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家に帰って来たコウキは夕食を食べている時を見計らって今日考えたことを伝えた。
「さて皆明日皆で港に行かないか?まだ遠くに遊びに行ったことないだろ?」
「あら久しぶりねコウキくんいっつも一人で言ってたものね」
「それはわらわたちも行くのか?」
「もちろんだよ子供達はまだ海とか見たことないだろ?それに港にはいろんな人がいるからな社会勉強だよ」
「やった!」
「それは楽しみです」
うんうん子供達も嬉しそうで何よりだ。当然ミキも連れて行くつもりだし楽しくなってきた。
さて一夜明けてみんなで列車に乗っていた。子供たちは窓の景色を楽しそうに眺めている。リュディアの魔力操作による列車の運転はすっかり慣れたもので見事なものだ。
数時間はかかる移動と言っても子供達と楽しく遊びながらの移動と言うのは早く感じるものですぐに港についてしまった。
「よし皆しっかりついて来るんだぞ行くぞ」
コウキは子供達を自分にくっつかせると列車から飛び出していった。
「コウキの奴は中々子供に対して明るいのぅ」
「そうですね立派なお父さんだと思います。私達も頑張らないといけませんね。」
「そうじゃなあの子らは特殊だからのぅ」
「おーい二人とも早く来いよ置いて行くぞ」
「やれやれ忙しない奴じゃ」
リュディアとステラはコウキの後を急いで追いかけるのだった。
さて港に着いたわけだがまずは子供たちに海を見せたいと思っている。魚人の皆の家はベーグにある程度は任せようと思っている。
「ハシヒメじゃ頼むよ」
「お任せください」
ハシヒメにベーグに魚人の皆を家を建てるようにお願いしに行ってもらってからコウキ達は湾内の港から離れた砂浜に来ていた。
「どうだ皆凄いだろ!」
「はいお父様とても綺麗ですね」
子供達は海を目を輝かせながら見ていた。そしてある程度海を眺めた後皆で砂浜を走り回って遊んでいた。
「よしヘルハウンド行ってこい!」
「俺ですかコウキ様⁉」
「今日の見張り当番はヘルハウンドなんだろ?遠くから見てないで子供達と遊ぶことを命ずる。皆大変だ。怖いオオカミが追いかけて来るぞ皆捕まらないように逃げろー!」
「「「「「わぁー」」」」」
なんだかんだ大人っぽく見えても子供は子供だ。それが人であっても魔物であっても本質は変わらないのだ。
「仕方ないっすねウォォォォンみんな逃げないと食べちまうぞ!」
ヘルハウンドは手を付けて四足のようになると子供達を追いかけ始めた。さすがはオオカミの獣人だ。手を付けば本物のオオカミのようである。子供達を逃げ回って楽しそうである。中々いい感じだ。ヘルハウンドは前獣人の子供達と遊んだ時にも感じたことだが子供う怪我良く面倒見をかなりいい。兵隊よりもこういったことの方が向いているのではないかと思うほどだ。
「あの犬っころは中々やるではないか。我が子らも楽しんでいるようじゃ」
「あぁヘルハウンドは子供が好きなんだろうな。ああやって一緒に遊んでいると子供たちがかなり喜ぶんだよ。あいつにはああいう才能があるのさ」
「中々人の才を見抜く力があるのじゃなコウキわ」
「そんなことないさ。それよりもっとステラミキは大丈夫か?」
「えぇ海を見れて喜んでいるわよ」
ステラに抱かれながらも海を見ているミキもいい笑顔だ。今日は本当に来てよかったな。
「じゃ俺はとりあえず薪でも探してくるよ。昼はここでバーベキューにしようか」
「あれでも食材とか持って来てないわよ?」
「それはこれから取るんだよアレク頼む」
後ろの方で控えていたアレクがこちらにやって来た。手には大人用と子供たち用の長さにそろえた釣り竿があった。
「昔は二人でたまに釣りしてただろだからまたやろうと思ってさ。」
「あら覚えててくれたんだ」
