表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/127

二章:微精霊入りの人形は夢も見る。4

あのタイミングでオートラナを召喚していなかったのは間違ってなかったと、ミルキィが脳内で結論づけた時。

スノゥさんの考えはそう間違ってないかと、と、ドレグが告げた。


「魔法使いが13人も同時にやってきた、と言うだけでも前代未聞ですからね。その状況下で〈隣空族〉にしか見えない使用人のような存在がいれば、その人達は本当に魔法使いなのか?本当はこちらの人々ではないのか?と、疑われる事になるでしょう。

魔法か、それに準ずるアビリティを用いれば、疑いは一発で晴れますが。それまでが面倒な事になることは否定できないですね。」

「それは嫌だねー。」


我々の判断は間違ってなかった、と言いたくなるドレグの説明である。スノゥの言葉に頷く旅人達もちらほら。

ま、使用人担当のオートラナがいるとそう言う考え方をされるなら、その印象をルビナリオで存分に活用するのはありかもしれない。

ルビナリオ行きに関するスタンスやら情報共有をウィルフェア含めて〈念話〉でやりとりしていると。トラおじじが一つ大きく息を吐く。そして、しみじみと言うのだ。


「本当に〈隣空族〉にしか見えんのー。

教えてもらっているか知っておるだけで、事前情報がなければ人の形をした存在が動いとるだけ、には全く思い至らんなぁ。」

「ちゃんと人の形をした何か、ではありますね。この通り。」


ぱかり、と、思考の空白も、躊躇いもなく。ウィルフェアは自らの左手を手首から外した。メンテナンスモードにしたら簡単に外れるけども!説明がわりに外すのはびっくりするんだが。

当然の如く血は流れず。それぞれの面から見えるのは骨の役目の頑丈な金属類であったり、筋肉の役目の特殊な繊維が束ねられているものであったり、様々である。

なお、メンテナンスモードで外しているので綺麗に接続が切れているだけで、力づくで引っ張って外したらこの面から見える内容物もぼろぼろのばらばらになる。そんな事にならないよう、かなり頑丈なボディになっているのだが。…おかげで、オートラナの面々の身体の素材は色々と良いものを使っている。特にウィルフェアともう一人の統括担当は特に良いものを使っているのだが。骨部分に特にやばい金属使ってましたねそういえば!

手がいきなり取れた事に驚きつつも、ルビナとアトラが凄い、こんな感じなんだ、とテンションが上がり。ドレグとエデュライナも、見知らぬ技術などに瞳を輝かせながら、ウィルフェアを見て。トゥエラが、どうなってるんだ…?と若干困惑しつつ、見ている中で。

唯一、トラおじじがその素材に気が付いたらしい。また驚愕のあまりに目を丸くして、はくはくと口を開いてから、言葉を口にする。


「…その、金属は…?」

「元々いた世界でとれた金属だね。頑丈だったので便利に使ってるんだ。」


にこり、と、微笑みつつ。これ以上金属に対するツッコミを入れられないようにしているキュウヤである。

その一方で、シルトがとりあえずそろそろ手を戻すのだー、と、ウィルフェアに接続を元に戻すように声をかけていた。

それもそうでございますね、と。ウィルフェアはそっと左手を左手首にくっつけた。ウィン、と、小さな小さな駆動音がして、左手が接続される。

しっかし。合金なのによくわかったよねぇ、トラおじじ。若干鈍い黒色混じりだったからだろうか。


「…とんでもない存在だ、ということはよくわかったのぅ…。」


とんでも素材を見てしまったからだろうか、若干トラおじじがくたびれた表情になってしまった。

まぁ、それはそうなるか。ウィルフェア、ひいてはオートラナの骨に使っている合金は、アダマンタイト合金である。…この領域における、伝説の金属ですねぇ…。


読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