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リアの英雄物語-RiaOnline-  作者: 青我
Episode.03 闇英雄の覚醒
28/42

Prologue...

 ――2022年12月30日。


 ――王都アストレリア北部郊外山地、砦アスガルド



 ひっそりとして、冷たい風が吹きぬけていた。

 誰も開いていないはずの扉が開かれていた。

 風は木の葉を運ぶ。音もなく、それでいて、どこかに連れて行ってもらいたいと願っているかのように、この葉は風にせがんでいた。

 やがてたどり着いた宝玉の間――誰もいないはずの広間には、広大な空間と、ギルドの紋章を象ったタペストリー。

 その眼下には、玉座が置かれていた。


 青白い光の柱が、玉座を包み込む――。


 白髪に白髭を蓄えた老人の姿が、かすかに浮かび上がった。


 黒い法衣のようなもので、袖や裾のあたりが燈花色をしている。その燈花色に燃えるような衣の袖や裾から、筋肉隆々、鍛え抜かれたであろうそれが見えていた。

 老人は黒鉄の篭手に手を当てながら、長きに渡る繁栄、20年という歳月に思いを馳せていた。隣に、傍に侍るべきその姿が現れないことが、唯一悔やまれた。


 ノイズが走る。


 老人のいる空間が、世界が、乱れている。


 それは、この世界が終焉を迎える前触れ――



 「また会おう、小僧。わしはいつでも……ここで待っておる」



 ――の、はずだった。



 ノイズがほとばしる。

 世界が歪んでいく中で、老人は、一人の女の姿に気づいた。


 女は真っ直ぐに老人のもとへ向かうと、老人にこう問いかけたのである。




 この世界を終わらせない方法――知りたくありませんか?







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