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Creator of the world  作者: andras
進化する島
202/247

ヤシャの冒険7

「何を言ってるんだ変なことなんてないだろ」

「いや羽の付け根の所良く見て見ろよ」

ライデンに言われたカゲキは眠っているワイバーンの羽を見た。すると何かに噛みつかれたようなえぐれた傷があった。しかもワイバーンの口よりもでかい傷跡だ。ワイバーンが隊長3メートルくらいだがその体よりもでかい口跡となると隊長は5メートルほどだろうか。間違いなくドラゴンタイプの攻撃によるものだと判断できる。

「確かに傷口があるな。しかし良く見つけたな」

「あぁ寝返りを打った時に羽がこちら側に来てな。こんな明るい時間から寝るなんて不自然だと思ったんだよ。ワイバーンは夜行性じゃないからな何かがあって眠っているのだと思ってずっと見てたんだよ」

「確かにそうだなしかもあれはオスだろう。この時間帯から寝るなんてありえないよなそれにこの群れオスが少ない気がするが」

カゲキはもう一度全体を見て行く。眠ている生体の雄以外にオスは見えない。じゃれているのは体が小さいワイバーンなのであれはきっと子供なのだろう。そして雌のワイバーンも良く見ると辺りを警戒しているように見える。

「そういえばここに来た時なんで一体だけワイバーンがこちらに来たんだ?しかもいきなり臨戦態勢で襲い掛かって来ていたぞ」

ワイバーンとはだいたい10から20ほどの規模で群れを成して生活するモンスターだ。そのため狩りを行う時は基本的に雄のワイバーンが数体の編成を組んで狩りをするはずだがあの時は一体しかいなかった。

「もしやこの群れはドラゴンに襲われて仕方がなくここで休んでいるんじゃないか?」

そう仮定すれば話は繋がる。あの時見た一体はドラゴンに襲われて群れからはぐれてしまったワイバーンが興奮状態のままこちらを襲って来た。そして襲われた群れは仕方がなくこのような低い場所に降りてきて休まざる得ない状況に追い込まれていると。

「おい頭を下げろ!」

カゲキが群れの様子を伺っているとライデンに頭を抑え込まれた。

「突然何をするんだ」

「いいから上を見て見ろ」

ライデンに言われて上を見て見ると3匹のスカイドラゴンが美しく円を描きながら旋回しているのが見えた。

グァァァァァ

眠っていたワイバーンも上のスカイドラゴン気が付いたのだろう。起きるとけん制のための方向を上げている。そのまま様子を見ていると空で旋回していたスカイドラゴンに2匹のワイバーンが襲い掛かっていた。生体の雄だ。きっとこの群れの生き残りなのだろう。上空でワイバーンとスカイドラゴンの戦闘が始まった。と言ってもスカイドラゴンの圧勝なのだが。空の支配者と恐れられるスカイドラゴンが空中戦で自分よりも格下のモンスター相手に負けるはずがない。ワイバーンはすぐに負けて地上に落ちてきてしまう。そこからは地上で残りのワイバーンに対する狩りが始まった。

「いかん戻るぞライデンこれはチャンスでもあるんだ」

カゲキはすぐに隊に戻る。すると既に部隊は整列しておりヤシャが前に立っていた。

「報告しろ」

「はい現在ワイバーンが3匹のスカイドラゴンに襲われています。ワイバーンは交戦するも敗北してしまい地上に追い込まれています。現在スカイドラゴンは地上に降りてワイバーンを攻撃捕食しているのではないでしょうか」

「分かったすぐに向かうぞ子蜘蛛殿も頼みますぞ」

ヤシャの言葉にくもまるの子供は右足を上げて答えてくれている。今回の作戦は飛ばれると勝ち目のないドラゴンを子蜘蛛の糸で地上に抑えつけ一気に攻撃するという作戦だ。ドラゴンは知性の高い生物であるため敗北を悟れば降伏するかもしれない。実際にドラゴンを狩っている国があるのだから出来るのだろう。ヤシャ達はすぐに現場に向かった。

