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幹部の人を部屋に案内した後ゴルドを下手に案内する。ゴルゴは座椅子に腰を下ろしたあと部屋の雰囲気を見ていた。
「これは素晴らしい部屋ですなこの床なんとも不思議な感触だ。カーペットとも違い柔らかく落ち着いていて部屋の中でとてもリラックスできる。何よりトイレが部屋の中にあるのに全く不潔感が無い素晴らしい施設ですなコウキ様」
「ゴルドまだこの旅館はこんなものじゃ無いぞなぜここが宿ではなく旅館という名前なのか案内しようそこのタオルを持って来てくれな」
ゴルドや幹部の人に備え付けのタオルを持たせたあとコウキはここのメインである温泉に案内する。脱衣所に入って着物を脱いでもらうと温泉の入り方を説明して、温泉に浸かって貰った。みんな言われた通りかけ湯をして体を綺麗にすると湯舟に浸かっていった。
温泉に入ったみんなは感嘆の声を漏らしていた。
「ああああぁぁぁぁ体の疲れが流れ出しているようだなんだこれは」
「お湯につかるなんて考えたことも無かったぞ」
幹部の皆はそれぞれ温泉を堪能してくれていた。ゴルドも目を瞑って温泉を楽しんでくれていた。温泉につかり皆は着替えて部屋に戻ってもらった。部屋に戻る前に食堂でキンキンに冷やされた水を受け取るとぐびぐび飲んでいた。みんないい飲みっぷりだった。温泉の後の冷えた飲み物は格別だろう。お風呂を堪能したゴルド商会の皆は部屋に戻っていった。
「ではコウキ様今日はゆっくりさせて頂きますそれでは」
ゴルドと別れた後コウキはひとまず倉庫に戻った。最後に鬼人族を案内しなければならない。倉庫に着くとヤシャとキオウを呼んだ。二人に鬼人族について話すことにした。
「鬼人族の皆は向こうに住んでもらおうと思うんだけど二人ともどう思う?」
「我々としては同族が増えることはありがたいことですしかし向こう側次第ですか」
「そっかとりあえず二人には今後の事も考えて顔見せしてもらおうかな」
「分かりました会いましょう」
コウキはヤシャとキオウの顔を見せるために待機場所へと向かった。倉庫に入ると鬼人族の皆の視線がコウキに集まりまたその後ろから同族の姿を見て驚いていた。鬼人族と一緒にステラも付き添っており既に皆と仲良くなっていた。コウキはモミジの所まで行くと二人を紹介する。
「モミジこの二人はヤシャとキオウこの村で生活している鬼人族だ。こことは違う場所にまだ居住スペースがあるのは聞いてると思うけどモミジ達にはそっちに住んでもらおうかと思っている。」
「初めましてモミジさん私はコウキ様の元で遊撃隊としてコウキ様のもとに置かせてもらっています遊撃隊の隊長ヤシャと申します。よろしくお願いします」
「私は遊撃隊の一員のキオウと申しますよろしくお願いします」
二人は丁寧に自己紹介をしていった。モミジも二人の挨拶に丁寧に対応している。
「今回はご厚意でこちらに住まわせて頂きますモミジと申しますこのグループでいちよう代表という立場になっておりますよろしくお願いします」
「それでなんだけど良かったら向こうの鬼人族の皆と一緒に住まないかなと思ってさ」
「それは私達がこの方達の元に嫁げということでございましょうか成人した女は皆夫を失っておりますので問題は無いかと思いますが…」
「それについては皆に任せるここはそういうのは一切なし皆の意思に任せる。同じ環境で生活して気に入れば一緒になればいいし全て自由だ。もちろんヤシャ達も独身だから気に入ったらアプローチしてくるかもな」
「コウキ様からかわないでくださいよ確かにモミジ様は魅力的な女性ではありますが会ったばかりなのですからまずはこの島になれて頂くところからでしょ」
「あらヤシャさんは真面目なのですね」
