表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Creator of the world  作者: andras
進化する島
95/247

92

さてグロッテに転車台の作り方を見せてからコウキは転車台用の器具を作りグロッテに渡した。そろそろ港から村に来て一ヶ月ということもあり戻る時期なのだが先にグロッテに戻ってもらうことにした。ヤシャ達傭兵隊数人に護衛を頼みグロッテには帰って貰った。アラクネに線路の進路を糸で示してくれているためどこに作るかも伝えてある。ジン達にも線路の建設の手伝いを頼んでいるため後2,3日で港まで開通するだろう。その間にコウキは村に駅を作って言った。さて残りの時間を使って客車と貨物車を作らなければいけないためコウキは再び機関車整備工場兼精錬所に籠っていた。客車自体は作るのは簡単だ。土台の上に人が快適に乗れるように客車を作っていく。昔ながらの木の椅子でも雰囲気が出て良かったのだがやはり快適に過ごすためにはビッグボアの余っていた皮で椅子を作った。スポンジなどはないが多少はましだろう。くもまるに頼んで出来た客車からレールに上げてもらい連結させていく。時間を合わせながら3日かけて客車と貨物車を作っていった。

いよいよ列車出発に日がやってきた。くもまるの報告で線路は繋がって向こうの準備も完成しているそうだ。どうやら話を聞きつけたベーグが港まできて転車台、駅それから半分ほどレールの張りぐわいを見てくれたらしい。ベーグほどの腕利きがレールを見てくれているのなら安心して走る事が出来る。しかもグロッテには転車台さえできていれば駅は簡易的でいいといったのだがベーグが来たということは完璧な駅が繋がっているだろう。

コウキは工場から客車を繋げて中に石炭を入れると稼働させた。温度が上昇していき圧力があがり車輪に動力がしっかりと伝えられるまでになっていく。

「よし出発だ行くぞドーントレス号」

皆にはまだ集まって貰っていない。工場から村の駅まではバッグで入らなければいけないためかっこ悪いしっかりと走る姿を見てほしいのだ。コウキはレバーを倒していく。すると動力が車輪に伝わりゆっくりと動き出した。

「ウヲォォォォォかっこいいぞ‼」

動き出してからこの体に使わってくる感覚に動き出した躍動感そして自分が運転しているんだという感動がコウキを高ぶらせていった。後ろで走行しているとはいえコウキの満足感はすさまじい物だった。さて初心者であるコウキは魔鉄鋼で作ったレールに細工をしておいたおかげで駅に近づくと勝手に減速していき自動で駅に着くようにセットしていた。もちろんブレーキを作動しても止まるのだがやはり安全には気を使わなければいけない。万が一にも事故など起きたらシャレにならないからな。もちろんすべてのレールに変に重心がかかったら勝手に減速するようにしておいた。魔法の物体を動かす性質は止めることも出来るのだ。やがて駅に入っていき自動的に列車は止まった。コウキはいったん降りて皆を呼んでいく。親衛隊の皆に伝えると今日帰る予定の皆が集まってきた。ハシヒメにフーレ、フロスにストームそれにリーノ達青年団にヒートも意外と乗るらしい。

「なんだよこれは俺を置いて面白そうなことやってんじゃねーかよ」

「ヒートはこういうの興味ないと思ってたよ」

「バカいうんじゃねーよこの渋さごつさいいじゃねーか俺だってなガキの頃は船乗りになりたかったんだぜ戦いなんて覚えたのは最近だぜ」

ヒートの口から衝撃的な事を告げられてしまった。この戦闘の化身みたいな男が船乗りでしかも戦いは最近覚えたなんて誰が信じるんだよ。船乗りなんて荒々しい職業に見えてかなり繊細な作業が要求される。強風の時は少しでも帆の張り方を間違えれば船が転覆してしまうし、急に曲がる事も出来ないため常に周りを気にして進路を気にしなければならない。ヒートに関して言えば常にセンスのみで動いているような人間だ。まぁでもヒートの戦闘を見ていると正確に打ち出されるクローや相手の芯を捉える攻撃など実はかなり繊細な男なのかもしれない。

