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家に戻ったコウキはフーレの作ってくれた食事をステラ達と一緒に楽しんでいた。フーレが作った食べ物はドワーフ特有の伝統料理らしい。茹でた肉の上に野菜を溶けるまで煮込んだスープをかけた料理に小麦粉を練った物を茹でた餅のような食べ物が食卓に並んでいた。
「フーレこれ美味しいなやっぱり色々な所の食べ物が集まると楽しめていいよな」
「気に入って貰えたようで良かったわステラさんも栄養がいっぱいいるんだから沢山たべてねもちろんハナちゃんもね」
「フーレさんありがとう美味しく頂いています」
フーレの料理を腹いっぱい堪能した後コウキは家でくつろいでから午後に予定していた鬼人族の皆の所に行くことにした。ハシヒメは秘書として働いてくれているためコウキから離れられないため皆とも会いたいことだろう。鬼人族の皆はガロス達が引き払った家や元々空き家だった家を活用してもらっている今は作業を言えて昼休憩に入っているらしい。随分遅くまで働いてくれているようで昼休みも遅めだとベアリーが心配しているためそのことも話さなければいけないと思った。とりあえずコウキはモミジの家に向かった。コウキがドアをノックすると声がした後ドアからモミジが出て来てくれた。
「これはコウキ様ご無沙汰しております。さぁ中へどうぞ」
モミジは笑顔で家に招き入れてくれた。意外と元気そうだ。中に案内あされるとリビングスペースに案内された。椅子に座っているとモミジがお茶を出してくれた。コウキはモミジの入れてくれたお茶を飲んでみる。一口飲むと口にローズの香りが広がってステラの薬草茶とはまた違った味わいが広がった。例えるならステラの薬草茶は日本茶とか緑茶のような味わいでモミジのお茶は紅茶のような味わいだ。これはこれで旨い。
「このお茶美味しいな香りが広がって鼻から抜けて行くよ」
「コウキ様はお茶のたしなみが分かるお方なのですね素晴らしいお方ですね家の娘にもコウキ様を見習って頂きたいですわね」
コウキが後ろに座っているハシヒメの様子を見ると既にカップの中が殻になっていた。飲み干したのだろう。せっかくの香りを楽しむことが出来るお茶がもったいない。
「コウキ様の言う香りも確かにしますけどお茶なんて喉が潤えばなんでもいいではありませんかそれにこのお茶は昔から飲んでいる味なので美味しいですけど今更ですよ」
ハシヒメは秘書の仕事予定決めなどスケジュール調整などは完璧にこなすことが出来るのだが生活関係のことに関しては少しずれている所がある。まぁある意味ではこれがハシヒメの魅力なのかもしれない。少しづつ生活面に関しても慣れてきているようなのでそのうち普通の女の子になるだろう。
「しかしこのお茶に使っているハナどうしたんだ?こんな花この島に咲いてないというか今の時期に花咲いてないよな」
「この花だけは私達の村で栽培していた花ですわお茶ように乾燥させて持っていました種もありますので畑を作ればまた花の栽培も出来るようになりますわ」
「なるほどなそういうことだったか是非それはやってもらいたいな」
コウキ達は最近の近況報告からはじまりハシヒメの話題で盛り上がった。ハシヒメの話になると本人は向こうの拠点での料理の失敗談などの話になった時に顔を真っ赤にしていた。
「たしかにあまりこの子には日常的な事をあまり教えていませんでしたから恥ずかしいですわね」
コウキがしばらく話をしていると家に誰かが帰ってきた。それはヤシャだった。
「ただいま帰りましたモミジさんあれ?コウキ様がお見えになっていたとは失礼しましたすぐに汚れを落としてまいります」
ヤシャは急いで部屋に行くと着替えをもって大浴場に行き体を流して戻ってきた。どうやらモミジとヤシャは同棲しているらしい。モミジとしてもいきなり一人で過ごすのはやはり抵抗があったらしくほとんどの鬼人族は同棲していてカップルが成立しているらしい。
