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村に戻ったコウキはいったん家に戻った。随分ステラに合っていなかったため顔を見たくなってきたのだ。村に着くと家に戻るとアレクに伝えてからすぐに家に向かった。今日は家でゆっくりしてまた明日話をする予定だ。親衛隊の皆はコウキの後ろ姿を見送っていた。
「オイ見たかよコディアックよいいよな俺帰っても男しかいねーよ」
「しょうがねーだろ独身の隊員は寮なんだからよ」
「隊長はいいよな嫁さんがいるんだからよクリスに頼んで俺も残して貰えばよかったぜ」
「お前はコウキ様に頼むんだろそれまで待っとけよ」
「そうだなもう少しの辛抱だな」
「まぁ紹介された所でお前に嫁なんて出来やしねーがな」
「うるせーなほっとけよ」
「ここはホントにいい村だけどよ酒がねーのが辛いよなやけ酒も出来やしねーよ」
「そうだ今後のお前酒頼んでみろよコウキ様なら凄い酒がもらえるかもしれんぞ」
「凄い酒か飲んだことねーなあのぬるいエールが懐かしいね」
「まったくだぜ」
コウキを見送りながら隊員は思い思い話ながら見送っていた。
コウキは家に帰るとまずは風呂に入るためにお湯を沸かしていた。遠征の時温泉を見つけたはいいもの結局入るための整備をしていなかったので港を作っている間一回も温泉に入っていないのだ。浴槽がいっぱいになると体の汚れを落としてさしぶりの風呂を楽しんだ。出てくるとステラは家に帰っていてご飯を準備して待ってくれていた。
「おかえりなさいコウキくんお疲れ様」
「ありがとうステラ疲れたよご飯旨いよ」
「あらありがと」
今日はステラとゆっくり過ごしたのだった。
さて一晩寝てすっきりしたコウキは隊長達を集めて話し合いをしていた。港の様子から向こうで温泉を見つけたことそして鉄道を作ろうとしていることまで全て話した。
「おいコウキよお前の事だからその鉄道ってのは出来るんだろうがもしそれが出来たらやばいぞやばい事考えてんな」
「そんなにやばいか?便利になっていいじゃないか」
「港を誰のために作ると思ってんだ。あのゴルドだぞ港に鉄道なんか繋げたら絶対目に入るだろそうなったら必ず興味を持つだろうな職人をここに送って技術を教育させるなんて言ってるくらいだぞ」
「別にいいよ世の中豊かになる事はいい事じゃないか」
「まぁコウキがいいならいいけどよ必ず戦争に繋がるぞ」
コウキはヒートの言葉に覚えがあった。文明が進むと必ず国力に差が出来て来る。今でさえ差があるのに鉄道という革新的な移動手段が出来たら一気に文明が進むだろうそうなったら火種は確実に増えるだろう。今までの歴史でもそうだったのだ。しかしコウキはそれを調整することなど出来るはずがな。
「確かにそうかもしれないなでもな俺は神じゃないんだからそこまで責任は取れないよ」
「まったくその通りだぜ俺も行ってて思ったぜガハハハッ」
「でもな鉄道が出来る事で良い事の方が多いと思うんだ。貧しい所だって人が増えれば大きくなるもんだ。技術っていうのは富ませるんだよ」
「それで今後はどうするのですその温泉に移りたいというのもかなり気になる話なのですが詳しく聞きたいですね」
「鉄道が出来ればここから温泉までそんなに遠い距離じゃ無くなるだろだから俺はそっちに住みたいなと思ってね」
「そうですかでは統治機構の設立が必要ですかね今はコウキさんがこの村にいるので皆まとまっているようなものですから」
コウキはジンの言葉に引っかかるものがある。確かに今の村は規模としても300人ほどで国としては多いとは言えないかもしれない。しかし今後ドワーフの人たちも来るしドンドン規模が大きくなっていくだろう。そうなると必ずコウキが制御できる範囲が限られてくるのだ。
