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Creator of the world  作者: andras
進化する島
199/247

ヤシャの冒険

ヤシャ達は一瞬で切り替えるとすぐに行動に移った。索敵班は隠密能力に優れているもので構成されているため、襲撃された際にもその能力を発揮するのだ。

これにより戦力は下がってしまうが、隊員全員が取り囲まれるという最悪の事態は避けられた。

後は本体が敵の攻撃を耐えている隙をついて偵察班が逆に奇襲を仕掛ければいいのだ。

これはヤシャ達がかなりの実力がある敵と遭遇し奇襲を受けた時に取る作戦の一つでモンスター相手には使うことがないと思っていた作戦だ。今目の前にいるオークはそれほど強いということだろう。カゲキ達は味方も見失うほどの力で全力で気配を消し隠れた。

「よし。全体突撃敵陣地を突破しつつ離脱ももしくわ殲滅するぞ」

ヤシャは金棒を構えると先陣を切って敵陣地に突撃した。隊員はそれに続いてコロニーに入っていく。中は奴らのホームだが森の中では視界も悪くむしろオークからすれば森の中の方が有利かもしれない。ホームではあっても視界の広いコロニーの方がむしろ有利に戦いを進められるだろう。

ヤシャ達が中に突撃していくと中に入っていくのを見たオークたちはすぐに姿を現しコロニーに戻って行った。さすがにこの強さのオークたちでも本気で隠れたカゲキ達を見つけることは出来なかったようだ。まずは最悪のケースの中でも一番最悪の事態を避けることが出来たのだった。

中に入ったヤシャはオークの練度に驚いていた。囲まれた場合自分達の防御を固め攻撃に耐えながら行動の遅れた敵から少しずつ倒していけばやがてこちらの有利になって来る。ヤシャ達はそういった不利の状況でもしっかりと勝すべを磨いてきた。

しかし今戦っているオークは全く乱れることもせず遅れることも無かった。

こうなってくるとこちらがじり貧になってしまう。このままではいけない。ぜんざいヤシャ達は縁を組み自分の目の前に土魔法で壁を盾て攻撃を遮りながら攻撃を耐えていた。ヤシャは作戦を考えるために工房を避け縁の真ん中に入る。

「このままではまずいなどうするべきか」

敵の数は自分達の三倍はある。

しかも雌のオークでもかなりの強さがあった。見た目も牙が出ていないだけで体格はあまり変わらず質量に任せた攻撃をしてくる。

雄になるとナイトオークやキャバルリーオークまで見えた。キャバルリー種にもなると動きも俊敏で攻撃もかなりするどい。

モンスターのくせに武器を使ってくるのだ。かなり厄介である。しかしオークは本来もっと雑で傲慢なモンスターのはずだ。オークの雑さは敵によって攻撃を変えることなく突っ込んでくるため強みでもあるのだが弱みでもある。

しかし今相手にしているオークはかなり統率が取れ組織的な行動をしてきている。これま間違いない。ジェネラルがいるのだろう。

「このままではじり貧だ。敵の頭を狙うぞ。ジェネラルが死ねばオークは統率を失うはずだ。行くぞ」

ヤシャは円の中から飛び出してナイトオークとオークを金棒で殴り倒すと体に陽炎を纏わせ始める。

「黒き陽炎よ我に力を与えたよ火の精霊よその力を使いたまえ」

黒き炎を金棒に纏わせると一気にナイトに殴り掛かる。ヤシャの圧倒的なオーラに一瞬オークの陣形が崩れた。

「今だ!行くぞ」

その隙を見逃すカゲキ達ではない。回りから飛び出すとその隙をついてオークの一角に襲い掛かった。自分達が襲撃をした敵にまさか襲撃をされると思っていなかったオークはその攻撃に耐え切れず一気に崩れて行く。

「良いタイミングだカゲキよ今日は豚のフルコースをご馳走してやるぞ」

「いえ豚は今は食べたくありませんな」

「なんだと?こんなにもご馳走が転がっているというのに遠慮するな。他の隊員も各自食糧を入手するんだぞ」

「やれやれ隊長はまだジョークが飛ばせるとは驚きですね」

隊員達は逆襲撃が成功したことで多少なりとも余裕を取り戻していった。このままいけば押し切れる。一気に攻勢に転じた時だった。味方の存在が次々消えていったことに気が付いたのだろう。奥に見える立派な建物の中からオークよりも体格が2倍ほど大きく膨れ上がった筋肉に4本も牙が生えたオークが飛び出して来た。