「なんだよヤシャ知らなかったけどお似合いじゃないかあっでもハシヒメとしては複雑かなこういうのは難しい所だよな」
「いえコウキ様私は既に成人していますから問題ありませんそれにお母さまも新しい人生を送って頂きたいですからねそれにヤシャさんは大変すばらしいお方なので全然大丈夫です」
「これはお恥ずかしい事です。でも僕も美しい方と一緒に住めて光栄ですよ」
「あらヤシャ様ったら上手いんだから」
なんだか二人の間にとても甘い雰囲気が漂っていた。大変甘ったるいが皆が幸せならそれはそれでいいと思う。
「二人が幸せなら俺は満足だよまさかこんなにもラブラブとは思わなかったけどな」
「何を言っているのですかコウキ様には負けますよ。この島でコウキ様とステラ様以上に深い関係の仲はおりませんよ」
「そうですよねコウキ様ステラさんと会っている時とても生き生きしていますからね」
ヤシャとモミジの事をからかっていたら思わぬ反撃を食らってしまった。二人にこんなにも甘い雰囲気が流れているのにコウキはもっとひどいのだろうか少し反省しなければならないかもしれないがまぁ無理だろう。
何はともあれ鬼人族の皆は幸せそうに生活しているようでとても良い事だ。働き過ぎだと二人に話してみても鬼人族の里ではあれが普通らしい。そういえばヤシャ達も大変働き者だったためこれはしょうがないのかもしれないが少しずつのんびりしてもらいながらやっていけばいいだろう。話が弾んでしまいすっかり夕陽が落ちて来た。そろそろお暇しようと思う。コウキとハシヒメは二人と挨拶して家に戻って来た。
「コウキ様明日の予定はどうされますか」
「そうだなとりあえずフロスとストームの所に行くかなヒートにも顔を見せとかないといけないしな」
「分かりましたコウキ様ではおやすみなさい」
「あぁおやすみハシヒメ」
コウキはハシヒメと別れた風呂に入ってフーレの用意してくれた食事を食べてステラとゆっくりしてからベッドに横になった。目を閉じてだんだん眠気が襲って来た時意識の中にさしぶりに神の声が聞こえてきた。そして辺りが明るくなりコウキが前の世界で死んだときに見たおじいさんが目の前に立っていた。
「久しいのぅコウキよ元気でやっておるかのぅ」
「あれ神様じゃないですかどうしたんですか?」
「いやのぅわしはこういうゲームをやる時にかならず作りたいものがあってのう。それはやはり男の子の憧れである乗り物なのじゃよ」
「はぁなるほどですねやっぱり機関車とか船とか憧れますよね」
「そうなのじゃわしも必ず予算を無理してでも必ず作るのじゃよ」
「確かにこういうものには材料費とかかなりかかりますよねレベルとかも後半にならないと獲得できませんしね」
「そうじゃなおぬしのレベルは今6でポイントもかなり余っておるその分使える物資も増えておるのになぜポイントを使わないんじゃ出来る事が広がらないぞ」
「あぁそういえば後で使おうと思って取っておいたの忘れててそんなに溜まってるんですか僕」
「そうじゃ運営としてもこの世界の創造者としとお主が活躍せんとつまらんからのぅそこで運営からのお知らせじゃ」
「へーそういうのもあるんですかそれでなんなんですか?」
「今そっちは1月なのじゃがそこでお年玉キャンペーンとして特別に乗り物の設計イメージをプレゼントしてやろうと思うおぬしのイメージ次第では近未来型の乗り物にも昔ながらの乗り物でも作れるようになるぞ」
「またえらいチートを頂きましたね僕はなんか頭の中にドンドンイメージがわいてきますよ」
「世界の均衡を保つために内部構造はお主にしか分からぬお主もあまり内部構造は知らないであろうが勝手に魔法が導いてくれるから頑張って作ってみるが良い」
「なるほど分かりました。神さまが楽しめるように頑張ります」
「うむでは頑張るのじゃぞ」
読んでくれてありがとう!




