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一章:魔法使い、魔剣修復の後で。4

気をつけてはいるんですが。

ヘルロットのとがひらがなになってたら教えていただけると幸いですの…。予測変換君、とだけひらがなにしてくるの…。

「もう、触れてもいい?」


持ち手と鍔の部分にパーツが付けられて、剣自体としては完成系になった魔剣から視線を離さずに、エデュライナはノートに問う。

わたしも、わたしもー!とヘルロットの自己主張も続いている。


「落としても打って痛いだけだから、まぁ…問題ない?」

「消火用の水、用意しとこうぜ念の為。ちなみに、エデュライナはマナを流すという経験はあるか?」


キュウヤの答えに、ノートが更に告げる。それもそうだ、と、ルディとミルキィが〈収納〉から木の桶を取り出して、スノゥが〈収納〉から直接水を流し込んだ。

流したことはある、と一つ頷いて、エデュライナは短く答えた。


「神官は神に祈りを捧げる。祈りにマナも含まれる。

神殿にある魔道具を起動させる為に、マナを流した事もある。問題はない。」

「なるほど。」


それなら大丈夫そうだね、とキュウヤが呟いて。


「安全確保はしっかりと。無理にマナを込めすぎない。この二点に気をつけて、魔剣を取り扱ってね。

先にエデュライナ、次にヘルロットの順で触ってもらったら良いかな?」

「異議なし。」

「触れるなら待つー!」


にこにこと微笑むキュウヤの声かけに、エデュライナの平坦な返答と、ヘルロットの元気な返答が上がる。

では、と、エデュライナが両手を持ち手部分にあて、ゆっくりと作業台の上から魔剣を持ち上げる。


「…重い。」

「長剣だからね。」

「アトラが普段振り回してるのと同じ?それならアトラは凄かった。」


重たい、と言いつつも、エデュライナが持っている魔剣の剣先はぶれず。体幹しっかりしてるなぁ、ちゃんと筋力つけてるんだなぁ、とミルキィは思ってしまう。

神官として神殿で仕えていたことがある様子だし、エデュライナもきっと、色々してたんだろう。それがおそらく、剣先のブレがない事に繋がっているのかもしれない。

ちなみに、アトラが使っている武器だが。今エデュライナが持っている魔剣よりもやや大きく、重いものである。それに、鋼の方がミスリルより重いしねぇ。土台部分にミスリルを使っているので、若干軽めの魔剣である。


「マナを流す。」


エデュライナが宣言し。ゆっくりとではあるが、回路にマナが込められていく。魔剣の核を通ったマナは、剣身部に流れていき。ごう、と、剣身が火を纏う。


「さっきよりもー、火の勢いがいいねー?」

「ロヴェルの時は控えめにマナ流してるからなー。」


火の勢いを見たヘルロットが小首を傾げながら、疑問を呈する。ノートが答えるも、その回答に納得はしていない様子。

ヘルロットは言葉を続ける。


「たしかー、魔剣の核は魔石2段級って言ってたよねー?」

「言ったなぁ。」

「あの火力ー、魔石2段級超えてるっぽいんだけどー?」


…何ですと?

ヘルロットの疑問符のついた言葉に、旅人達が一瞬固まる。流石にそれは想定外なのだがっ。その原因に若干心当たりがあるのがまた。まさか影響が出るとは思ってなかったのだが。

更にエデュライナも、マナを流し込むのを止めて、火が消えてから魔剣を作業台に置いた。


「魔剣、それなりにマナを消費する。ずっと火は纏えない。」

「付与剣もだけどー、それなりにマナ消費するんだよねー。それだけ効力はあるんだけどねー。」


じゃあ今度はわたしのばーん、と、疑問を抱えたままの表情を浮かべたまま、今度はヘルロットが魔剣を持ち上げる。

ごう、とまた火を纏う魔剣。その様子を真剣に見るヘルロット。あの、若干先程よりも、火の勢いがいいのだが。


「研修でー、研究所の魔石2段級の火の魔剣を触った事あるんだけどー、それより火の勢いはいいんだよねー。

ただー、消費するマナは魔石2段級と変わらないくらいー。魔石の級が大きくなるにつれて消費するマナの量は大きくなるんだけどねー。

研究所の魔剣とー、この魔剣ー、何が違うんだろうねー?ミスリル使ってるからかなー?」


うーん、と悩みながらヘルロットが声を上げる。

あの、初知り情報もあるんですが…。それより魔剣の修復でこう、やらかした感がですね…!?

修復した魔剣が、普通の感じにならなかったー!?元々の折れている魔剣もミスリルと別の金属との二重構造になっているので、ミスリルの影響ではなさそうなのだ。ヘルロットに言えないけれど。

となると原因は一つ。キュウヤの込めたマナである。…そんな影響出るとか考えてなかったんだが。

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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