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港町の商店で買い出しとステラにネックレスを購入した後、露店商に現在の状況を説明し助けを求めた所ヒートに合わせて欲しいということで露店商を連れて港に戻った。港ではジン達の船乗りとラミス達が補給を行うために働いていた。
「コウキ様お疲れ様です。もう少しで補給が完了しますよ」
「お疲れ様ラミスヒートはどこにいるか分かる?」
「先ほど食糧の調達を終えてジン様の元に向かいました。」
「そっかありがと」
ヒートは反乱軍の船にいるということでヒートの元に向かった。反乱軍の戦士達に居場所を聞くと作戦会議をしているということで外で待つと伝えてもらい港の休憩所で待つことにした。
「もう少しで来ると思うから先に自己紹介だけするか。俺はコウキクロサワ新しく発見された島に村を作って代表をやってる」
「私はミュルクヴィスの森に棲んでいたエルフのステラよ」
「ほうミュルクヴィス出身か森の外に出る者はなかなか珍しいが自然が多くていい所だな魔法を使える者も多く薬など名産が多いな」
「そうね森の皆はあまり森から出ないものね皆で薬草を薬にしてたわ」
「俺はドヴェルクの山のドワーフゴルドだ世界を回って商売をしている仲間に頼んでアクセサリーを作って宝石の販売から雑貨食料品まで何でも扱うが今回はいい宝石が取れたんでなアクセサリーを売りに来たんだ」
ゴルドと自己紹介をして世間話をしていたらヒートが休憩所に入ってきた。
「待たせたなコウキ話ってなんだ」
「ヒートお疲れ様こちらの商人が俺たちの手助けをしてくれるかもしれないんだそれでヒートに会いたいと言われて紹介しようと思ってな」
「ほう初めて会うか?俺がヒート=リオンハートコウキの村で防衛の責任者をしてる」
「あなたがネメアの金獅子ですか私はドワーフのドルゴと申します。」
「それで俺に何か用か?」
「実は5年ほど前でしょうかネメアに訪れた時盗賊に襲われましてなそこであなたに助けられましてすぐさま去って行かれましたのでお礼がしたかったのです」
「そうだったのかヒートさすがだな」
「俺たちの部隊は住民を守るのが仕事だからな常に走り回って村を守っていたからその時だろうなだからいつ助けたのかも覚えてないしいちいちお礼なんて受け取ってられん」
「是非ともあの時の筋を通す時必ずや力になりましょう」
「そうかそいつは助かるなそれでコウキ何を頼むんだ?」
「連れ帰ったとして何人いるか分からないが食糧など生活必需品が絶対足りなくなるそこで島に物資を届けて欲しい後島で何が売れるのか分からないけど今後の商売のために俺たちを贔屓にしてくれたらうれしいなヒートの資産と言っても限度はあるから取引して資金も稼ぎたいしな」
「そういうことでしたら喜んで引き受けますよ何が商売になるかはこちらで見定めましょうそれにヒート様に恩返しで食糧は始めは無償で送らせて頂きます。だいたいの人数を教えて頂きたい。」
「そうだなジンと話した所だとだいたい200人ほどがいるらしい先に連絡を入れて航海中の食糧は準備させてるらしいんだがやはり島ではきついな」
「分かりました。種類はありませんが最低限は提供出来るかと私はここに残って早速仲間と連絡を取り準備しますので帰りもここに寄ってください随伴して島まで行きます」
「助かったよゴルドよろしく頼む」
「そうと決まればコウキさっさと行って帰って来るぞ」
「よしじゃ行こうか」
コウキ達はゴルドと別れ船に乗り込んだのだった。
「今度は酔い止めも飲んだし大丈夫だ出航してくれ」
ラミス達は帆を張り再びネメア国に向けて進みだした
「しかしヒートのおかげで色々と助かったなしかもネメアの金獅子ってどんだけ強いんだよ」
「ネメアは小さな国だから俗どもが結構狙ってやがったんだよそのたびに迎撃したり討伐したりしてたからなそれで俺は真っ先に突っ込んでいってたもんだから変な二つ名が勝手についちまったよそれからはあいつらビビって表立って襲って来なくなったんだがまんまとはめられたな金獅子が聞いて呆れるぜたくよ」
