表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Creator of the world  作者: andras
進化する島
204/247

ヤシャの冒険9

ヤシャは覚悟を決めて金棒を構えた。昨日陽炎の魔力を開放していたのであまり魔力量は多くないが今回ばかりはしょうがない。全力でやらなければ相手はドラゴンだ。一歩間違えれば死んでしまう。

『行くぞ』ヤシャは駆け出そうとスカイドラゴン向かって飛び上がった。陽炎に包まれ魔力で身体強化した体は飛んでいるスカイドラゴンの高さまで跳躍することが出来る。一気に距離を詰めると先制攻撃を仕掛けていった。しかしさすがはスカイドラゴンなだけあり簡単にヤシャの攻撃をかわした。

『ふん所詮はただのオーガかこの程度だな』

『それはどうかな?』

スカイドラゴンは簡単に攻撃を避けたと思っていたが羽から黒い炎が噴き出した。

『?』

スカイドラゴンは驚きつつも炎を消そうと必死にもがくが黒き陽炎がその体から消え去る事はない。対象を燃やし尽くすまで魔力で体にねばりつくのだ。スカイドラゴンは炎を消すことが出来ず炎によって上手く飛ぶことが出来ずに地面に落下してしまった。ヤシャは魔力を操作して体の炎を消していく。飛べなくなってしまったは意味が無いからな。

地面に落ちた子竜にヤシャは陽炎を消すと攻撃を仕掛けて行く。黒い炎が無くてもヤシャは十分に強く攻撃一つ一つがスカイドラゴンの体に確実にダメージを与えていった。

『クソなぜだ?どうして当たらんのだ?』

スカイドラゴンも負けじと反撃をしていくがまだ生体になっていないのかダメージが貯まっているのか上手く攻撃を当てることが出来ないでいた。子竜であっても隊長は4メートルほどはあり爪も大きいのだがいくら振りかぶってもヤシャに当たる事はない。ヤシャは洗練された体捌きで攻撃を効率的によけて行く。

『その程度なのか?ドラゴンと言っても所詮は子供か』

『クソたかがオーガのくせにこのっ!』

そろそろヤシャも疲れてきた。そろそろ終わりにするか。目で親竜に合図を送ると全身に再び黒い陽炎を纏わせた。

黒き陽炎よ黒き火の聖霊よその力を我に与えた回ん

ヤシャは金棒に魔力を貯めると全力の攻撃を仕掛けていった。金棒を上段に構え一気に距離を詰めていく。爪や牙の攻撃を交わし飛び上がると上から渾身の叩きつけを繰り出していった。

『そこまでだ』

ドンッ!という音がしてヤシャの渾身の攻撃は親竜によって阻まれてしまった。ヤシャの渾身の一撃によって親竜の爪は完全に破壊され前足は血だらけになってしまった。

『父上‼』

親竜によって地面に抑え込められヤシャの攻撃を何とか攻撃を回避することが出来た子竜は守ってくれた親竜の爪が破壊された光景をまじかで見せられてしまった。

『今の攻撃をお前が受けていたら確実に死んだであろう。そもそもあの炎を消して貰ったのだぞ。始めの時点であのまま炎に焼かれていたらそもそもお前は死んでいたのだ。負けを認めろ』

『すまないな少し力を入れ過ぎたかこれを使ってくれ』

ヤシャは子竜と親竜にポーションを飲ませる。

『グワァなんだこれは何を飲ませたんだ!』

ポーションの苦みに悶絶していた子竜ではあったが体の傷が一気に引いていった。親竜の爪と前足ももとに戻って行く。

『相変わらず凄いものだなこの薬の回復力はこの味が問題ではあるがな』

『文句を言うんじゃない後遺症もなく完治するのだぞそれよりも俺は合格か?』

『確かにお前の実力は本物のようだ。良かろう父上の話通りお前たちに協力してやろう』

『それは良かったよ。では今日から早速訓練を始めようかそれと我らはまだ朝の食事をとっていないのだ。すまないが食事をしても良いだろうか朝の栄養は一日しっかりと活動するために欠かせない物だからな』

『それはちょうどよい私達も狩りをしてくるとするかでは後程な』

スカイドラゴンの集団は話を終えると飛び去ってしまった。

「ふぅー」

緊張の糸が途切れるとヤシャは地面に座り込んでしまった。実はヤシャもギリギリだったのだ。子竜とはいえその巨体から繰り出される爪の一振りだけでも当たれば命は無いだろう。始めは命は奪わないと言っていたが後半の戦はなりふり構っていないようで全力の一撃を繰り出してきていた。当たってはいけない緊張感と少ない魔力を噴出し続けることによる体のだるさ最後の一撃によってほとんどの魔力を使い切ってしまった。

「大丈夫か?手を貸すぞ」

ヤシャが地面に座り込んでいると中からキオウが出てきて起こしてくれた。

「すまないなもう大丈夫だ」

「フラフラではないか食事まで少し休めそうだ昨日から考えていたんだが温泉を用意しようここの湧き水はどうやらコウキ様の作られた旅館と同じような力があるようだ疲れが取れるぞ」