「忘れるわけないだろ。あっでもミキを抱いたままじゃ釣りは出来ないかどうしようか」
コウキがミキの事で悩んでいると後ろから誰か来る気配があった。
「コウキさーんおーい」
この声はアリスか。コウキが振り返ると親衛隊の女子グループとそれにティファニーさんにフーレさんの姿まで見えた。
「お久しぶりねコウキくんにステラあらあら可愛い赤ちゃんだこと貸してごらんなさい」
ティファニーさんはステラのもとに行くとさっとミキを取り上げてしまった。そしてフーレさんも一緒になって可愛がってくれている。
「この子綺麗な顔をしているわね可愛いわぁー」
「顔はステラさんに見ているわね将来はかっこいい男の子になるわよ」
どうやらベテランお母さん二人組がミキを見ていてくれるようだ。それにミキをことを管理可愛がってくれている。話の内容的にステラに似ているという話題で盛り上がっているようだ。確かにミキはステラの容姿の遺伝子を受け継いでいるようで色白で線は細いのだが少しは自分に見ている所だってあるんだぞ。例えば髪の色とかな…。良し考えるのはやめよう悲しくなってきた。それよりもステラの手が空いたんだから釣りを楽しもう。
「よしじゃステラほら竿だ。さしぶりに釣りをしようじゃないかそれと親衛隊の皆もバーベキューに参加していいぞただし食糧は自分で確保すること以上だ」
「ありがとうコウキくん久しぶりに釣るわよ」
「よしお前たち班に分かれろ山で山菜と肉を取ってくる班。魚確保の班だ。別れろ」
ステラはやる気満々だし、アレクは親衛隊の皆を上手く動かして班に分けていった。そして手際よく行動を開始している。
「ヘルハウンドかけっこはその辺にしておいて子供達と釣りをするぞー」
「ちょっコウキ様助けてくださいよ」
あれ確かヘルハウンドが悪いオオカミになって追いかける側になるんじゃなかったか?
なんで糸でぐるぐる巻きになって子供たちの下敷きにされているんだ?
「さすが我が子らじゃ見事に獲物を捕獲したのぅ」
「あのリュディアさん?子供達がやったのかな?あんな怖い事を」
「何を言っておるんじゃコウキよ我が一族はアラクネぞあれくらい出来て当然じゃ」
確かに種族的には根本はアラクネなのかもしれないけど見た目はまんま人の形をしエチルんだ。一体どこから糸を出したんだよ。まぁ詳しい事は考えない気にしない。コウキはヘルハウンドの糸を切ってあげて助け出した。
「ひえーいきなりびっくりしましたよ。ルビーちゃんを追いかけてたら気が付いたら足に糸が巻き付いていましてね。もうそうなったら最後周りを囲まれて手から糸がビューって出てきたとおもったらぐるぐるぐるって一瞬の出来事でしたよ」
我が子ながらとても優秀なようだ。しかもヘルハウンドを捕まえたことでどや顔をしている。これは将来立派になりそうだ。
「よし皆悪いオオカミは退治したところで次は魚釣りだぞヘルハウンドから竿を貰ったら海に来てくれな」
「「「「分かりましたお父様」」」」」
生む良い返事だ。
「よし引率頼んだぞヘルハウンド釣りは大丈夫だろ」
「はい任せてください」
「よし俺は先に釣りをしに言ってるからな」
子供達をヘルハウンドに任せておいて大丈夫なのか父親失格なんじゃないかと言われれば返す言葉もないのだが俺は子供達にかっこいい姿を見せたいしお手本になりたいのだ。そのため先に海に言っておいて慣れておかなければいけない。ここは頑張ってくれヘルハウンドよ。コウキが先に海に行くとヘルハウンドはみんなを連れて親衛隊が引っ張って来た荷車の方へ来た。
「はいこれが竿だぞ針が付いてるからまだ糸は取らないようにな」
「「「「「はい分かりましたヘルハウンドさん」」」」」
「よしいい子だ。竿を持った子からコウキ様の所に行って釣りのやり方を教えてもらうんだぞ」
読んでくれてありがとう




