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異世界から来た少年~お母さんに怒られて寄り道をしていたらRPGゲームみたいな世界に迷いこんでしまった  作者: 水波瀬なぎ


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8/20

8話目~ナナオが出した透明人間になれる薬は使えない

今までさんざん僕に文句を言ってたアリカは、コロッとナナオに向き直る。


「うん。これね、透明人間になれる薬なんだ」


モンスターに気づかれることなく、一定時間消えることができるらしい。


なんか、すっげーもの出してきたな。


「この町を抜けるのに、どれくらい時間がかかるかな」


「そうね、わかんないけど行けるところまで行ってみましょうよ」


「寄り道せず、一気に抜けたほうがいいわよ」


「次の町がゴーストタウンじゃない保証はないよ。武器は必要だし、休むことも必要だ」


ナナオとアリカが、僕そっちのけで話している。


意見を言ってみたいけど、さっきみたいに外しちゃいそうだから黙ってふたりの会話を聞いていた。


僕も一応、ナナオの意見に賛成だ。


一気に抜けるって言ったって、道の途中で薬が切れるとか、次の町がすぐあるとか、わからない。


薬が切れた途端、敵が襲ってくるかもしれない。


そのときに備えて装備を整えておかなくちゃ。


だけど僕たち、透明になるんだよな?


買い物できるのかなぁ?


「ミナトはどう思う?」


急にナナオが僕を振り向いた。


「ど、どうって?」


「一気に抜けるか、途中で装備を整えるか。どっちがいい?」


「あんた、ひとの話、聞いてなかったの?」


優しいナナオ。それにひきかえ、アリカはキツイ。


「僕は……」


さっき考えたことを言えばいいんだって思うけど。


チラッとアリカを見た。けど、すぐ目をそらす。


だって、アリカの顔が怖いんだもん。


「ナナオ……僕……」


言いよどんでいると、ナナオが僕の肩を引き寄せて、アリカにくるりと背を向けた。


そして小さい声でこっそり――。


「言いたいコト、ガマンしなくていいよ。アリカに聞かれたくないなら、ボクにこっそり言ってくれてイイから」


僕は、こくんとうなずくと、さっき思ってたことをナナオに行ってみた。


ナナオは「そうかー」と言って考え込む。


そして……。


「透明だと買い物ができないってミナトが言うけど、ボクもそう思う。アリカはどう?」


ナナオはアリカに意見を求めた。


アリカは、「そんなこと当然でしょ」と言ってから


「だから行けるところまで行こうって言ったのに。もう、ミナトのバカ!」


と、また僕をバカにした。


なんで僕だけ?








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