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アンブラインドワールド  作者: だかずお
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〜 意外な参戦者 〜






これ程までの霊力の持ち主の前だと、自爆した所で無駄死にになるだろう。

確実に相手にダメージを与えなければ、自爆した後、エバーフーミーに、二人は殺される。

厄介なのは相手のとてつもないスピード

確実にとらえるのは難しい、だが、それが出来なければ相手にダメージを残すことは出来ない…


既にエバーフーミーの拳は光堂の目の前にあった。

光堂は即座に躱す


「甘い」

エバーフーミーの拳が光堂のみぞおちにはいる


「ぐうおふっ」


「さぁ、私と貴様の実力の差を見せてやろう」


エバーフーミーの無数の拳が見事な軌道で描かれた

その軌道は完璧に思えた、自分のこれまでの動きの癖、パターンを把握し、予測しての見事なまでの軌道。

一発を躱しても次のタイミングにくるものは、実に躱しにくい場所、それがあらゆる角度、無数に、完璧なタイミングで襲いかかってくるのだ。

敵は戦いのスペシャリスト

短い期間の間に光堂の動きを見事なまでに観察出来ていた。

光堂は全ての攻撃をくらい、何一つ反撃出来なかった。


「おやおや、悪いねぇ、先程までは手を抜き過ぎたようだ」


血塗れになった光堂は、反撃に出るも、軽く躱される。


「傷を負い、更に動きが遅くなったな、もう無理だ、諦めろ」


「大方、お前の作戦は二人を逃がす為の自爆、私に勝てないお前に唯一残された確率の低い可能性、それが最後の作戦だった。だが、お前じゃ私を掴む事すら出来ない、つまり自爆しても無意味」


「うおおおっ」


「諦めろ」


光堂の顔面に拳が打ち込まれ、光堂は地面に倒された。


「もう立てまい」


「とどめだ」


その時だった、光堂は突然笑い出す。


「俺の霊力は、ほぼすっからかんだ」


「ついに負けをみとめたか」


「俺はお前を掴む事すら出来なかった、だから諦めたんだ」


「クハハハハ言い訳か」


「いや、掴めないからこそ、お前の攻撃を躱さず受けた」


「なにっ」


「攻撃を食らうたび、俺の霊力をお前の拳に流した、これで送り込んだ霊力を全てお前の体内で爆破させる」


「なるほど。本当に良いんだな?私を倒す程の爆破となると、霊力完全解放、即ち自死くらいしか可能性は無い、しかし、それとて私を倒すのはまず不可能」


「考えてる間にも、お前は俺の霊力を外に流すつもりだろ、止めるつもりはない」


タケル、神井、みんな、わりぃな

どうやら俺はここまでだ。


後は任せる

光堂は微笑んだ。


「貴様」念には念を、エバーフーミーは完全防御をとる


「霊力完全解放」

光堂の全身が光り輝き出す


「くらえエバーフーミー」


「うおおおおおおおっ」




じゃあな みんな



光堂に、やり残した、少しの後悔が頭を過るも、躊躇、戸惑いは無かった。





ズゴウウウウオオオオオオーーーーンッ




激しい爆破の後


笑っていたのは、エバーフーミーであった。


「ハッハッハッハッハッハッ」


「どういうつもりだ、まさか貴様が私を助けるとはな、驚いたぞ」エバーフーミーが言った。


「くっ、くそっ、どう言うつもりだ」光堂は生きていた、と言うより爆破しそこねたのだ。


「あっはっはっはっはっ、悪いねぇ、とってもくっくっくっく」


自爆は、光堂が攻撃される事により阻止されていた。

そして、阻止した張本人として、その場に立っていたのは


なんと、ラルフォート・ナザレであった。


「一匹狼の貴様が、何故私を助けたのだ、ナザレよ」


「死なれちゃ困るからさ」


「笑わせるな、あの程度の霊力の者の自爆で、この私が死ぬ訳が無いだろう」


光堂は傷口を抑えながらゆっくりと立ち上がる

くそっ

「ラルフォート、一体何を企んでいる?」


「別に何も」


「返答次第では、俺がお前を」


「やってみるかい、その身体で、このラルフォートと」


「さて」

ラルフォートが光堂に背を向ける


「貴様は死んで良いんだ、エバーフーミー」


「なにっ」


ラルフォートはエバーフーミーに拳を向ける


「連合の男、お前は、まだ動けるな、霊力をありったけ溜めておけ」


「信じる必要は無いが、共闘でもしよう」

ニタアアアアアッ

ラルフォートは不気味な笑みを浮かべ、笑っていた。


こいつ、一体何を企んでいる、だが今はラルフォートに頼るしか、エバーフーミーを倒せないのも事実

光堂は構え、ラルフォートに応える。


「良いだろう、溜めた霊力をエバーフーミーに放てば良いんだろ」


「ビンゴっ、隙は作るとしよう」


ブチッ

「ラルフォート、貴様は誰の味方だ?」


「誰の味方でも無いさ」


ラルフォートが仕掛ける


光堂は感じる、速いっ、やはりラルフォート、こいつはとてつもなく強い


二人の戦う、閃光が瞬く様な、一瞬の隙を逃す訳にはいかない


あのスピードについていくエバーフーミー、こいつも今や全力を出さざるを得ない状況

スピードは同等といったところか。


外さない、俺の残りの全力の一撃を

光堂の全身を青白い光が包む

ラルフォートの合図を見逃すな


その時だった


ズギュウッ

異様な音が辺りに響いた瞬間、光堂の表情は青ざめる

「ラルフォート」


エバーフーミーの拳がラルフォートの心臓を貫通させていた。


「サタン様に歯向かうと言う事は、こう言う事だ」


「どう言う事かな」

ラルフォートは自身の心臓を貫通したエバーフーミーの腕を噛みちぎった。


「さて、今だよ」


「くらえエバーフーミー」

光堂の一撃がエバーフーミーの身体半分を消し去る


「くそっ、あれでも半分躱したのか」


だが、まだ、お前を完全に浄化するくらいの力は残っている

光堂は二撃目をエバーフーミーに打ち込もうと再び向かい出す。


ズゴウッ

辺りに低く鈍い音が響いた。


「はい、お終い」


光堂が自身の首元を完全にとらえた手刀に気付いた時には、既に意識が飛びかけていた。

くそっ、油断した ラルフォート

そう、それはラルフォートの一撃


光堂は地面に倒れ落ちた。


「くっくっくっくくっくっくっく」

ラルフォートは不気味にほくそ笑んでいた。





〜 アンブラインドワールド 〜






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