61
村にどうしても戻る必要があると感じたコウキは次の日の朝アレクに相談した。
「そうですね確かに足りないものがあるとは感じますがいったんコディアックとエトルを待ってからの方がいいかと思います途中で帰っても行き違いに
なる可能性がありますからね」
「それもそうだなじゃとりあえず港作りするかな」
「我々も手伝いますから」
「頼むよ」
相談を終えたコウキは港作りに向かう。いったんタンクと水車作りは止めて船着き場を作る事にした。コウキが板に硬化魔法と防水魔法をかけていく。土と水の魔法の応用で上手くかけていく。土魔法は表面を石化させるなどして耐久性を上げ水魔法で中に水を含んだ時外に放出するような魔法をかけていった。これでかなり耐久力が上がるだろう。出来た板からアレク達が岩場の上に並べていく。丸太で岩場の上に土台を組んで板を並べて行くのだ。コウキとアレクは黙々と作業をしていった。なんだかんだ4日コディアックとエトルが出てから4日ほどで港の土台となる足場が完成した時二人が戻って来た。
「随分早いな以上は無かったか」
「はい」
「なぜこんなに早かったんだ報告してくれ」
二人は4日間の事を細かく報告していった。
さかのぼる事4日前コディアックとエトルはコウキから村に戻ってコウキの要件を伝えるために旅立った。コウキから特別ボーナスがもらえるということもあり一日目はハイペースで飛ばしていった。
「おいコウキ様から何がもらえると思う?」
「そうだな俺たちはすでに立派な盾とボウガンを貰っているからな俺はこれ使いやすくて気に入ってるから生活用品とか欲しいよな」
「あぁーなるほどな確かにそれはあるな」
「コディアックはどうなんだよお前も答えろよ」
「俺か?おれはステラさんみたいな綺麗な人紹介してもらいてぇーな」
「お前まじかよ(笑)それはねーなやばいだろ」
「だってよこの前の花畑デートの時だってよあの二人最高じゃねーかよ憧れちまうよ」
「いやー確かにあの時のステラさんはやばかったな」
「だろだからよ俺もエルフの嫁さんが欲しいんだよ何とかならねーかな」
「お前みたいな毛むくじゃらがエルフなんて相手にされるわけねーだろ」
「うっるせーなほっとけよボケだからコウキ様のつてでステラさんから紹介してもらおうってんじゃねーかよ」
「全くお前は相変わらずだな」
コディアックとエトルは下世話な話をしながら進んで行った。夜は木の上で仮眠をとってから再び村に向かって進んで行く。二日目の昼を過ぎたあたりだろうか二人が進んでいると村のある方から声が聞こえてきた。
「ん?なんだ」
「もう一日くらいかかるはずだよな」
まだ村までつくはずがない距離で声が聞こえたため村の者ではない可能性があるため警戒しながら進んでいく。声がする方にかなり近づいたので茂みから様子を伺うとなんと皆が地面を整地しながらどこかに進んでいた。
「おいなんか聞いてるか?」
「いや少なくともコウキ様からはなんも聞いてねーぞどうなってんだ」
「しかも見て見ろよあれ海兵隊の連中じゃねーか」
「あぁそうだなガロス隊長の所の部隊だ」
「ちょっと行ってみるか」
二人は作業をしていたのがガロス率いる海兵隊だと気づき何が起きているのか聞いてみることにした。茂みから出て作業している隊員の所に出ていく。すると作業をしていた隊の中で中のいいアンタイオスと目があった。三人はとても仲がよ愛称で呼ぶほどである。
「どうしたんだよ二人ともこんな所でコウキ様について行ったんじゃねーのかよ」
「さしぶりだなアンス。コウキ様に頼まれてな伝言を預かってんだよそれよりなにやってんだ?」
「それがよ隊長達で話が決まってよ港を作るんだったら街道がいるってことで俺たちで先に作っちまおうって話になったんだよ」
「まじかよその話エトルこれ大丈夫かね」
「確かになこのことコウキ様は知ってんのかね」
「なんかあんのか?道くらいいいじゃねーか」
「それがよコウキ様は港まで画期的な乗り物で繋げようって思ってるらしくてなだから道を作る必要無いんじゃねーかってな」
「そうだったのか俺たちではよく分からねーからお前ら早く戻って隊長達に知らせてこい結構綺麗になってるからここから村まですぐだぞ」
「そいつはありがてぇじゃーな」
二人はアンタイオスから話を聞いて急いで村まで戻り隊長クラスに報告した後判断を待った。少しの会議の後作業はいったん中止となりコウキ様に村に戻ってもらうことで話がきまり物資を持たされて二人はコウキ達のもとに戻った。ジン達が指示した道はかなり整備されており3分の1ほどまでつながっていた。そのため二人は到着までかなり時間が短縮することが出来たのだ。そして今に至る。報告を終えた二人はいったん下がった。
「なんだちょうどいいじゃないか俺たちも戻ろうと思ってたし帰ろうか」
「分かりました。では隊を二つに分けましょう」
「え?どうしてだよアレク」
「この港は土台だけとは言え既に寄港できる状態になっています。万が一にも船が来た場合に対応する者がいなければなりませんからね」
「なるほどな分かったジンに任せるよ」
アレクは話を終えるとクリストファンを呼び出した。
「よしクリスお前をここに残す責任者にする。数人を率いてここを守護せよ」
「了解しました。隊員はどうしますか?」
「お前が決めていいぞ全てお前に任せる。人数は4人だ。」
クリスはアレクからの指示を聞いた後隊をまとめるべくすぐに出て行った。
「アレクなんでクリスなんだ?」
「クリストファンは結構冷静な男でしてねコウキ様の護衛に着くことが多いと思いますがクリスは冷静に状況を分析して動ける男なのです今後隊を分ける時はクリスに副隊長を任せてもいいと思っていますよ。」
「なるほどな話してても面白い奴だしやっぱりクリスは凄いんだな」
コウキとアレクが話しているうちにクリスは編成を完了させて戻ってきた。クリスが選んだ四人はヘルハウンドとフェリスそしてハロルドとローガンだった。
「なるほどその四人だな」
「はい必ずやこのコウキ様の港を守り切ってみせます」
アレクはクリスに港を任せた後すぐにコウキのもとに編成を完了させた。そしてコウキ達は村に向かって歩き出したのだった。
コウキは歩いている時アレクとの会話を思い出しクリスが選んだ人選が気になった。
「なぁアレクちょっといいかな」
「どうしました?」
「さっきのクリスの会話で気になったんだけどさもしかしてクリスが選んだ四人何か理由があるのかなと思ってね」
「そうですね私の考察なのですがまずはあの5人はネメアの時から同じ部隊でやっていましたから連携という意味では隊の中でも上位に入るという点から即席チームでクリスが隊長に選ばれた時一番いいチームになると思います。」
「そうだったんだな皆中良さそうだけどそういうのもあるんだな」
「もちろん全員と同じように接するように日々伝えていますよだからアリスも上手く隊に溶け込めていると思います。しかし個人的にもかなり深い仲間になっていますからねプライベートの事までは管理していませんしそれにもう一つあると思います。」
「おっ!それ聞きたいね」
「それはクリスが選んだ四人は隊の中でもかなり足が速いですからねもしもの時に誰か一人でも逃がして村に危険を知らせなければなりませんから足の速い人選にしたのでしょうね」
「やっぱりクリスは色々考えてるんだな」
コウキ達は話ながらも村を目指して進んで行った。帰りは途中の道から整備されていたため行きよりも早く村に着くことが出来たのだった。