「じゃ次は民を救い出した英雄だなヒートには獣人達のまとめ役として頑張ってもらわないとな」
「勘弁してくれよ俺は頭を使う仕事はまっぴらごめんだな指導者なんてのは勝手に誰かが仕切り出してそいつがなるんだよ」
「でも皆から信頼されてるからジン達はわざわざ探し出して俺たちの所まで来てくれたんだろ」
「そうだけどよでも村の代表はコウキお前だろ例え俺がまとめ役になったとしてもお前に従わせるからな」
「分かったよ」
コウキ達は順調に進み3日かけてネメア国の外れにある反乱軍の拠点にたどり着いたのだった。
「ここがネメア国かずいぶんと荒れてるな」
「確か自然が多くて綺麗な島って聞いてたんだけどね」
「俺がいた頃は綺麗な景色が広がっていたんだがなまさかここまで変わっちまうとはな正直俺も驚いてるよ」
「皆の元に案内しますついて来てください」
ジンの案内で反乱軍本部から避難してきた住民の元に案内された。
「おい見ろヒート戦士長だ」
「ホントだこれで救われるぞ」
回りに寄り添っていた住民たちはヒート戦士長を見てみんな安堵した表情を浮かべていた。皆やつれた表情をしていたが希望を捨てていなかった。
「戦士長皆に言葉をお願いします。皆待ってますよ」
「ここはコウキが話すべきだろお前が代表なんだから」
「なに言ってるんだいきなり見ず知らずの人間が出ていっても皆不安がるだけだろとりあえずヒートが皆に声かけないと」
「たく分かったよやりゃいいんだろ」
ヒートは姿勢をただして一呼吸置くそして大声で話始めた。
「お前ら俺が負けてこんな状況になっちまった。まずはすまなかった」
ヒートは深く頭を下げ謝罪した。かなり長い事頭を下げていると、回りから励ましの声が聞こえてくる。みんな戦士長は悪くないとかもう一度戦ってくれることに歓喜していた。
「お前らよく聞いてくれ俺は捕まって死ぬはずだった。そしてギリギリのところで命を救ってもらった戦士がここにいる。紹介しようコウキクロサワ俺よりも器が大きく腕の立つ戦士でありしかも誰よりも先進的な技術を持っている今もコウキの助けを借りてここまで来ることが出来た。もうこの国は終わりだ。当時の面影はなく荒んでしまったもうここに住むことは出来ないだろう。しかしコウキの元で新しい生活をしよう必ずや前よりもいい生活が出来る事を保証する。」
ヒートは語ったあとしばらく様子を伺っていた。皆は同様が走り何を言われているのか分かっていないものや故郷を捨てることに悲しんでいるもの戦って国を取り戻せと怒り出している者もいた。
「今戦って俗どもを追い出すことが出来たとしよう確実に辛い生活が待っているぞ既に国としての機能は無く食糧は誰が確保すんだ?荒れた台地を再び耕して畑を作るまでにどれだけの時間が掛かると思う?今回戦って無傷で勝てるわけないもし倒せたとしてまたあいつらは襲って来るぞ。飯も無く戦士は傷つき防衛すら怪しいだろう。戦いはするが俺はコウキを守り生涯をささげると決めたいつまでもここに残るつもりはない今決断しろ昔を捨てて新天地に向かうのは過去に囚われて地獄の生活を続けるのか考えろ」
再び沈黙が訪れた。さっきまで怒りを出していた人たちまでもがヒートの話を聞いて考え込んでいるようだ。皆ヒートの言葉を聞いて想像してしまったのだ。島の状況を見て昔住んでいた土地の様子を思い出している。畑は荒らされ家は盗賊が住み着いている。町には柄の悪い連中がたむろし怪しい商人が怪しげな薬を売っていた。政府は取り締まることもせず、治安は最悪だ。再び国を取り戻しいちから作り直すことは困難だろう。しかし難民の末路はだいたい分かっている。下に見られまともな生活も出来ず最悪奴隷になるのだ。未来になさに希望の光は消えかけていたのだった。
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