部隊がスカイドラゴンのいる場所にたどり着くとワイバーンは狩られ捕食されていた。

「よし作戦通り行くぞ子グモ殿頼むぞ」

スカイドラゴンが油断している時こそチャンスだ。子グモは一気に飛び出すとドーム状に糸を展開する。数匹の子グモが協力して展開することによって一気に糸の包囲網が展開された。スカイドラゴンは糸に気が付き飛び妥当としたが糸の展開の方が早いため羽に糸が絡みついて飛ぶことが出来ず地面に落下してしまった。

「よし10人ずつに分かれて一体ずつ処理するぞ」

ヤシャ達は一気に飛び出してスカイドラゴンに攻撃を加える。210人に分かれたあとさらに5人に分かれ魔法攻撃と近接攻撃に分かれる。まずは岩の魔法でスカイドラゴンの動きを封じて行く。

「行くぞハーデンロック!」

キオウの掛け声で全体に指示が飛びスカイドラゴン向けて岩の魔法が展開される。

するとスカイドラゴンの周りに大きな岩が飛び出しスカイドラゴンの大きな体を囲ってしまった。次に雷の魔法を展開して電撃攻撃を与えて行く。

「次だサンダー」

バチン‼

魔法攻撃担当の隊員の手から稲妻がほとばしり岩で身動きが取れないスカイドラゴンの体に直撃した。

ギギャァァァァァ

雷が直撃したスカイドラゴンは苦悶の咆哮を上げた。体が痺れているのか岩の中で上手く動くことが出来ずにもがいているだけでかなり弱って来ていた。

「よし行くぞ」

ヤシャはドラゴンが弱っているのを確認すると一気に距離を詰めていく。全身に黒い陽炎を展開させて打撲攻撃を仕掛けて行く。殺してしまっては意味がないため慎重に見極めながら攻撃をしていく。他の隊員達も各自で攻撃をしていた。スカイドラゴンは全く反撃することが出来ずに岩の中で攻撃受け続けていた。そんなことが続けばスカイドラゴンも体力が持つはずがなくダウンしてしまった。

「よし攻撃を中止だ後は俺がやる」

ヤシャは真ん中の一番体が大きな個体に近づくと意識に魔力を乗せて飛ばしていく。

『スカイドラゴン私の支配下になれそうすれば命は保証しよう』

『クッ我がこのような底辺の種族に負けるとは我も落ちたなしかし人族がなぜクモどもとつるんでいるのだ。』

『あのクモはだな我らの主が家族の契りを交わしこの島の神獣となられたリュディア様の子だ。我らに力を貸してくださっている』

『ふざけるな!お前たちの後ろにいるあのクモは我よりも強大な力を感じるぞあれほどの魔物がお前たちに手を貸すとは思えん』

ヤシャはスカイドラゴンが後ろを見ながら言っていたので振り返った。するとくもまるが部隊の後方から顔を出した。そのまま捕まったスカイドラゴンの方に近づいてくる。

「すみませんヤシャさん心配になって見に来てしまいました。それでそのドラゴンさんを開放してあげませんかもう逃げないと思いますので回復もさせてあげましょう」

「くもまる殿が言うのであれば信用しよう」

ヤシャは三体のスカイドラゴンの周りの岩を崩していった。

「おいステラ様の薬を持って来てくれ」

ヤシャの指示にエンキが薬を持って来てくれた。ヤシャは薬を受け取るとドラゴンの前に持って行った。

『少し苦みがあるがすぐに回復するぞ口を開けるんだ』

スカイドラゴンは言われた通りに大きな口を開けた。ステラ様の薬は人間サイズだからな。1本使うか。ヤシャはその口に1本すべての薬を流し込んでいく。

『ブッ!なんだこれは毒か』

『いいから黙って飲み込むんだ。』

スカイドラゴンが渋々薬を飲みこむと淡い緑色が体を包み傷を癒していった。

『この薬はな我らの主のご婦人であるステラ様が作ったポーションだ。苦みはあるが効き目は抜群だぞ。すぐに動けるようになるだろう』

スカイドラゴンは渋い顔をしながらも回復を持っているとすぐに体の痛みが取れた。緑の光と共に体の調子が整えられむしろ攻撃される前よりも調子が良くなっている。


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