12
拠点に戻るとアラクネことリュディアに施設を見せて回った。
「俺たちはこの家に住んでいる隣がヘイズル工房で鍛冶とか細かい作業はここでやっている。川の近くにあるのがヴァンシープことヘイゼルとバロメが住んでる小屋だ。大切な家族だから襲わないで欲しい。その近くに畑があって薬草と野菜を育ててる」
「なるほど分かったのじゃ」
「とりあえずヘイゼルとバロメに挨拶をして危害を加えないこと教えてやってくれ」
バロメは震えておりヘイゼルは守るように前に構えて様子を伺っていた。俺は大丈夫だと頭を撫でてやっている。
「わらわはリュディアこやつコウキと利害が一致してなこれから世話になる安心せい襲ったりなどせん」
「「メェー」」
ヘイゼルとバロメはまだ多少警戒していたが俺が不通に話しているのを見て少しは落ち着いたようだ時期に慣れるだろう。
「コウキくん私もまだ怖いわ」
「なんじゃ小娘怯えておるのかほれ安全じゃろ」
少し震えていたステラにリュディアが面白がって前足で突いていた。しかし力は込められておらず突かれる度に目をつぶって袖を引っ張って来るステラはとても可愛らしかった。
「やめてやってくれリュディア仲良くしてくれよ」
「それでコウキよわらわはどこに暮らせばよいのじゃ」
「別に好きな所にいてくれて構わないよそこに要望があれば何か作るから...それでなんだがリュディアその服とか着ないなかちょっと視線に困る」
「それは人間の価値観であろうそれに何もつけていないわけではないではないか」
「それは糸なのか?巻いてるだけじゃないか」
「しょうがないなそちの着ている布の構造を作ればいいのだな面倒なものよな」
「頼むよ」
「ではわらわの巣じゃが家の隣の森あそこに穴を掘って暮らすコウキは内装を頼もうせっかくだから人間っぽい作りで暮らしてみたい」
「分かったあの辺りだな穴はどうするんだ?」
「今子らに指示をした。しばらくで掘れるじゃろう外でも問題はあまりないしな。」
「今日は魔力が無いから無理だけど明日は私も手伝ってあげてもいいわよ...」
「なんじゃ小娘手伝ってくれるのかであれば明日はよろしく頼むぞ」
「分かったわ」
「この様子だと大丈夫だなじゃリュディアは体を癒してくれ後で薬草のお茶持って行くからステラの入れた薬草茶は良く効くぞ俺たちも家で休むよ」
「あぁすまんもうフラフラじゃ」
俺たちは家に戻り川で体を綺麗にして家に戻った。家ではステラが擦り傷の薬を準備していてくれた。
「いやー結構傷だらけだな」
「お疲れ様アラクネなんて上位の魔物だもの生きてるだけで凄い事よ」
「リュディア強かったなしかし最後はどうなるかと思ったよ」
「これ塗っておいて感染症も防げるから」
「ありがとう」
「今日は体が興奮してるだろうから分からないけどダメージはあるはずだから食事は軽いもので薬草のスープよ。チカラ草を使ったから体力の回復と免疫が上がるの」
「がっつり肉が食べたかったけどな」
「だめよ消化にも悪いし今日は安静にしてね」
二人で夜ご飯を食べたあとステラがリュディアはに薬草茶を届けるために外に出ていった。俺は安静にしていろと言われており大人しく毛皮に包まると一気に眠気が襲ってきて深い眠りについたのだった。
「リュディアさんこれ夜ご飯のスープとお茶だけど食べられるの?」
「なんだ小娘か大丈夫じゃ」
「私はステラよ」
「それはすまんなしかし小娘で慣れてしまった。構わんじゃろ」
「もういいわ好きに呼んで」
「ところでコウキとはどうなっておるんじゃそなたら二人しかこの島にはおらんじゃろわらわが来た時には人は誰もおらんかったぞ」
「べっ別に何もないわよ」
「そうなのか?顔が赤いぞ」
「いいでしょ別にそれよりこれ飲んでじゃ」
「可愛い小娘じゃなフフフッ♪」
ステラは急いで帰って毛皮を被って丸くなった。しかし眠りについていた俺はこのこと知るはずもなくリュディアだけが笑って見ていたのだった。
