《小休止なのです》
「ぽんぽこ子ダヌキちゃん捕獲成功しましたー!」
「貴音はタヌキじゃないのです!!」
「もう、ダメだよぉ~うたた寝は……それと、タヌキ寝入りも!」
「だからぁ! 貴音はタヌキじゃないのですぅううううっ!」
「そうじゃなくて、貴音ちゃんみたいに『寝たふり』するのを世間では『タヌキ寝入り』って言うんだよ! 実際のタヌキもビックリすると寝たふり……つーか死んだふりするらしいよ」
「えっ、そうなのですか?」
「でも最近は、車に驚いて道路で『死んだふり』してそのまま本当に……」
「……シャレにならないのです」
「それにしても……ちょうどいい筋トレになったなぁ」
「それなのです! おねえちゃんは貴音をバーベルにしていたのです!」
「だってぇ~、最近体が鈍ってきてたんだもん」
「そういえば……おねえちゃんは何かスポーツやってたのですか?」
「剣道だよ! 私の部屋にまだ防具があるよ」
「段とかって……持っているのです?」
「あぁ、一応三段を……」
「えぇっ! すっ、すごいのです」
「いや別に……高校まで続けていれば三段取る人多いよ! それよりもその上、四段はハードル高いんだよなぁ~! 大学に入ってからも続けていれば狙いたかったんだけどね」
「じゃあ今は剣道は引退……代わりに『おっぱい道』を極めているのです♥」
「何だよおっぱい道って!? んなもんねーよ!」
「でも貴音は、おねえちゃんの『お姫さま抱っこ』が大好きなのです! だから貴音をバーベルにして筋トレしてもいいのです♥」
「いや、でもなぁ……貴音ちゃんに万が一のことがあっては危ないし、バーベルとは勝手が違うから意外と疲れるよ! だからあまりやらない方がいいかもね」
「だったら、貴音にいい考えがあるのです!」
「えっ、何?」
「おねえちゃんが貴音をお姫さま抱っこしたら、貴音がおねえちゃんのおっぱいを持ち上げるのです! そうすればおっぱいの分だけ軽くなるのです!」
「意味ねぇーっ! やっぱフィットネスジムにでも行こうかな……」
※※※※※※※
「次回はおねえちゃんとパフェ食べるお話なのです」
「違うでしょ! 私が貴音ちゃんに『アレ』を買ってあげる話です! 貴音ちゃんもいよいよ大人に一歩近づいて……」
「そうなのです! おねえちゃんが貴音にとって大事な『アレ』をお金で買ってしまったので、貴音は大人の女になったのです」
「何か誤解される言い方だよなぁ……」
「それじゃおねえちゃん! 今から貴音を『お姫さま抱っこ』してベッドまで連れていくのです」
「命令形かよ! まぁいいよ……ほらっ!」
「わーい♥」
「……」
「……あれ? ベッドに寝かせてくれるのではないのですか? 何で貴音はイスに座らされたのです?」
「貴音ちゃん……まだ宿題終わらせてないよね? 宿題終わるまではベッドで寝かせないよ」
「ふっ……ふぇええええんっ!」




