12話目~モグラみたいなモンスターが出てきた!
「いったーい!」
「なにやってんのよ、どんくさいわね!」
アリカが手を引っ張って立たせてくれた。
「急に引っ張るからバランスが崩れたんだ」
「言い訳しないで!」
結局アリカは、僕の手を払いのけて、ひとりで先に走って行った。
ナナオたちに追いつくために、僕も後を追うようにかけ出そう――としたとき。
土の中からモグラがでてきた!
「せみモグラよ! 気を付けて!」
ユリアが叫んだ。
その途端、土の中からうじゃうじゃと、せみモグラが現れたんだ。
「物理攻撃で倒せるわ! 片っ端からたたくのよ!」
まるでモグラたたきゲームをしているようだ。
始めはびびってた僕も、だんだん楽しくなってきた。
だけどそれもちょっとのことで、今度はだんだんイライラしてきた。
だって、次から次に現れるんだ。
倒しても倒しても、きりがない。
いったい何体いるんだ。
そうしてる間に、空からクマドリ……じゃなかった、フライベアが襲い掛かってきた。
「こっちはまかせて!」
ユリアがバトルエックスでフライベアと戦う。
ナナオもユリアに協力するので、こんな状況なのにアリカがまたむくれた。
「もー! ナナオのバカバカ! バカバカ!」
八つ当たりのようにせみモグラに攻撃していた。
だけど、おかげであっという間に全滅させたんだ。
ユリアもナナオと、フライベアをやっつけた。
「あ!」
ナナオがふいに叫び、木の下へ走る。
何だろうとみんなで後に続くと、そこに何やら武器のようなものが落ちていた。
ナナオはそれを拾い上げた。
「竹やりだ」
その名前のとおり、竹でできたヤリだ。
ユリアが言うには、フライベアが落としていったものらしい。
ナナオは僕に、竹やりを差し出す。
「ミナト、使えそう?」
「僕が?」
おそるおそる竹やりを受け取る。
初めての武器だった。
一応僕は、小学一年生のころから、剣道をやっている。
だからなんとなく使えそうな気がした。
ちょっと違うか?
だけど素手よりはずっと心強いとおもった。




