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異世界から来た少年~お母さんに怒られて寄り道をしていたらRPGゲームみたいな世界に迷いこんでしまった  作者: 水波瀬なぎ


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16/20

16話目~洋館の中には何があるんだろうと進みたいけれど……

どんな敵が現れるかわからないので、僕たちは細心の注意を心がけ、武器を構えてゆっくり扉を開け――。


「開かないよ、鍵がかかってる」


扉はびくともしなかった。


押しても叩いても、なんの反応もしない。


「どうしよう」


ナナオが困ってるみたい。


「呪文言えばいいんじゃない? ひらけーごま、とか」


僕は単にふざけてみただけだったんだけど――。


ギギーって音を立てて扉は開いたんだ!


「すごいミナト!」


「見直したわ」


ナナオはもちろん、アリカまでほめてくれた。


意外に簡単に進めてしまったな……。


そのせいか、気が緩んでいたんだろう。


足元にあるトラップに、うっかり僕たちはハマってしまった。


「ぎゃー!!」


「うわー!!」


口々に叫びながら、下に落ちた。


「いったーぁい」


アリカが腰をさすっている。


ナナオとユリアも体をうちつけたみたいで、顔をしかめた。


もちろん僕も、おしりを打ってしまった。


上を見上げると、そうたいして深い穴に落ちたというわけでもなさそう。


目に見えるケガもない。


少し冷静さを取り戻した僕は、あたりを見回してみた。


まわりは薄暗く、地下室っぽい雰囲気。


だだっぴろくて何もなさそうだ。


「上に戻るしかなさそうね」


ユリアが立ち上がって、上に向かって手を伸ばした。


「じゃあ戻ろう」


ナナオがあっさりと言った。


「えーどうやって戻るのよ」


アリカが言ったそばから、ナナオがアリカの体を抱き上げた。


「キャー! なにするのよっ!」


「暴れないで、じっとしてて。ひとりずついくね」


そう言ったかと思うとナナオが浮かび上がった。


そっか、忘れてたけど、ナナオって空を飛べたんだ。


そしてナナオが順番に上へと戻してくれた。


また、あっさり解決。


順調順調~なんて。


気を緩めちゃダメなんだよな。


僕はハッとして気をひきしめた。


「どこにいるのか、見当もつかないわ」


ユリアがため息まじりにつぶやくのに、ナナオが答える。


「一階ずつ探してくしかないだろうな」


僕らは今いるフロアから、順に探していくことにした。


不思議なことに、トラップは最初の穴だけ。


モンスターにも全く出会わなかった。


使えそうなアイテムも落ちていない。


とにかく、何もなかった。


何もないまま、五階まで上がってから、みんなで顔を見合わせた。


「変だな」


「変……よね」


「変っ、変よ!」


「うん。変……」


変だ変だと言いながら、とうとうてっぺんまで上り詰めた。


そこにある扉を開くと、お姉さんがいたりして?


「開けるよ」


ナナオが扉に手をかけて、そっと開けた。




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