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一章:魔法使い、後片付け。

研ぎ終わりました、と、満面の笑みを浮かべたクロムが作業の手を止める。そっと作業台の上に置かれたのは、切れ味の良さそうな一振りの魔剣。

魔獣の革で包まれた〈歩行樹〉の枝を寄木細工の様にして拵えた鞘に、ノートがすっと、魔剣を納めた。何かに引っ掛かることもなく、スムーズに納められていく魔剣。

こうやって見ると、鍔の下に魔剣の核が隠れてしまっている為、パッと見では魔剣には見えない魔剣である。鞘も装飾は革を止めるための金属パーツぐらいなもので、割とありふれたデザインの拵えになっている。完品で入手できた時の魔剣の鞘って、そもそもどんなデザインなんだろうね?どこかで遭遇できたらしっかりデザインを見ておかねば。

研ぎ終わり、鞘に納めることが出来たので、これで魔剣修復に関する作業は完了である。最後まで出していた道具や作業台を出した人が自らの〈収納〉へとさくさくと入れていく。テオラルテに代金を支払ったりしているキュウヤの分はとりあえず、ミルキィが〈収納〉しておく事に。

なお、二日後に回路が描き込まれた二振りの付与剣を受け取りに来る予定である。ヘルロットも今日は色々付与したり、修復作業したから疲れているだろう。無理してもいい事はないからねぇ。

さて、後片付けをしていると、アトラとルビナからも出来た、との声が上がる。続いて、これなら十分実践で使えるかと、と静かなディオラルトの声が上がる。どうやら、研ぎや剣の手入れに関する及第点が出た様子。


「日頃の手入れのやり方だと足りないところがあったのがよーくわかったぜ…。手入れ大事…。」

「Cランクに上がったら、遠征をしないといけない依頼があるからな。間違いなく、今のうちにちゃんとできる様になっといた方がいいだろ。」

「トゥエラは…自分で手入れしてたねそういえば。」

「木製の杖だからなー。エデュライナも自分で手入れしてるぞ。」

「これを機に、常日頃から小さな手入れをきちんとしていけばいいと思う。」


わちゃわちゃと、〈森の輪〉が話し合う。多分きっと、ルビナリオ行きに巻き込むことになりそうなので、旅人達的には何か準備することがあれば手伝っていきたい所存である。


「それは確かに。足りない手入れの道具は…」

「うちでは取り扱っとらんが、〈丸壺〉で売っとるぞ。」

「そう。ちなみに指導費は…?」

「魔剣修復を本当にした人物を紹介してくれた、って事で今回は無料でいいぞ。後は、武器の総合的な手入れをする際にうちに持ってきてくれればいいぞ。」

「ありがとう。」


指導費タダとは。こうなると、修復料実はサービスされている可能性が出てきたぞ?

そしてさすが、〈丸壺〉。色々売ってる雑貨屋さんの本領発揮している。そうだ、〈丸壺〉でまた色々確認して、必要なものを買わねば。

費用は〈収納〉に溜め込んでいる魔獣素材を売ってもいいし、なんなら依頼を受けてから森に行って魔獣を狩ってもいいのだし。森で色々採取もできればより良いし。なんなら、薪になりそうな小枝も集めたい。

この後は〈森の輪〉にも確認を取らないといけないのだが。〈丸壺〉に寄って、武器のお手入れ道具や初心者冒険者が他に必要そうなものがあれば購入して。資金を作るためにも、冒険者ギルドで魔獣素材を売却したい。

実際の動きを交えながら魔剣の性能を確かめたいところではあるが、昨日の今日で訓練場で修復した魔剣を使用するのは、流石に自重した方がいいだろう。何処からか、やらかしてすぎでは?とツッコミが入らない様に多少は大人しくせねば。大人しく出来てないのが今の結果ではあるのだが。


「ちなみにアトラ、アビリティは使えるの?」

「どっちかっていうと、苦手だなぁ。」

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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