キオウはヤシャを家の椅子に座らせると外に出て行く。くもまるさんから聞いた話なのだがここの湧き水は火山から溶け出した成分の微量の魔力によって回復効果が高まっているらしい。そして体を温めると血流が上がり代謝が良くなることで自然治癒力も上がるとコウキ様が話していた。つまり温泉は最強の治療なのだ。キオウは早速適当な深さに穴を掘ると石で回りを固めて行く。水がしみ出さないようにしっかりと固めると一晩でかなり貯まった湧き水を掘った穴の中に流し入れて行く。ある程度貯まった所で火の魔法で回りの意思を焼いて行けば完成だ。

「おい出来たぞ入ってくれ」

「あぁすまないな」

ヤシャは防具を脱いでいくとタオル一枚になってお湯で体の汚れを落としていく。すっかりなじみ深くなった光景だ。体が綺麗になるとゆっくりと体をお湯の中に沈めていった。

「ふぅー染みるなさしぶりに風呂に入ったがやはり最高だなお前たちも入るといい随分風呂に入っていなかっただろう」

「確かに一ヶ月体を拭くだけだったからな食事当番と交代で風呂にするか」

キオウは家に戻って行って班を分けをしてきた。すると家の中からカゲキ達が飛び出して来た。どうやら偵察班が先に風呂に入れるようだ。今まで仕事を頑張ってくれていたのでいい判断だと思う。

「隊長どうですかお湯かげんは?」

「あぁ最高だぞライデンだがな汚れを落としてから入るんだぞ」

今にも飛び込みそうになっていたライデンに釘をさしておく。まだ食事班の奴らが入っていないのにお湯を汚す訳にはいかないのだ。ライデンも仕方なく体を洗いに行く。体を洗った後は続々と隊員達が簡易温泉に入って来た。キオウはこのことも考えて作ったのだろう遊撃隊の半分の隊員がしっかりと入れるだけの大きさが彫ってあったためゆっくりと入る事が出来る。隊員達もさしぶりのお湯に浸かれて大満足のようだった。ヤシャもお湯に浸かり十分に疲れを取り魔力を回復するとお湯から上がるのだった。

それから森で狩って来たモンスターで作った朝食を取りながらスカイドラゴンを待っていると一時間ほどで戻って来た。それから一ヶ月ほど訓練が始まった。まずは飛行訓練だ。

これはスカイドラゴンが人を乗せて慣れるためである。人を乗せるということは反転急上昇急降下などの動きを取る事が制限される。スカイドラゴンは名前の通り空中での戦闘が得意であるためかなりアクロバティックな動きが出来るのだがそれでは背中に乗れないのだ。背中に乗っても耐えられるギリギリのラインを見極めて行く。次に戦闘訓練。空中であるため接近戦をすることは出来ない。そのため魔法攻撃が基本になって来る。相性がいいのは風魔法と雷魔法だ。土魔法は論外として火魔法と水魔法は攻撃する魔法の発射速度にスカイドラゴンのスピードが勝ってしまい自分達に攻撃が当たってしまったのだ。風魔法と雷魔法だけがスカイドラゴンよりも早く飛んで行く。そのためサンダーとエアバレットをメインの攻撃魔法として練習をしていった。そして一ヶ月が経ったとき。

『だいぶ息もあって来たな。時間が掛かってしまい申し訳ない』

『そんなこと気にすんなこれ達はファイヤードラゴンのように火炎が出せないからな。空中戦が得意とは言っても遠距離攻撃が出来なくてなそこが弱点でもあったんだ。それもヤシャの魔法で補えている。飛びにくさはあるが今のままでも十分他の奴には負けないさ。』

『では明日一度村へ行ってみよう。俺の仲間もこの飛行訓練に参加させたいからな』

『分かったぜ』

今日の午後は休むことにした。いきなり全体で行ってしまえば怖がられてしまうのでヤシャ達が先行して村に向かうことになった。

次の日早朝に食事を終わらせると村に向けて出発した。スカイドラゴンの全力の飛行速度はかなり早く数時間で湖の方まで来ることが出来た。徒歩で二週間ほどかかった距離が一瞬だ。

『このまま真っすぐ飛んでくれすぐに村が見えるはずだぞ』

それから飛び続けていると村が遠目に見えてきた。しかし

『オイヤシャあれはまずいぞかなり強い気を感じる。しかもこちらを捉えていやがる。かなりのさっきも出てるぞあれはまずい』

『そんなはずない待ってくれないか』

『だめだあれは全力で仕掛けないと一瞬でやられる』

スカイドラゴンが標的としてとらえたのは巨大クモだった。自分よりも強大な存在を目の当たりにしたスカイドラゴンは覚悟を決めると攻撃態勢に入った。


読んでくれてありがとう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