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異世界から来た少年~お母さんに怒られて寄り道をしていたらRPGゲームみたいな世界に迷いこんでしまった  作者: 水波瀬なぎ


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18/20

18話目~真っ暗闇に閉じ込められたしまった僕は……

「お、おい……ちょっと待てよ。なに、これ……」


たらり……と冷や汗が背中に流れる。


心臓がどくんどくん。


頭はパニックでぐるぐるする。


だって、おりてきたはずの階段は、きれいさっぱり消えていて、そこにはただの『壁』があって。


「もしかして、閉じ込められたのか?」


言葉にすると現実味が増してしまった。


ぐるりと壁に囲まれ、しかも真っ暗で僕は、たまらなくなった。


――こわい。


ガタガタと体が震える。


いったいどういうこと?


僕は、このままここで、どうなってしまうんだよ!


もしかしてナナオも、僕と同じように閉じ込められちゃったんだろうか?


僕は壁に背をあずけたまま、ずるずるとへたりこむ。


ひざを抱えて、そこに顔をうずめた。


今までは、みんなが一緒にいたから頑張れたんだ。


こんな風にひとりになるなんて、思ってなかったから、どうしたらいいのかわからない。


ただ、ただ、不安だった。




「ミナトー!」


アリカの声が聞こえた。


僕も大声で「ここにいるーっ!」と叫んだ。


だけど、どうやらこの声は、アリカのところまで届いていないようだ。


「行ってみる?」


アリカが下りてこようとしている?


ダメだ、来ちゃいけないって伝えたいのに声は届かない。


「ミナトが待っててって言ったじゃない。待っていようよ」


ユリアの声だ。


「けど、遅いよー、行こうよ」


「待ちましょう」


「もう、ミナト! なにやってんのよ!!」


来ちゃダメだけど、そこでずっと待たせておくのも、アリカの怒りを考えたら……悩むな。


いったいどうすれば、ここから出られるんだろう。


そう思ったとき――。


「あ! ナナオ!」


アリカの声で、ナナオがアリカたちのところへ戻ったのがわかった。


「ミナトは?」


「わかんないの。下に行ったまま戻ってこないのよ」


「ミナトが下に? じゃあミナトも閉じ込められたんだな?」


ってことは、ナナオもやっぱり閉じ込められたのか?


けど、どうやって脱出できたわけ?


「ボクたちの声は、ミナトに聞こえてるはずなんだ」


ナナオが言ってる。うん、聞こえてるよ!


「ミナトー、聞こえる?」


「聞こえるよ!」


「返事がないわね。聞こえてないんじゃない?」


アリカは言ってるけど、聞こえている。


ただ、僕の声があっちに聞こえてないのは、確実になった。


「大丈夫、ミナトに聞こえてるはず」


そう言ってナナオは僕を再び、呼んだ。


「ミナト、聞こえるよね? 今からボクが言う通りにして欲しい。いい?」


ナナオには聞こえないだろうけど、僕は「いいよ」と答えた。


「いいか、ミナト。下りてきた方を向いて、そして――」






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