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「ずばり俺はここに鉄道を通そうと思っているんだかっこいいだろ鉄道って鉄の塊が中に逞しさと重厚感を携えて走りぬくんだよ。後ろは煙たいし何より燃費が悪いからな効率を考えればもっと違う方法もあると思うんだよ何せ魔法があるからねでも男の子に生まれて以上やっぱり鉄道ってのは外せないよな」
コウキは小さい頃から多趣味な人間であった。中でも鉄道特に蒸気機関車に対する思いは厚く数々の箱庭ゲーを転生する前にやって来たコウキにとって鉄道は一つの目標であり必ず作らなければいけない使命であった。
しかし本当に本物の鉄道を作れることになるとはそのためコウキは今回の目標を港と決めた時点で鉄道を作る事を決めてワクワクしていた。アレクはコウキが楽し気に話してくれている姿を見てとてもうれしい気持ちになり絶対に今回の計画を成功させようと思う一方やはり鉄道と言葉が気になる。しかしアレクの疑問は当然と言えるだろう。なにせこの世界は産業革命以前の時代水準なのだ。しかも魔法があるため違った方向で発展しているため蒸気機関などという発想がそもそもないのだ。移動手段は馬車か徒歩一部魔法が使える地域では風の魔法により風力を発生させて帆船の要領で動かしている乗り物もあるのだが熱をエネルギーに変えて何かを動かすという仕組みはないのだ。アレクはコウキがどんどん鉄道の魅力について熱く語っているのを聞いて我慢出来なくなっていた。その時後方を見張っていたアリスがコウキに質問をしていた。
「コウキさんちょっといいかしら」
「ん?どうしたんだアリス」
「そのさっきからコウキさんが話している鉄道って何なのかなって思ったの私は知らないから」
「あぁアリスは女の子だしなあんまりこういう話は聞かないよな」
「えーとそういうことではないんだけどとりあえず鉄道が何なのか教えてほしいわね」
よくぞ申し出たアリス良い判断だアレクは心の中でアリスを褒めた。自然と回りで聞き耳を立てていた隊員も近寄ってきている。
「そうだな鉄道っているのはな」
コウキはアリスに鉄道について話始める
「この前暖房器具を作っただろあれ覚えているか?」
「もちろんとても凄いと思ったわ」
「あれが蒸気機関っていう装置を使って動かしているんだけどねその蒸気機関を使って動かす乗り物なんだよ」
「鉄道って乗り物だったのねだから港と村を繋げればいいてことなんだ」
「せっかくだから早めの授業をしようか良く聞くんだぞ」
「分かったわ」
コウキはこの際ちょうどいいので学校についての予行練習としてアリスに蒸気機関というものを教えることにした。
「まず基本的な事なんだけど蒸気って何か分かるかな」
「えーとお湯を沸かすと出る白い煙みたいなものかしらね?」
「そうだねじゃあなんで水が暖かくなると蒸気が出ると思う?」
「そうね水の中の魔力が火の魔力と反応して火の魔法が水を攻撃するから水の温度が上がってその時水が減るから白い煙がでるかしら?」
アリスは小さい頃に習った魔法の知識をフルに使い考えていく。そもそも水がお湯に代わる時に出る煙など考えたことなどない小さいころからそういうものだと教わって来たのだ。
「なるほどな魔法かふむふむ」
コウキは少し考える。コウキが魔法について少し考えてみた時一つの仮説を立てた。魔法とはエネルギーの一つでありそれを消費することによって何かが生まれるようは人間でいう体力とかそういうものでたんぱく質的な物なのだろうと。この世界の人はたんぱく質以外にも魔力からエネルギーに変換して生命活動をしているのではないかと。その証拠にヒートが戦う時は知らず知らずの内に雷の活性化魔力の効果を受けて自分を強化して戦っていた。いくら獣人とはいえあの体をあの練度で動かし続けるとなると相当なカロリーが必要になるはずだ。たんぱく質というエネルギーだけであの動きをしていたら筋肉はどんどんなくなりやせ細ってしまうだろう。その分食事をすればいいとは思うのだがそうなると常に食事し続けなければならないと思うそれほどヒートの運動能力はすさまじいのだ。しかしその能力を魔法エネルギーで補っているとしよう。生命活動は食事だけで筋肉を動かす時に魔力を使うことが出来ればどうか。体内に魔力さえあれば体が動くのだからあの動きは可能となる。
