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一章:魔法使い、金属素材について学ぶ。

二重の刃物を研ぐ音が、鍛治の作業室の中に静かに響く。一つはたどたどしく、もう一つは迷いなく滑らかに。

エデュライナとヘルロットに、先ほどの会話で出てきたエヴァレット鋼について尋ねると。鈍い藍色のグロン鋼、赤めのトトラ鋼、ミスリルの合金で、現在市場に流通している金属系武器の素材の中で一番硬く鋭く、また、アビリティ発動のためのマナも通りやすいのだとか。

トトラ鋼単体だと、銀よりも柔らかいのだが。グロン鋼とミスリルとの特定の比率での合金だと、硬くなるのだそう。なお、グロン鋼単体だと、鋼よりも硬くなり、短剣で大銅貨4枚ほどのお値段になるのだとか。また、グロン鋼とエヴァレット鋼の間に、にぶい萌葱色のドラン鋼製の武器が存在する。硬さ、鋭さは両者の中間ぐらいである。

なお、グロン鋼、ドラン鋼、エヴァレット鋼製の武器はそうそう売れるものではないので、基本的に店頭には出ておらず。希望が入った時にだけ店の奥から出してくるものだそうな。ドラン鋼とエヴァレット鋼製の武器は、基本フルオーダーメイドの一品になるとか。ヘルロット曰く、両者ともに家が立つような値段との事。

また、一般に流通していない素材もあるとの事。それが、ヒヒイロカネとアダマンタイトである。ミルキィが聞いた事のない金属が出てきたと思ったら、聞き馴染みのある素材が出てきたのだが。

エデュライナ曰く、ヒヒイロカネはマナが一番通りやすい素材で、アダマンタイトは一番硬く鋭く、また伝説的には武器が壊れる事がないそうだ。

基本的にヒヒイロカネとアダマンタイトで出来た武器防具はダンジョンの奥深くで、ごくごく稀に出てくるらしい。そのほとんどが国の宝物庫行きになるそうなのだが。万が一オークションに出てきたら、大金貨以上のお値段になるのではないかと言われているそう。ちなみに、大金貨は少なめの国家予算レベルの金額であるとの事。

…あの、〈収納〉の中から絶対に取り出せない素材が二つ確定したのだが。急いでミルキィは〈念話〉で他の旅人達に情報共有を行う。これに関しては、本気でうっかりもできないのだが。武器に関しては…魔法使いの財産でゴリ押ししようそうしよう。素材についてバレなきゃ問題にならないだろうし、エンチャントでも使って〈鑑定〉でわからないようにしてもいいか。

ミルキィ的に気になった事がもう一つ。この領域に、オリハルコンって存在しないのだろうか。藪蛇になってもいけないので聞けないのだが。

適度に武器をアップグレードするにしても、色々考えないといけないかもしれない。新規で何かしら武器を作成するにしても、作る場所を考えなければ。

ミルキィから、クランハウス的な拠点があると便利かもしれない、と〈念話〉で共有すれば。でもずっと同じ場所にいないから運用が難しくないか、との意見が上がる。

その辺りを考えるのは、ルビナリオでのあれこれ終わった後からでもいいんじゃない?と、テオラルテに付与剣修復の代金を確認しているキュウヤからの〈念話〉。ルビナリオでがっつり功績を立てたら、魔法使いが何か始めてもそうそう物言いは入らないかもしれないからね、と、何だか楽しそうな声で〈念話〉は続く。

ちなみに、代金は鉄の長剣代と技術料込みで銅貨4枚との事。一番高いのが鉄の長剣代でこれが銅貨3枚。あれ…三振りの付与剣に回路を書き込むのは銅貨1枚分…?

ミルキィは安いな、と感じたのだが。よくよく考えると、銅貨はそれなりのお値段のものになる。銅貨1枚でコンロの魔道具が4個も買えるのだ。…金銭感覚壊れるはまずい。色々と。魔獣素材の買取で、そもそもお高いのばかり持ち込んでいるからだろうか。

これは、また露店を覗いて金銭感覚を鍛えねば。流石に金銭感覚でやらかすわけには…!

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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