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異世界冒険者奇譚  作者: 海風屋
ルビナリオにて、魔法使いの宣言
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二章:きみとあなたと、こんにちはを。1

ドレグはどうして、どうして…となりながら若干放心しており。トラおじじもええんかいのぅ…と呟いて。

…報酬を受け取る事に、納得できない様子。まぁ、無理もないかもしれないけど、是非とも受け取ってもらいたいのだが。さて、どう話すかと考えていると。

ウィルフェアが、ぽつりと確認を取る。


「皆様方、この街はお好きですか?」

「好きだねぇ。」


にこにことキュウヤが答え、旅人達も頷いてウィルフェアへの返答とした。

聞いて見て確認したウィルフェアは、更に言葉を重ねる。


「人も、含めてでございますか?」

「勿論もちろん。」


今度はミルキィが答え、旅人達は頷きと微笑みでウィルフェアに意思を返す。


「成程。では、この町に何かありましたら、助力を惜しまないという事でございましょうか?」

「そりゃ限度はあるけどね?出来る事なら?」


次のウィルフェアからの質問には、首を傾げながらスノゥが答え。旅人達も、全部ではありませんけども、可能な範囲は、など口々に範囲を区切った肯定を告げる。

旅人達の答えを聞いて。ウィルフェアはご協力ありがとうございます、と旅人達に告げて、一礼をし。

そっと、ドレグとトラおじじへと近寄った。


「誠に申し訳ございませんがお二方、我らの主人達の言うように報酬を受け取ってはいただけないでしょうか?」

「どうしてかのぅ…?」


真剣な表情を浮かべたウィルフェアの言葉に、困った表情を浮かべながらトラおじじが返す。

すると、ウィルフェアは表情を崩さないまま声をひそめて、トラおじじとドレグに告げる。…若干怪談を話すような雰囲気醸し出してないか、ウィルフェア。


「仮に、ではございますが。

我らの主人達からの申し出を断り、ダンジョンのための整備をするための資金が足りなくなった事を我らの主人達が把握した場合。

支援物資として、我らオートラナの骨格部分に使われております金属の差し入れが発生する可能性がございます。」

「皆様方、ドレグの実家にはわしからもしっかりと報酬金を受け取るようにお伝えおきますからの!

それでもドレグの実家が受け取り拒否をされました場合、金銭報酬は皆様方からのダンジョン関連の整備のための寄付金として、冒険者ギルドノルキスタ支部よりドレグの実家に送りますの!」


…ウィルフェアの一撃が効果覿面である。

オートラナの骨格に使われている金属の種類を察してしまったが故に、ウィルフェアの言葉に即座に反応して、声を張って納得の意を示したトラおじじである。さすが冒険者ギルドノルキスタ支部のギルドマスター。反応が早いし、思い切りがいい。

なお、金属の種類がわかっていないドレグは、くるりと手のひらを返したトラおじじの発言に驚きを隠せていない。後で約束していた報酬がわりのAランク魔獣のお肉セットを包むので…手続きとか交渉とか色々よろしくお願いします。

〈森の輪〉の面々も、オートラナの骨格に使われている金属の種類はわからなかった側である。トラおじじの手のひらの返し方に、トゥエラがそんなとんでもない金属だったんだ…?と困惑を隠せていない。アトラとルビナでどんな金属なんだろう、と話し出し、エデュライナが幾つかの金属の話を二人相手にし始めた。

ちなみに。ノルキスタでダンジョン関連の整備をする際にお金が足りなくなった場合。旅人達が差し入れを入れるのは否定しないけれど、さすがにアダマンタイトの延べ棒を差し入れる事はしない。そんなことするよりは、人数もいることだし労働力を提供したり、材料を提供したりする方が確実だろう。


「…皆様方、エルフェンテより連絡がありました。

派遣いたしますオートラナの任命が終わったとの事でございます。」


オートラナの骨格に使用している金属の話で若干わちゃわちゃし始めた時。ウィルフェアが口を開いて告げた。〈森の輪〉は話すのをやめ、ウィルフェアの方を見た。

なお、エルフェンテは、ウィルフェアと同格のオートラナの取りまとめ役である。


「この後すぐにでも顔合わせ可能でございますが、いかがされますか?」

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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