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Creator of the world  作者: andras
進化する島
198/247

ヤシャの冒険

ヤシャはワイバーンが確実に死んだことを確認すると警戒を解いた。

「しかしワイバーンにこうも簡単に遭遇するとなるとカゲキの報告よりももう一段階引き締めなければいけないな」

「そうですね私共はほんの周辺しか偵察していなかったので奥では一体どうなっているのやら分かりません」

「よしでは明日からの行動についてだが偵察部隊は本体から少し離れた所を偵察しながら奥に進むことにする。必ず本体の救援が届く範囲で周辺を索敵しつつ進むぞ」

「分かりました。今日はライデンが偵察の途中アースディアを仕留めたそうですので食事にしましょう。明日の為にも栄養を取らなければなりませんからね」

ヤシャとカゲキ達は拠点の方まで戻って行った。既に屋根も出来上がっており後は簡単に壁を作れば完璧な拠点となるだろう。壁は土壁にする予定なので魔法を使って一気に壁を仕上げていった。ちょうどライデン達が水を汲んで戻って来た。

すぐに火をくべて調理に取り掛かる。コウキのアイディアやベアリーが頑張ってくれていることにより長期遠征用のパンもだいぶ美味しい物になっている。昔の傭兵時代に食べていたものとは大違いだ。アースディアを焼いて皮をパリパリにした後簡単に切り分けて大きな鍋で煮込んでいく。

ヤシャや他の隊員もモミジさんや、他の鬼人族の女性と関係を持つようになってから料理の腕も上がっている。

これもコウキ様に感謝だ。

回りに自生している野菜などを簡単に刻んで鍋に入れると、肉の臭みも無くなり塩と胡椒で味を調えればしかスープの完成だ。肉と野菜で栄養満点だしパンも旨い。

美味しい食事というのは隊員の士気も上がってパフォーマンスが良くなる。食事とは大切な物なのだ。全員で巨大なアースディアの肉を食べつくした。

夜になるとついて来てくれたくもまるは山に消えていった。回りを警戒してくれるようだ。とてもありがたい。エンキの作った拠点はかなり大きく遊撃隊30人が寝泊まりするには十分な広さがあった。夜の見回りもくもまるがやってくれているので隊員達はぐっすり眠る事が出来た。

次の日今回与えられた時間は3カ月だ。とはいえ捕獲してから飼育調教する時間を考えると2カ月は欲しい所だ。となれば捕獲するのに1カ月しか期間が無い。意外と時間がない。朝になると簡単に朝食を取り整列する。

「期間は限られている。しかし油断してはいけない。この状況だ。各自が周りに気を配り冷静に判断して進め。隊は昨日と同じ索敵と本体に分ける。索敵班は反対より周囲に展開して回りを警戒しながら進め。この拠点はくもまる殿が守ってくださるそうだ。」

「お任せください。私の子が偵察隊の皆さんの手助けもしますので使ってやってください」

くもまるの言葉で偵察隊の皆はおぉーと歓声が上がっている。それだけ心強い存在なのだ。

以前一緒に訓練した時に紹介されたのがくもまるの新し子供でベビースパイダーだった。手に乗るサイズほどしかなく隊員達も可愛がっていたのだが今では40㎝ほどに成長しておりくも特有の気配を消して背後から忍び寄る力はすさまじい。

しかもかなりの数がいるため集団で襲われればいくらヤシャの強さがあるとはいえかなり苦戦するだろう。

隊員は準備を終えるとすぐに出発した。

今日はひとまず今いる山を下りて平地に向かう予定だ。平地と言っても高い気が連なり日光さえも遮っているためかなり暗い。

隊員達は慎重に斜面を降りて森の中に入っていく。

拠点から真っすぐ火山に向かっているわけだが向かって右側には毒沼があり左側には霧のかかった森が広がっているためしっかりと方向を見ながら進んで行った。

一番厄介なのは迷うことだ。そのため時間が掛かると分かっていながらもある程度進んで、周りも確認し安全を確保した後来た道の木を切り倒し道を作りながら進んで行く。

切った木は道に柵のように組んで置いているため、いちよう帰り道は安全と言えるかもしれない。

まぁ強いモンスターが来たら簡単に破壊されてしまうだろうが、そのようなモンスターがいればまず索敵に引っかかるだろう。いちようの安全は保たれている。

開拓しながら進んでを繰り返し2週間ほどで火山まで道を作る事が出来た。半分ほどまでは拠点に戻っていたが。半分を過ぎたあたりで川を見つけるとそこを第二拠点にして寝泊まりし何とか火山までつくことが出来た。川は恵みがある反面危険もある。

この一週間襲われなかったのが不思議なくらいだ。しかしあまり時間がないにも関わらず火山につくだけで2週間もかかってしまった。しかも今隊員達の目の前にはオークのコロニーが見えていた。索敵班が最初にきずき見つかる前に緊急の会議が行われた。

オークとは単体ではヤシャ達ならばそれほど脅威ではないがコロニーとなると話は変わって来る。数はヤシャ達の三倍にも及び一気に攻められてはギリギリの戦いになるだろう。しかもこんな環境で生きているオークだ。かなり強い将軍種がいるに違いない。ヤシャはすぐにコロニーの偵察を行い作戦を立てていた。

「さて諸君目の前にはオークのコロニーがあり目的地はその奥だ。どうすれば今回の任務をやれるか考えなければならない」

集まった隊員達はオーク討伐に向けての案を出し合っていった。今回のオーク討伐に関して情報の共有がなされた。まずは地形だ。コロニーの左右には毒沼と深い霧のかかった森が広がっている。後ろには火山がありヤシャ達が入る事の出来る場所は正面しかないという天然の要塞なのだ。

「しかしオークがここまでの文明を持つとは凄いな」

ヤシャは改めてコロニーを見てみた。中にはオークが暮らしているのだが岩や土を固めた家のような建設物があり石の道具などがそこに立てかけてある。水を汲んで貯めておく場所だろうかため池のような場所も見えるし性別に分かれて作業をしているように見える。雄のオークは石器を研ぎ雌のオークは小道具のようなものを作っていた。コロニーの真ん中には大きな岩を組み合わせたひときわ大きな建設物がありあそこから強いオーラを感じる。きっとあそこに進化したオークがいるのだろう。

「しかしなぜここは襲われないんだ?」

ヤシャの疑問はコロニーに移った。後ろは火山とはいえ火山には先ほどのワイバーンや炎に耐性のあるモンスターが多く生息しているはずだ。目の前に広がる森にはアースドラゴンやアースサーベルなどといった凶暴なモンスターの生息も確認された。

しかし見るからに長く定住しているように見える。ヤシャ達が考えている作戦について考えている時だった。

「隊長囲まれていますオークたちです。」

気配を探る事に長けるライデンが報告を入れてきた。

「しまった気が付かれたか?」

ヤシャはコロニーの方を見ると先ほどの光景はなくコロニーにはオークが一匹も見えなかった。どうやら罠にはまったようだ。弱そうな部分急所を見せておいて油断したところを囲んで倒すのだろう。改めてコロニーの建物を見るとかなり頑丈そうに出来ている。油断させて中に入れるのだから建物を頑丈に作っておくことで被害を避けているのだろう。

オークだと思って侮っていた。ヤシャ達の周りは隙なく囲まれているため外に逃げることは出来ない。

「カゲキお前たちならば姿を隠していればきずかれないだろう。すぐに木の上に上がり姿を隠すんだ。まだ全体は悟られていないはずだ。残りは完全に取り囲まれる前に敵陣地に突っ込むぞいいな」

「了解」


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