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二章:事前準備のすり合わせを。1

今代の魔法使いは、規格外だのぅ…、と、トラおじじがしみじみと言った。思わず旅人達は各々視線をあっちこっちへと逸らしてしまった。ウィルフェアはにっこにことした表情で、そんな旅人達を見ていた。

うん。やらかししかしてない自信はありますねぇ…。でも必要なところもあるんだ…。言えないけど、こっちの領域にやってきた経緯も、こちらの領域の人の想定外であるのは自信がある。

まぁ、今はそれが主題ではない。対ルビナリオ対策をどうするかである。

どうしようか、とミルキィが考えていると、にこりとウィルフェアが視線を合わせて微笑んで。周囲を見渡して、口を開いた。


「さて。皆様、私どもオートラナに関しては、ここまで話してまいりまして、幾許かは理解していただけたのではないかと思うのですが。

私どもの同胞がルビナリアに潜入し密偵となることに関する利益不利益に関しては、いかかでしょうか?」

「領主様に事前に情報共有するのが大前提ではありますが。情報収集という一手に関しては、密偵は割とありな手ではあるとは思うんです。領主様への事前連絡はこちらの領主より連絡をとってもらえば、どうにかできますからね。

ただし、当然侵入しているのが見つかり、捕まってしまえばその分色々と不利になりますし、相手も警戒します。実行するならば、そのあたりの可能性が少しでも軽減できるようにしたい、というのはあります。

そもそも、どのような名目で、ルビナリオに潜入するのか。怪しまれない立ち回りが可能なのか。情報共有はどのようにして行うのか。といった点での詳細を詰める必要があるかと。」


ウィルフェアの問いに、ドレグがぽんぽんと言葉を発していく。

ミルキィがぽつりと呟いたことから端を発した密偵案であったが、ドレグ的には割と忌避感なかった様子。ああ、ノルキスタの領主の息子だというし、諜報部隊ぐらいは知っていてもおかしくないか。情報戦するなら、情報収集もできる諜報部隊は必須だろう。…それだとある程度、魔法使いバレしてそうだなぁ…。バレてたら諜報部隊持ちって考えてもいいかもしれない。まぁ、別にルビナリオのターゲット以外にバレるのは問題ないのだ。ターゲットにバレるのは…そもそも情報収集してないと思うから、問題なさそうな気配がする。ある程度情報収集してたら、そもそもこんな問題起こしてもある程度自力でどうにか改善できるようになるはずである。

魔剣修復の一件に関しては、している真っ最中の近場に見知らぬ存在も精霊術の干渉もなかったので、第三者に露呈しているとかそういうのはなかった。秘匿情報は今のところ守られているのでセーフ。まぁ、情報あったとて、そう簡単にできるもんじゃないけどね、魔剣修復。

どうしようか、という雰囲気が若干漂う中、ウィルフェアが口を開く。


「まず一つ。密偵をする予定のオートラナは気配遮断できますし、存在感をどこまでも希釈することも可能でございます。ですので、発見されること自体がほぼない、と言える存在でございます。

ですので、ドレグ様が懸念されている事はほぼ否定できるかと思われます。」


確かに、密偵担当が捕まる心配はほぼないんだよねぇ。

密偵といえば、忍者五兄弟起用してるからね。五兄弟、気配消すと本当にどこに行ったかわからなくなるレベルで、忍者してるんだよね。足音もほぼしないし、ちゃんと周囲の気配を感知して周囲に人がいなくなってから調べ物をするし。最終手段、空間転移でどろんと消えれるし。

衣装は執事服やメイド服ではなく、忍者服を着込んでいる忍者五兄弟である。クノイチ含む。なお、口調はござる口調ではない。

…後で呼ぶべきだろうか、どうなんだろうか。

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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