そのためアリスのいった中で流れている魔力同士が反応するというのはあながち間違いではないのかもしれない。しかし実際蒸気機関を作った時に中で魔力反応が起こっているのは感じなかった。あれほどの熱エネルギーを出して全く魔力が反応しないというのはおかしな話なので魔力で作ったものは魔力で反応し自然にある物は物理に力で反応しているのではないだろうか。
そういう点でいえば魔法でなんにでも変換できるというのは素晴らしいエネルギーなのだろういづれ現代の知恵の結晶とこの魔力という素晴らしいエネルギーが組み合わせれば素晴らしいものが生まれるだろう。
「そういう意見も当然あるよなそれはそれでいいと思う魔法学を学ぶためにはそういう考えって必要だからね」
「それでコウキさんの考えわ?」
「あぁそうだったなまず水っていうものについてだけどね水っていうものは気体液体個体っていう三つのものになるんだよ」
「え?水はみずでしょ」
「もちろんそうだよでもねもちろんそこら中に流れている水だって水出しステラが見た白い煙だって水だし雪あるだろあれだって水なんだよ」
「難しいわね」
「そうだな水ってすごくてな温度によってなんにでもなることが出来るんだよちなみに人間だってほとんどが水なんだぞ」
「そうなんだそれでその水がどうなるの?」
「たとえばだけど水って流したら物を押すことが出来るだろ川とか入ったら流されるよな」
「うん」
「じゃあ気体になった水は何かを押せると思う?」
「煙は無理なんじゃない?どこかへ行ってしまうわ」
「そうそれだよステラ分かってるじゃないか」
「どれなの?」
「どこかへ行っちゃうってやつなもしどこかへ行ってしまう水を閉じ込めることが出来るとしたらどうする?」
「えーとそれは...分からないわ」
「それはね閉じ込めることが出来たら物を押すことが出来るんだよ目には見えないけどね空気だってそこには必ずあるものなんだ空は広いだろだから空気が逃げるスペースはいっぱいあるでも作ったみたいに筒で囲ってあげてその中に蒸気つまり気体になった水を貯めてあげれば液体の水みたいにいっぱいになったら溢れ出すし物だって押すことが出来るんだよ」
「そうなんだ水って凄いわね」
「そうさそしてその力をこっちが上手く誘導してあげれば回転する力になるんだ。その回転する力で官に溜まったお湯を押し出して官の中を常に動かして常に暖かい状態にするんだけど今度はその回転する力を地面に向けたら今度は地面に回転する力が加わって人間が地面を蹴って歩くみたいに進むことが出来るんだよ」
「それは凄いわね歩かなくても動くことが出来れば確かに楽よね」
「そうなんだよしかもまだ説明してないんだけど火ってのもやっぱり水みたいに色々なものが組み合わさって熱を伝えることが出来るんだけど熱っていうのは人間が地面を蹴って進むよりもかなり強い力が出るんだ。だから今こうしてゆっくり歩いていくと1週間ほどかかる距離だってすぐに移動できるんだ。ワクワクするだろ」
コウキがアリスに教えているのは近くで聞いていたアレクはその話を聞いて恐怖を覚えてしまう。確かにコウキの言っている話が実現すれば素晴らしいだろう。これほどの距離を簡単にしかも早く移動出来るということは時間の面においてかなり楽になるだろう。何かをするにもやはり短時間で済むということはその分多くの事が出来るということだ。人が増えて来ても多くの人が移動できるしかなり盛り上がるに違いない。しかしだ。しかしであるもしその便利な物が戦いに使われてしまったらどうだろうか。戦争になった時相手が自分達よりも早く陣地に行くことが出来ればどうなるか。その分多く戦闘に備えることが出来るし移動が短縮できるということは相手よりも多くの兵士を戦場に運べるということだ。しかも移動という体力を消費することもなく万全の状態でだ。コウキが作ろうとしているものは必ず世の中に衝撃を与えるだろうと考えるアレクであった。