モミジは大人の余裕を見せヤシャに対応していた。ヤシャ達は戦闘に関してはスペシャリストなのだがことプライベートになるとかなり弱気のようだ。」
「ステラとも仲が良いようだし向こうでも上手くやれるよなステラ」
「任せてコウキくん」
「どうだモミジいいかな?」
「もちろんですこの島ならどこでも構わないと思っていましたが同族の皆さんがいれば心強いですわ」
「よし決まりだなじゃ二人とも村までの引率頼むよ」
「分かりました必ずや皆さんを村まで案内します」
「ちょっと待ってくださいコウキ様」
話がまとまりかけた時チカが話に入って来た。
「どうしたんだチカ何かあったか?」
「向こうはネメアの金獅子が村を守っていると伺っておりますということは村はかなり安全があると思うのですが」
「もちろんだよ村だけじゃないぞこの島は俺たちがしっかり管理してるからかなり安全だぞそれに守り神もついてるんだから」
「先ほども聞きましたがその守り神とは神話的な話ですよね」
「んー話っていっても実際にリュディアは住んでるからなくもまる達は今は穴に籠っているけどもうすぐ春になるだろうからまた巡回にも出てくれるだろうしそしたらかなり安全性は上がるな」
「ではこの島には味方になったアラクネがいるとは本当の事なんですね」
「あぁそうだよ」
「では私をコウキ様の傍に置いて頂けないでしょうか隊に入れて頂きたい即戦力手して働ける鬼人族は私ですから是非お願いします」
「チカそんなにいきなり頑張らなくてもいいんだぞここではゆっくりやればいいんだ」
「いえ無理などはしていません是非働かせてください」
「分かったじゃアレクの所だな今は港の事務所で警備しているはずだから許可を貰って来てな」
「分かりましたでは」
チカはコウキの許可をもらうと目の前から一瞬で走り去り消えてしまった。まるで忍者みたいだ。チカが走っていったあと改めて鬼人族の皆は出発の準備を始めていた。
「ステラはどうするんだ?」
「ちょうどいいから一緒に帰るわねコウキくんも早く帰って来てね」
「あぁ落ち着いたら帰るよまたな」
ヤシャとキオウは皆の準備が終わると村に向けて出発していった。皆が出て行った後事務所に戻るとなぜかチカ以外にハシヒメとスズが残っていた。
「あれアレクどうなっているんだ?」
「コウキ様私に言われてもさっぱりですよただチカとスズはかなりの戦力になりますので許可しました」
「なるほどな君はスズっていうんだなよろしくな」
「はいチカ姉さまが残ると聞いて私も隊に入れて頂きました。私もチカ姉さまから訓練を受けておりますのでお力になれると思います。」
「なるほどな頑張ってくれなそれでハシヒメはどうしたんだ?」
「私も是非コウキ様のお力になりたいと思いまして残らせてもらいます」
「そう言われてもな俺にはステラもいるしだな」
「承知しております。ステラ様に相談したところ心良く許していただきました。コウキ様一人だと生活が心配だからと頼まれましたので精一杯頑張らさせて頂きます。」
ステラの許しが出ているのならばコウキとしは何も言えなくなってしまう。ステラはコウキの事を信用して任せているのだろうしコウキとしても特に何もするつもりはない。それにコウキとしても周りの事をやってくれるならありがたい話だ。
「よし分かったこっちにいる時は港の拠点にいるから頼むな」
「はい誠心誠意頑張ります」
「さてアレク二人の訓練とかしたいだろうけど俺は今からベーグの所に行って手伝ってくるからな」
「もちろん分かっていますよ二人はいったんクリストファンに任せますのでご心配なくとりあえずアリスを呼んでいます」
少しすると事務所にアリスが入って来た。
「到着しました隊長」
「よしアリスこの三人を案内しろ二人は訓練一人は拠点だ」
「分かりました行こ三人とも」
アリスは三人を連れて出て行った。