「そのことなんだがな学校が出来たら若い皆には基本的なことは教えるつもりだし教養とかもしっかりつけるつもりだ。だからそれまで皆で強力していこうな」
「そうなるとコウキさんには象徴になって頂かないといけませんね今より明確な地位を持たせてコウキさんの考えで全体が行動できるようにしたいですね」
「あぁまぁそれはその時考えようかそれで今後の事だけどなとりあえずガロス船でレンガを港に運んでくれないかな後鉄も欲しいな」
「分かった早速動こう」
「船は港に付けれるようにしてあるからドンドン運んでくれな後今作ってくれている道だけどドンドンやってくれて構わないよ鉄道を横に作れば良いからな」
「分かりました引き続き作業は続けます。」
コウキは話し合いを終えるとラミスの所に向かった。ラミスの乗る船はコウキが改造していたためかなり多くの物資を積むことが出来る。今はガロスのもとで日々訓練を重ねているため練度もかなり上がっていた。
「お久しぶりですコウキ様先ほどガロス様から指示がありまして物資を沢山運ばせて頂きますよ」
「ありがとうラミスその事なんだけどな今回は俺も船で港まで向かおうと思ってねここに来たわけだよ。」
「なるほどそういうことですが先ほど指示を受けたので今物資の積み込み中ですので昼過ぎには出航出来ますよ」
「昼過ぎね分かったよ」
コウキはラミスに要件を伝えて戻ろうとしたときここにコウキが来ていると報告を受けたガロスがやって来た。
「コウキさん少し相談があるのだが」
「どうしたんだよガロス何かあった?」
「是非港の警備は私達に任せてほしい今は海兵隊といっても訓練は陸ばかりで海上訓練をしようにもここでは少々やりづらいんだ。船の管理も大変だし完全に港に移動したいと思っている。」
「それはもちろんいいんだけどさガロスって奥さんいるよね向こうに行っちゃうとまだ鉄道も出来てないし会いに行くのもしんどくなるぞ」
「確かにそうなのだが今後の海上警備を考えるとここではさすがにな」
今ネメアから持って来た大型船と中型船は沖合で待機させていた。ガロス達が交代で船に乗り込み訓練をしていたのだがさすがに寄港出来ないと不便らしい。新しい港ならば余裕で船が止められるようになっているので確かに向こうの方が都合が良いだろう。
「そうだなもしよかったらなんだけど隊の中に家族を持っている人もいるよな」
「確かに独身の隊員も多いが中には家族がいる者もおりますな」
「その人たちに港の方に来てもらえないかな家もちゃんと用意するからさ」
「ほうそれまたどうしてです?」
「いやさ新しく来てくれるドワーフの皆はまだここに慣れていないだろうからさ手助けしてくれ人がいたら助かるなと思ってね」
「なるほど確かにそうですなしかしドワーフですか...」
なんだなんだこの島では種族どうこうは無しだぞ皆仲良く皆同じがこの島だぞ」
「いえいえそういうことではありませんよしかし同じといってもやはり種族間で違いはあると思います我々はドワーフの習慣を知らないので上手く手助け出来るかどうか」
「そんなのあるのか皆特に何もないから平気かと思ったけど」
「我々獣人は基本的には人間種と同じ生活で問題ありませんしかし世の中的にはやはりあるのですよ例えばエルフは森の中を好んで生きると言われていますがあれも森の中は魔力が濃いからと言われています。エルフは魔法が得意ですからね」
「確かにステラも最初ここに来た時この島は魔力が濃いとか言ってたもんな」
「生命活動的には問題ないと思いますがやはりその場に合う合わないの問題はありますよ」
「まぁゴルドが何とかするでしょ助けてほしいのは基本的なことだし一回話して見てくれ昼まではこっちにいるからさ」
「分かりました皆に話しておきましょう」




