↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から来た少年~お母さんに怒られて寄り道をしていたらRPGゲームみたいな世界に迷いこんでしまった  作者: 水波瀬なぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/20

2話目~トナリ町にある池まで飛んでいったものの、落ちたらヤバイんじゃないの?

「な、なに?」


慌てておでこに手を当てた。


「これでボクのコトバわかる?」


そいつが言った。


「これでって……これで?」


おでこにはシールのようなものが、張り付いている。


しかも、取れない!


「ほかのヒトにそのホンヤクキ見えナイから、つけててね」


ホンヤクキ?  


ドラえもんの道具みたいだな、なんて考えた。


僕は夢を見ているんだろう。


きっとそうだ。


じゃなきゃ、こんなわけのわからないことが起こるわけがない。


そうだ! 夢だよ!


「トナリ町のコンビニのウラに池があるの知ってる?」


そいつが言った。


「知ってるよ。あそこはとても深いから、落ちたら死んじゃう。行っちゃダメだってお母さんが言ってた。学校でも近づくの禁止って言われてるよ」


「行ってみない?」


「……行っちゃダメなんだよ!」


「コワイの?」


ムカっ! 僕を弱虫だって言いたいの?


「怖いんじゃないよ、決まりは決まり! 守らなきゃダメだ」


「ダイジョウブ、ボクが一緒だから平気だよ!」


だから行こうと、手をつながれた。


そ、そんな……!


つながれた手をふりほどく間もなく、体がふわっと浮かんだ。


「わ、わ、わ……な、なにーーーー!!!」


――飛んでいた。


僕たちは、空を飛んでいたんだ。


「ボク、ナナオっていうんだ。キミは?」


こんな状況でのんきに自己紹介してる場合かよーっと思いながらも、「ミナト」と僕は名前を言った。


「ヨロシク、ミナト。ボクたち、いい友達になれるよね」


笑うとナナオはめちゃくちゃかわいかった。


「ナナオは、その……男の子?」


変なことを聞いたのかもしれない。


ナナオは首を傾げた。


ずっとボクって言ってたし、男の子だよな。


「ごめん」


つい謝ってしまった。


「ボクは男の子だよ」


ああよかった、間違ってなかった。


「僕も男の子だよ、同じだね!」


なんて言って笑う。


ナナオも笑ってくれた。



そうしてしばらく飛んでいると、それにもすっかり慣れてきて、気持ちいいと感じられるようになってきた。


「着いたよ」


ナナオが言うと、急降下した。


トナリ町までは、いつもバスかお父さんの車で行く。


こんなに早く着かないのに、空を飛ぶと一瞬なんだな。




池は、夜になると昼間見るより、ずっと暗くて深そうに見えた。


「コワイ?」


僕がビビってんのに気づかれたのか、ナナオがからかうような口ぶりで聞いてくる。


「ちょっと怖い……」


ほんとに怖かったんだ。


ちょっとどころじゃない、超こわい!


僕はナナオにぎゅっとしがみついた。


ほんとに落ちたらどうするんだよ――。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。