30、モンスターが溢れてしまい人類はどうするよ?
30か国に出現した全ダンジョンから モンスターが溢れて出した。
人型、獣型、昆虫型、どう見てもゾンビ?や 各色スライムに、なんと象の数倍のワニのようなドラゴンまで!
その数、ワンダンジョンから数十〜数百万匹、昆虫型モンスターまで合わせると数億匹に近い大集団のようだ。俺の心眼が モンスターの総数を正確に弾き出していた。
先進国の対処を見れば、各政府の首脳陣は 核シェルターや地下施設に隠れて、それぞれの軍隊に指揮を出しているようだ
日本でも、政府首脳陣は千代田線地下の国会地下に篭り、その指揮により非常事態の特例措置として陸海軍が モンスターの駆逐に向かった。
しかし、人口の多い上位30か国の しかも大都市に出現したダンジョンからのスタンピートは、一般市民に大きな犠牲者を出して、その勢いは ダンジョン派生の首都全域に及んでしまっていた。
各国の陸海軍も手をこまねいていたわけではないが、大都市圏では一般市民を巻き込んでしまうため、爆薬は一切使えない。空爆も不可能。できることは 一般市民がいないと確認してからの銃撃となるが、素早い獣型や昆虫型のモンスターは、その間にさらに一般市民を襲い、さながら割り箸を折るように人間を駆逐していく。
また市街地で爆撃砲が使えない陸海軍と違い、大型ドラゴンモンスターは、矢継ぎ早にブレスを吐き散らかし、あたり一面を焦土と化していく。
ダンジョンが人口の密集した 人口数上位30か国の首都圏に現れたのは この人類駆逐の一方的なジェノサイドの意図があったとしか思えない惨状だ。
俺は 草原大地に家族全員を残して、一人で三島研究所跡に転移し、身体強化とダンジョン最強装備で、気配をけして、小田原、横浜、品川と見て回ったが、多勢に無勢で 人間が一方的に狩られていく様を、見ているだけに過ぎなかった。
無論、ティムスライム24将 ( 俺が勝手につけた名) と俺で そこらあたりのモンスターは、いっとき、駆逐できるだろーが、戦えば一般市民を巻き込んでしまい、スライムが強酸を吐けば、一般市民に当たれば即死だ。
ダンジョンが人口の多い国の首都圏に派生した根本の要因は、軍が警察が 一般市民を巻き込む戦いができないことに起因してるようだ。
阿鼻叫喚の品川地区を横目で見ながら、俺は一旦 新大地に 戻って 太郎、竜二、明美とこの後の対処を相談することにした。




