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二章:プロローグ:そして、再度のキャンプ開始。

二章開始になります。

登場人物が増えていくターンが始まる…!

新緑の月、花の週、陽曜日。

旅人達は、ルビナリオよりも西にあるトレハ森林群の少しひらけたところで、再びキャンプを始めていた。

以前、ノルキスタより東方面のエルグラン大森林群で野宿を行った時とは異なり、今回のキャンプの参加者は、旅人達だけではない。同行者がいるのだ。それも、大人数で。


「ミルキィさん、ミルキィさん、お洗濯物終わりましたのー。」

「あ、ローナ、ありがとう。ルブもテルンもありがとうね。」


現在、旅人達のうち幾人かで、ノルキスタで購入した木を用いて小屋をいくつか建てている途中である。小屋の周囲にはいくつもテントが建てられており、小屋とテントのある範囲の中心には、旅人達が燃料となる魔石を投入済みの結界の魔道具が置かれている。

冒険者に登録したての年齢の少女が、同い年の少年を引き連れて、小屋を建設途中のミルキィに声をかけた。少年少女の手には、大きめの籠が抱えられていた。ローナと呼ばれた少女は、ミルキィに声をかけた後、それじゃあ次は薬草の処理をしてきますねー、と、別のテントの方へと向かう。

小屋とテントの外れの方を見ると、クロムとノートが設置した洗濯物干しに様々な洗濯物がかけられて、風に翻っていた。

洗濯物が風に飛ばされない様に、ミルキィが渡した洗濯バサミを洗濯物一つ一つにつけていく少年少女が見える。背の高い少年を振り回しつつ背の低めの男女の双子が、きゃらきゃらと笑いながら楽しそうに作業を進めていく。そんな少年少女から一定の距離を保ちながら、執事服を着た青年が洗濯バサミの入った籠を持って追いかけている。

結界の魔道具が置かれている近辺には、屋根付きの調理場が設営されており。クローバーのヘアピンをつけたメイド服姿の、同じ様な顔立ちの四人組がお昼ご飯を調理している。少年一人、少女が一人、彼女達の手伝いをしながら、料理について学んでいた。

それ以外でも、そこここで。少年少女達と、お仕着せの衣装を見に纏った青年や女性が一緒になって何かしらの作業をしていた。


「うーん、育ち盛りの少年少女が多いから、やっぱりタンパク質は大事よねぇ。」

「〈旗風の華〉は、ノートとフォードが森歩きの基本を教えてるだろうから、そんなに大きな魔獣を狩ってこれないだろうねー。採取の方は結構成果ありそうだけど。」

「タンパク質は、ルディとセイカの狩りの結果に期待するのだー。」


とんてんかん、と、釘を打ちつつ。ミルキィ、スノゥ、シルトの三人は預かっている形の少年少女達の食事についても頭を悩ましていた。

そう。ノルキスタにやってきたAランククランの〈暁光の戸〉と、ルビナリオで情報収集をしていたAランククランの〈明けの果て〉のクランリーダーから、頼まれたのである。ルビナリオの町の外で野宿をすることになった際に、ルビナリオの街から自力で離れることのできない孤児院出身の登録したてのEランク冒険者のパーティーをいくつか面倒みて欲しい、と。

本来、同じ新人に頼むことではないのだが。旅人達の外見年齢は彼らより若干年上である。すでに野宿の経験もあり、ある程度戦えるのは〈曙光の戸〉が冒険者ギルドノルキスタ支部で情報として知っている。更に、トラおじじが他のEランクパーティーとの交流できるからと、とっても肯定的で。

故に、今回新人達に色々教えれるだろう、という副事情もありつつ。。〈森の輪〉も巻き込みながら、複数のEランクパーティーと一緒にキャンプしているのである。何がどうしてそうなった。

ちなみに。

ルビナリオの西にあるトレハ森林群と北にあるエルデ草原帯の森林群寄りにあるダンジョンが、スタンピートの予兆あり、との事で。ここで小屋を建てているのも、領主に実行許可をもらった対スタンピート対策の一つだったりはする。…何でこうなった。

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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