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二章:事前準備のすり合わせを。6

小屋?と、ドレグもトラおじじも不思議そうな表情を浮かべている。そりゃまぁ、いきなり小屋建てても良いか、と聞かれたら驚くか。スタンピート対策に小屋建てるのに一般的ではない…?

うーん。そうだ、スタンピートの対策云々の前に、確認せねば。


「小屋周りについては、ちょっと後で色々確認したいんだけど。

とりあえず、ルビナリオで密偵担当と情報収集担当に動いてもらっても良いの?」

「…増えてません?まぁ、情報が増えるのはありがたいので、くれっぐれも、相手方に見つからないように動いてください。それと、収集できた情報を冒険者ギルドノルキスタ支部にも回して貰えるとありがたいです。

いただけた情報をもとに、冒険者ギルド本部やルビナリオ周辺の冒険者ギルド支部と連携して何かしらの対処が必要な場合に動きます。対スタンピートしかり、対冒険者ギルドルビナリオ支部しかり。

それと、こちらからルビナリオの領主様に、情報収集の方が動く事をお伝えしておきます。」

「で、皆様方が希望された通り、冒険者ギルドノルキスタ支部より冒険者証を発行するかの。ただ、今日すぐには出来んのでな、明日会議室を押さえておくので、そこで全員分発行しようかの。」

「ありがとう、トラおじじ。ドレグ。オートラナ派遣に関しては問題ないから、明日冒険者証発行してもらう時に顔合わせしようか。人選は…ウィルフェア、お願いできるかな。」

「キュウヤ様、承知いたしました。

物腰が柔らかく、書類作業が得意なものを一人、野外での採取や荷運びが得意なものを一人、という基準で声かけいたします。」

「情報共有についても問題ないかな。オートラナを派遣するなら、問題なく共有できるだろうし。」


条件ついたけど、密偵担当と情報収集担当の活動が許可降りたぞー!やったね。

まぁ、この条件ならそもそも想定内であるし何の問題もないね。見つからない、バレないは基本です。

万が一痕跡を残しておりましたら、修行でございますねぇ…と、やや低い声でウィルフェアが呟いていた。油断したらまずいぞ、忍者五兄弟。ぬかりなく情報抜きに行ってきて欲しい。

情報収集担当は、人との会話はするけど印象が薄くて覚えられにくい特性持ちなので…警戒されているところに行かなければ問題はないだろう。恐らく。

一つ条件がまとまったところで、ドレグが不思議そうな表情を浮かべて、ミルキィに問う。


「ところで、小屋とはどういう事でしょうか?」

「えーと、街よりもスタンピートが起こる位置の近くで何かしら対策うつでしょ。その為に、〈笑顔の行進(スマイル・パレード)〉用の拠点として、小屋を建てたい、かな。

後は、冒険者ギルドルビナリオ支部の介入も考えられるから、いっそのことルビナリオ滞在の拠点を街の外に置くのもありかなー、と。

で、小屋を建てる土地も領主がいるでしょ?だから、小屋を建てても良い許可が欲しいなー、って。」


ミルキィの勘的に。街の中で宿を取ろうにも、冒険者ギルドルビナリオ支部ギルドマスターの息のかかった人々に邪魔されて、ストレスが溜まりまくる事になりそうで。

それで街の外でキャンプしてたら、ルビナリオのEランク冒険者と一緒に共同生活しそうな気配がしているのだ。どうせなら、子どもたちには屋根付きの落ち着けるような場所で寝てもらいたい。体を壊すような事になったら大事である。

ミルキィの言葉に、更に首を捻るドレグ。


「後者はわからないでもないのですが、前者はどういう事でしょうか。」

「え。スタンピート発生場所がわかっているなら、なるべく発生場所近くで魔獣を叩くでしょ。

そうなると、近くに負傷した人を受け入れ治療する治療場や、前線から引き上げた冒険者が身体を休めるための休息所、腹ごしらえのための食事処、討伐された魔獣を持ち込むための冒険者ギルドの出張買取場とかあると便利でしょ。」

「あの…スタンピート発生したら、非戦闘員を街の外に連れて行くのは危険では?」


ドレグが、ミルキィの発言につっこみをいれる。その為にも防衛班が必要にはなる、と説明したらどうなるのか。

…今までの常識が常識にならない、という予感がひしひしとしている。

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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