「おはようリュディア今日はとりあえず家だなどんな感じがいいんだ?」
「そうじゃな前の家は勝手に蜘蛛どもっが入ってきて不便でしょうがなかったからとりあえず広くて落ち着ければそれでよい」
「広いってリュディアの大きさだとだいぶでかいぞ」
「わが子らが今穴は掘っておる安心せい」
「とりあえずステラと見に行ってから何となくやってみるよ」
「わらわは確かシーツのための糸を出せばいいのじゃな?」
「あぁ頼むよヘイズル工房の近くに出しといてくれればいいから」
「わらわがシーツを編むことも出来るぞ」
「本当か?じゃシーツ作り頼むよ」
「任せておけ」
家に帰りステラを読んだあと隣の森へ向かった。するとそこには不自然な地面の盛り上がりが出来ており下に穴が続いていた。
「まるで地下ダンジョンね暗くて先が見えないは」
「この中一体どうなってんだ」
入り口の方で様子を伺っていると子蜘蛛が掘り出した土や岩を運んで盛り上がった部分に捨てていた。
「これは大掛かりだな」
「そうねいずれ小さな山みたいになるかもしれないわね」
「ステラは土魔法で中を固められる?崩れたら危ないし」
「出来るはよ」
「じゃあ頼むよ俺は準備してくるよ」
ステラと別れてリュディアの所に向かった。
「ちょっといいかリュディア子蜘蛛ってどれくらい力があるんだ」
「子蜘蛛というてもそこまで押さなくはないぞあれは成虫クラスにはなっておるからそこらの魔物には負けないであろうな」
「成虫ってリュディアの子だからみんなアラクネになるんじゃないんだな」
「わらわはもともとクイーンとして君臨しておった前の島ではなそこで進化してこの姿になったのじゃだから基本的に本質は蜘蛛で進化するとこの体になるしかも雌だけで雄の方はどうなるか分からん」
「そうなのかじゃ問題ないなちょっと丸太をあの穴まで運んで欲しいんだけど」
「そちの言葉は理解しておる好きに使って構わん」
「こいつら名前あるのか?」
「特に決めておらん好きに呼んでよい」
「そうだなじゃ...くもまるだな。行くぞくもまる」
くもまる達を引き連れて伐採場まで足を運んだちなみにくもまるは一匹の名前ではなく全体でくもまるだ一匹ずつ名前を付けていたらきりがない
「よしここで木を伐って丸太を作るからくもまる達は穴の所に運んでくれ」
くもまる達は前足を上げて返事をしてくれた。さっそく一本伐るとくもまるが集まってきて運んでくれた。
「そういえばくもまる達は一体何匹いるんだ?リュディアと戦った時こんなにいたか」
木を伐るごとに数匹のくもまる達が集まっておりとても数が多い。どんどん運んでくれるのでペースが上がりここら一体の木を伐りつくしてしまった。しかもまだ昼前なので2時間ほどしかたっていないだろう。自分の木を伐るスピードも上がっているので木こりの力が手に入っているかもしれない。
「だいぶ伐ったなこの辺にして植林しないとな後でステラに相談しよう」
作業を終えて拠点まで戻りリュディアの家予定地に向かうと大量の丸太が置かれており穴の中を見ると壁は四角く固められ天井はアーチ型になっていた。奥の方でステラが作業しているのが見えた。
「おーいステラ!だいぶ出来上がってるな」
「あらコウキくん早かったわね作業は終わったの?」
「あぁくもまるが頑張ってくれたんだ」
「くもまるってあの蜘蛛達のこと?」
「そうだぞ可愛くていい感じだろ」
「確かに名前は可愛いけどあの蜘蛛1メートル近くあるわよとても姿は可愛くないわよ」
「リュディアを見てたらサイズの感覚が分からなくなってきてな深く考えるのをやめた」
「そうよねリュディアさんの大きさまだ慣れないわ」
「まぁこれから慣れればいいとしていったん休憩にしよう無理に働くのはよくない」
いったん家に帰り昼休憩を挟んだ。ステラの入れたお茶を飲んでのんびり体を休めた。




