17話目~階段を下りていった僕が目にしたもの
「……なんだこれ」
「なにって……階段?」
ナナオの言葉に僕が返す。そしてアリカもつぶやいた。
「階段よね」
見たまんま。階段に間違いないなかった。
ただ、普通の階段ってわけじゃなさそうだ。
階段は「上」ではなく「下へ」伸びていた。
先なんか見えない。
真っ暗闇でなにも見えないんだ。
「おりるしかなさそうだね」
ナナオの言葉にみんながうなずく。
建物の中はくまなく探した。
そのどこにもいないとなると、あとはこの階段の下しかないだろう。
「ちょっと待ってて」
ナナオがポケットを探り、懐中電灯を取り出した。
「あ、それ、つかないよ」
うちの懐中電灯だとしたら、それは電池切れだからつかないはずだ。
「あ、ホントだ。つかない」
ナナオがスイッチをカチカチやるが、やっぱりつかなかった。
僕とリオが押し入れに入って、『探検ごっこ』をしたときに遊びで使ってて、つかなくなってそのままだったんだ。
お母さんには言ってない。
「はあ……使えない」
ナナオが大きなため息をつき、ポケットに懐中電灯を戻した。
「明かりになるものがないからしょうがない。手探りで進もう」
ナナオがムボ―なことを言う。
「電池、入れたらつ――」
「もうイイ」
なぜかナナオは、僕の言うことを最後まで聞かず、先に階段をおりてゆく。
「待てよナナオ。危ないよ! 何がでてくるか、何があるかもわかんねーのに」
ナナオの姿は、すぐに闇に紛れて見えなくなった。
アリカとユリアも心配そうに、立ち止まったままだ。
「ナナオー!!」
叫ぶけど返事はなかった。
僕は不安になり、アリカとユリアに「待ってて」と言って、ゆっくり階段をおりた。
「ナナオ? どこ?」
階段を十段くらいおりたとき……。
「あれ?」
それ以上、おりることができなかった。
行き止まりで、前も横も壁だった。
ナナオは? どこに行ったんだ?
隠し扉になってるのかと思ったけど、それもなさそうだ。
どうしようもないので、とにかくアリカとユリアに相談に戻ろうと振り向いた僕は――。
体調不良のため、少しおやすみします。
数日後くらいに、再開予定です。
もしも読んでくれてる方がいましたら、すみません。