ブガァァァァァァァ

間違いないあれはジェネラルオークだ。ヤシャがジェネラルオークは視認した瞬間巨大な鉈薙刀を振りかぶると切りかかってきた。咄嗟の事ではあったがヤシャはギリギリの所で金棒を前に出し受け止める。しかし。薙刀の刃が交差した瞬間刀身から魔力の刃が出てきた。

それによって薙刀の威力が上がり陽炎のオーラを纏っているヤシャでさえも押されるほどのパワーだった。

「なんだこいつ!力が強すぎる。」

たまらず横に回転して攻撃をしのぎ切る。しかしオークはすぐに距離を詰めては切りかかって来る。

「こいつ強い!キオウ雑魚は任せるぞ」

「了解した任せておけ」

キオウはヤシャと斬り合っているジェネラルオークがかなりの強さがある事を理解した。下手に手を出しては邪魔になってしまう。それを考えるとキオウはまずは周りのオークを倒す事に決めた。そして少しでもヤシャが戦いやすいように本体を少しづつ横にずらしながらスペースを開けて行く。

キオウが気を聞かせて場所を開けた事にヤシャは戦いながら気が付いた。

「すまんなキオウこれならば行けるぞ」

黒き聖霊よ漆黒の炎を我に与えたたまわん

ヤシャの体から黒い炎が噴き出す。ヤシャは常に体に魔力を練り込む練習をしていたためかなりの量の魔力が貯まっている。コウキの場合は体の構造的に魔力量が多く、ヒートは天才的に雷を纏う時無意識に練り上げているためかなりの魔力を使うことが出来る。

しかしヤシャは常に意識して練っておかなければ魔力量的に長時間戦うことが出来ない。

それが常に貯めることで自分の魔力量よりも多めに体内にとどめることに成功した。これにより全身に魔力を纏っても問題ない力を手にできた。

「この後はドラゴンと戦わなければいけないからな。あまり魔力を消費することは出来んぞ一瞬でケリをつけるか」

体から溢れ出した炎はヤシャの体を包み魔力の鎧となった。オークはヤシャの姿を見ると危険に感じたのか速攻で倒そうと猛攻を仕掛けてきた。

しかし陽炎の鎧はオークの攻撃を跳ね返すほどの熱量を持ち黒い炎は自動で敵を追撃する。ヤシャも時間が惜しいとばかりにオークに殴りかかった。さすがのジェネラル種でもヤシャの全力には耐えきれなくなり攻撃を受けきれなくなってきた。薙刀を駆使して金棒の攻撃を何とかしのいでいたが鎧の炎がオークの体に燃え広がり苦痛の雄たけびを上げている。燃やされながら戦っていたオークはついに体力が付き膝をついてしまった。

「終わったな」

ヤシャは金棒を全力で振りかぶると降り下ろしジェネラルオークにとどめを刺したのだった。

シュゥゥゥゥゥ

ヤシャの体から炎が消えていき戦闘態勢を解いた。使用した魔力は半分ほどだ。まだスカイドラゴン戦に向けての余力はあるだろう。ジェネラルオークを失ったオークは統率の効果が切れたのだろう一気に戦線が崩壊しついにはコロニーから逃げ出していった。

ヤシャは隙なく周囲を伺うと安全を確認して敵がいないことを確認すると警戒を解いた。

ヤシャは呼吸を整えて周りを見渡してみる。

「ここ意外と使えるな」

いくらジェネラルオークが仕切っていたとはいえこの環境であそこまで巨大な群れを成すことが出来るはずがない。ヤシャ達だからこそ気配を消して危険なモンスターが近くにいればやり過ごしてここまで来たのだ。

それがオークは危険なモンスターとはいえ肉食のモンスターとはいえ格好の餌食だろう。しかしこの場所は周りは危険な環境に囲まれジェネラルオークの発想だろうか周りは岩で囲んで壁を作っていた。正面だけに出入り口を限定し中の建設物も攻撃されても耐えられるように作られている。オークを倒した今ここは今後のモンスター討伐やこちらにコウキ様が勢力拡大のために来た時に抑えておけば今後使えるだろう。


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