4話目〜新しい仲間は魔法を使える女の子だった
見ると、僕たちよりちょっと小さい女の子がいた。
「誰?」
僕たちのほかに、人がいるとは思わなかった。
人……っていっても、ナナオは人なのかどうかわからないんだけど。
そして、この女の子も人じゃないかもしれない。
「わたしはアリカ。あなたたちはダレ?」
「僕はミナト」
「ヨロシク。ボクはナナオ。アリカもモンスター退治に来たの?」
「わたしは魔法が使えるの。一緒にいて損はしないと思うわよ」
会話がかみ合ってないようだけど、ナナオは気にしていない様子で、「じゃあよろしく」なんて言って握手をしていた。
「ミナトもよろしく」
アリカが僕にも手を差し出してきた。
「よろしく」
握手をしてから僕は、アリカにたずねた。
「アリカって魔女なのか?」
「ううん、人間よ。ただ、地球じゃなく、レイクハイム星から来たの。レイクハイム星では小さい頃から――」
アリカは細かく説明してくれたけど、それよりもレイクハイム星から来たってところが、うまく頭にはいってこない。
アリカの話も半分くらいしか、理解できなかった。
だけど……。
だとしたらナナオも、どっかよその星から来た人間なんだろうか?
ナナオに聞いてみたけど「ボクは、秘密」だって。
「ええー! 秘密ってなんだよ」
「ボクは魔法は使えないけど、頭脳戦なら得意だよ。空も飛べるし、あと――」
ナナオはポケットから何かを取り出した。
「こんなのも持ってる」
「なにそれ」
アリカとふたりで、それを覗き込む。
それは、丸い形をした鏡だった。
――それ、うちのお母さんの鏡に似てる……。
「この鏡をかざすとね……ふふっ、ヒミツ」
ナナオがくすくすと笑う。
「秘密、秘密って、秘密ばっかじゃんかよ。もったいぶらないで教えてくれよー」
気になるじゃん。
アリカも「教えなさいよ」とナナオを揺さぶっている。
「説明してもわからないと思う。戦闘のとき、実際に見てくれたら、一番わかりやすいと思うよ」
ナナオは鏡をポケットにしまいこむ。
そのポケットは、どう見ても鏡が入る大きさではない。
どうなってるんだろう?
ドラえもんのポケットみたいに、すっげーたくさんの道具が入ってたりするんだろうか?
「ミナトは何ができるの?」
急に僕になにができるの? なんて聞かれても、闘いに役立ちそうな得意技なんか、あるもんか!
「僕は普通の小学生で、何もできません」
と正直に言った。
「それじゃあ、まず武器が必要だね」
「それと防具もいるわよ。じゃなきゃモンスターに一発殴られただけで死んじゃうわ」
アリカが怖いことを言う。
だけど、その通りだと思う。
「どこかに町でもあるといいんだけど……」
町なんて見当たらない。
360度、ぐるりと遠くまで目を細めて見るけど、何も見えない。
「とにかく歩こう」
ナナオの言う通り、僕たちは後をついていった。