「さぁみんな乗ってくれよ出発だぞ」

皆が早く乗りたそうだったのであんまり長話してもいけないと思いコウキは皆に客車に乗ってもらうことにした。先頭車両から後ろを確認して乗り込むのを確認した後見送り組のみんなに下がって貰った。よし準備完了コウキは運転席に乗り込んだ。

「うわぁ⁉何やってんだよリュディア」

なんと運転席に人間モードのリュディアが座っていたのだ。

「わらわの子らが教えてくれたぞしかもかなり手伝ったとかこんなに面白そうなものがあるならわらわが来ないでどうするのじゃ」

「なんだリュディアも興味があったんだな何に興味があるのか分からなかったからさ」

「それでどうやって動かすんじゃ早く行こうではないか」

興味深々のリュディアに動かし方を教えて行く。レバーを前に倒すと前に進む後ろに倒すと後ろに進む足にあるのがブレーキで止まる事が出来る。かたスピードが出ている状態だと力が働いて急に止まる事は出来ないなど安全面も伝えていった。話を聞き終えたリュディアがゆっくりとレバーを倒していく。するとゆっくりと列車が動き出した。

「おぉ本当に動きおったわこれは凄いぞコウキよ」

リュディアは楽しそうにしてくれているようで良かった。なにより万が一にもレールの安全装置があるので危険はないはずだ。コウキも村から森の中に景色が変わっていく様子を楽しんでいった。

一方客室でも皆はかなり楽しんでくれていた。客室に入ってコウキに言われたことを守ってしっかりと席に座る。少し待っていると体に振動が伝わりゆっくりと窓の景色が動き出した。揺れはあるのだがレールは太く凹凸がないため馬車や竜車などより揺れは感じられない。皮張りの椅子に座って景色を楽しむ余裕がある。しかも場所と違ってかなりの人数が一度に乗っているのに動き出してから数分でかなりの速度になっていた。外を見ると馬車よりも早い速度で動いているのが分かる。景色の移り変わりがとても速い。

二両目に乗っていた親衛隊と特にヒートはかなり興奮していた。

「なんじゃこりゃめちゃくちゃ早いじゃねーかすげーなこれ」

「隊長座っていないと危ないですよコウキ様に注意を受けたではありませんか」

ヒートは立ち上がると身を乗り出して外を見ていた。向かい合わせの四人がげの椅子に座っていたアレクはヒートに落ち着くように言うがヒートは興奮しておりはしゃいでいた。

三両目では婦人会の皆やフーレにリザードマンの二人に青年団が乗っていたのだが皆馬車などにも乗った事がないため体に伝わる振動など少し怖いようで静かに座っていた。説明が足りなかったのかもしれない。

しばらくして森の中に入るとコウキは車両を見回るために客車の方に足を運んでいた。二両目に入るとまず目に入ったのはヒートでかなり興奮しているようだ。

「どうだヒートこれ凄いだろ」

「最高だぜコウキ一番前に行きたいんだがいいか?」

「いいよ今リュディアがいるから挨拶してやってくれな」

ヒートはコウキに許可をもらうと走っていってしまった。さすがの体感である。馬車よりも揺れが無いとはいえゼロではないのだ。歩いていてもたまにふらつくことがあるのに走れるなんて流石だ。ヒートとアレクが座っている後ろの席には女子たちが座っていた。

「やぁみんな調子はどうだい?」

「コウキさんかなり早いし凄いわね」

「私は少し怖いですわコウキ様」

「私達は訓練を積んでいますのでこれくらいは問題ありません」

アリスは列車を楽しんでくれているようだがハシヒメは少し怖かったようだ。チカにスズも大丈夫だと言っている割に黙っているので怖いのかもしれな。まぁ慣れてもらうしかないな。


読んでくれてありがとう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