でスーパーの駐車場に戻った。


『報酬、すき焼きパーティ。パーティ絆アップ。食品衛生責任者資格』

ええ?!飲食店とかする気ないよ?!私料理下手な部類なんですけどなんで?!

『受講すれば取れる簡単な資格で飲食業の技能は必要ありません。受講料と時間を得しました。履歴書が充実しますね!』


私達はWEBデザインの話をしながら二人でドライブする。

駐車場で手を振って別々にエントランスに向かった。

「じゃあ夜ね」

「うん。6時30分ね」


自治会。憂鬱だ。

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