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アンブラインドワールド  作者: だかずお
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~ 最後の方法 ~






突如膨れ上がる様に上がった霊力に驚き、一歩退いたのはエバーフーミー

こいつ、この私を退かせただと……

恐れ?

なんだ、一瞬感じたあの嫌な感じは……

何故、私は我が主、サタン様を思い浮かべたのだ?


「がキめ……」


神井は霊力で、大きな鎌を具現化させていた。

「喰らいやがれ」

鎌を横に振りかざした直後、エバーフーミーは飛んで躱す。

エバーフーミーの背後の巨大な岩は、鎌の通った直線上に真っ二つに斬れている。


エバーフーミーは、この一撃により直ぐに気付く

神井が力をコントロール出来ていない事、それに、突如上がった霊力に身体がついていっていないと言う事を、持って一分


「ガキよ、お前はこれから死ぬ、言い残しておきたい事はあるか」


「ほざけ」


神井はエバーフーミーに向かっていく

神井は自身でも気付いていた、一分と自身の身体が持たない事を。

一分でケリをつけるには全力のこの一撃しかない、これが効かなかったら、俺は死ぬ。

鎌に真っ黒い霊力が纏う


俺の全力の速度で、奴に当てられるか?当てられなきゃ、死ぬだけだ。


「うおおおおっおおおおおっ」


速いっ

エバーフーミーは自身の首元に鎌の刃を感じたと同時にしゃがみ込んだ

「残念だったな、まだ私の速度にはついてこれていない」


「ん?」


エバーフーミーの身体は動かない

「ガキめ貴様っ」


鎌の先から0.1ミリにも満たない太さの細い霊力の線が無数に伸びていた


「避けられるのは分かっていた、最初からこれが狙いだ」


「喰らえっ、俺の一撃を」


「デス フレア」


エバーフーミーは真っ二つになる

「ぐぎゃあああああああああああああああっ」


ニッ


残念


残念だったな


真っ二つになりながらも、エバーフーミーは笑っていた


「一つ、お前の霊力は尽きた、そして二つ」


「私はまだ全力を出してはいない」


ギロッ

エバーフーミーは、地面に片膝つく神井を上から見下ろしている。

そして、身体を両手で抱えるようにくっつけ言った。

「褒美に見せてやろうか、私の全力を、そしてサヨウナラ」


くそっ、化物めっ

神井は薄れゆく意識の中で死の足音を聞いていた。

ここまでか…


神井にとどめを刺そうとした直後、エバーフーミーの身体は動かなくなっていた。


「逃げなかったみたいだなガキ」


エバーフーミーの腕を掴んでいたのはタケル。

「馬鹿神井、逃げて捕まりそうになったら霊球を空に飛ばせて知らせろって言われたろ」


「邪魔をするなら先に殺す」


エバーフーミーは驚いた、何故か?

自信の右腕が突然、地面に落ちたからだ。

何故?

間違いない、さっきのガキの一撃だ、この時、エバーフーミーの直感は全力で叫んでいた、このガキ共は絶対にここで殺さなければならない、先の未来に生かせる事は危険と判断する。

そう、目の前に立っているこのガキも私の左腕をピクリとも動かせない様に抑えている。


なるほど、では全力を見せてやろう


次の瞬間、エバーフーミーは背後に吹き飛んだ。


「光堂さん」


「タケル、俺達二人でこいつをなんとかするしかない」

神井の倒れている姿を見て、こう言った光堂だったが分かっていた。

タケルの霊力も直に切れて、すぐに気を失う。

急激な霊力アップに肉体がついていかない事を。


「光堂さん、力はみなぎってるのになんかやべぇ、こんな時に意識を失いそうだ…」


その直後だった、光堂の思いがけない行動にタケルは驚いた。

光堂の手刀が自身の首元を叩いたのだ。

「光堂さん、何をっ」

意識が遠のき、倒れていくタケル

崩れ倒れるタケルを光堂は抱えた。


「ハッハッハ、どう言うつもりだが知らんが、連合のお前に告ぐ、私はこのガキ共を全力で殺すつもりだが」


「そいつを俺が却下する」

光堂の導き出した答え

二人で戦っても負けて死ぬ、その後、神井も殺される。

だったら……


タケルと神井の身体を包む光の膜


「貴様、浄化能力を使って二人のガキを守ったのか」


「お前でも、これを破るのは時間がかかるぜ」


「なるほど、どうせ全滅なら、時間を稼いで可能性を繋げるか、よっぽど重要なガキ共みたいだな」


「だが、貴様のその技、大方、結界能力を持っていない者が使う霊力の消費量。だからこそ、お前の霊力を相当消費させていると見える、自身は死ぬつもりだな」


「笑わせる、お前に勝つつもりだよ」

こいつ、俺の急激な霊力の消耗から、俺の能力を分析している。

光堂は、手元のカードを一瞬で覗かれた気がした。

長引けば不利。

光堂が構える


「こい連合」


俺の今放てる最大の大技

「ライト レインッ」

光の大粒の雨がエバーフーミーに向かって降り注ぐ


なるほど、一粒のあの光の雨にあたっただけでも、かなりのダメージを負う、避けるのは面倒

エバーフーミーの全身を真っ黒い霊気が包む

「貴様の浄化能力と私の闇、どちらが強いかだな」


「いや」


「なにっ」エバーフーミーは驚いた


何故なら、自身に向かって降り注ぐ、光の雨の前に光堂が飛び出してきたからだ


「俺がこうすれば、お前が避ける事をしないで、霊気で自身の身体を守ろうとするかは賭けだったがな」

光堂は自身の放った光の雨を、自身の身体全身に浴びた

「俺の放った光の霊気は、俺にはダメージを与えない、代わりに俺に与えるのは、この雨の持つエネルギー」


まさか、こいつ自身のエネルギーを吸収して!!


そう、厄介だったのはお前のスピード、確実に、この一撃を外さずに当てる必要が俺にはあった。


光堂の拳に凄まじいエネルギーが溜まっていた

「ホワイト バーミー」


エバーフーミーの闇の霊気を木っ端微塵に砕き、光堂の拳はエバーフーミーに届いていた。


「ぐおおぅ」


ズゥオオオンッ


その一撃と同じタイミングに、光堂も背後に吹き飛んでいた。

エバーフーミーが同時に光堂に一撃を食らわせていたのだ。


「中々痛かったぞ、だが残念ながら私の命を脅かすには至らない」


「だろうな」

光堂は立ち上がる


やっぱ厳しいな


もう少し、一緒に居てやりたかったが、これしかねぇな。

光堂は意識を失っているタケルと神井を見つめた。

エバーフーミー、お前は言ったな

二人がなにか重要だから、俺が命を懸けて守ってると。

ちがうな


「俺のダチだからだよ」


「?」


光堂に残された最後の方法


全能力最大放出解放


それ即ち


自爆




〜 アンブラインドワールド 〜





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