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二章:微精霊入りの人形は夢も見る。2

旅人達的にはいつものことではあるが、こちらの領域の人々はそうではない事は多々ある。多彩…!と言いながら、トゥエラが再び低めのテーブルに突っ伏せた。

まぁ、色々出来るのは否定しないけどね?

うーん、と、悩んでいる声を上げながら、キュウヤは小首を傾げて告げる。


「えーと、実際に呼んだほうが説明早いかな?」


ちなみに、ルディが旅人達担当のオートラナの統括者に、あれやこれやと情報共有しつつ、呼び出しある事を伝えてくれている。いやほんと、ありがたいねぇ。


「ここで?」

「許可さえあればここでも。」


目を丸くしたドレグが召喚場所を確認し、キュウヤは一つ頷いて告げる。


「大丈夫大丈夫、成人男性ぐらいの存在呼び出すぐらいだからそんなに幅取らないよ。」

「その前に、こちらの部屋以外で呼んだら恐らく、また大混乱の元になるでしょうね。」


ドレグやトラおじじの懸念事項を取り除こうとしたのか、スノゥが軽く説明すると。アヤナが更につっこみをいれる。

アヤナの言っていることは否定できないのが、また。がっつりとヒトに近い存在を呼び出すわけだし、まぁ、説明を求められるよね?

ルビナリオ行ったらきっと、オートラナのみんなを呼び出す事になるだろうけど。その場合しっかりカモフラージュしないと説明が大変な事になってしまう。馬車担当も早めに欲しいな、こうなると。スタンピート対策で人手はあるに越した事はない。

ふと、トラおじじの方を見ると、困ったように眉毛を寄せて頬をぽりぽりと指先でかいていた。


「他の場所で行って混乱を招くよりも、この部屋で〈召喚〉に否やはないのじゃが。いやまぁ、わしらも呼び出される存在に興味がないとは言えんしの。

〈召喚〉における代償などは問題ないんかの?わしらの考えとる〈召喚〉だと、場合によってはかなりマナを消費したり、供物が必要になる場合があるからのぅ。」


〈召喚〉する事自体は、なんとなく解決した様子。はっ、未知の存在に会える…!と瞳を輝かせながら呟いたドレグはそわそわしはじめ。

なんか、この短期間ですっごい色々驚くことがありすぎてなんかちょっと慣れてきちゃった気がする、とルビナが呟き、アトラが同意するように何回も頷く。

エデュライナの瞳が、好奇心の光で揺れていた。

そんな視線を受けながら、キュウヤは一つ頷いた。


「何の問題もないですね。」

「ふむ。それならば、一人呼んでもらえるかの。…密偵に関しては後でまたしっかりと話させてもらうがのぅ。」


最後の方、ミルキィに向けて、トラおじじから一瞬圧が放たれていた気配がする。

うん、後で色々お話しします…。情報欲しかっただけなんです…とりあえず取れる手段の範疇で、速攻で動けそうな手段が密偵だけだったんだ…。


「それじゃあ呼びますねー。」


そう言って、キュウヤは立ち上がって、ギルドマスター室の片隅へ向かい、上の方の空間に向けて手を振った。

すると。ぐわり、と開く真っ黒い穴。


「何あれ何あれ!?ドレグさん、〈召喚〉ってあんな感じなのー!?」

「あの…知っている〈召喚〉と挙動が違うんですけども。」

「魔法使い由来のスキルだから、で多分問題解決させたほうがいいと思います。」


キュウヤの行動を見ていたルビナが驚愕のあまり、声を上げる。いつの間にか顔を上げていたトゥエラが若干諦めた表情で身も蓋もない結論を出していたけど、まぁ、そうなるよねぇ…。

なお、こんな挙動はミルキィも知らない。〈召喚〉じゃなくて〈収納〉…というか亜空間関連だろうこの挙動。魔法陣どこいった。

真っ黒い穴のふちに、人の手が掛かる。その人物は、軽い身のこなしで軽々と飛び越して、キュウヤから少し離れた位置に着地する。


「ほっほっほ。ご指名ありがとうございます、皆様方。」


鈍い金色のフレームの片眼鏡を右目につけ、仕立ての良い執事服に身を包んだロマンスグレーの男性は。穏やかな微笑みを浮かべながらお辞儀をした。

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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