〜 龍の住む惑星 〜
ペドスドラコ
そこは龍と人間が共存する惑星
太古の昔から、この場所には龍使いと呼ばれる者達が住んで居る。
彼等は龍を自在に操り、龍を手懐けていた。
「今なら、レッドドラゴンの赤ちゃんが安く売ってるぜ、買わないか〜」
「イエロードラゴンが欲しいんだけど」
「それならこっちの卵を見てご覧」
龍のペットショップなども、繁華街に顔を連ねて並んでいる。
龍使いによって、龍との関係性も色々で、龍を支配し、操る者、友達の様な関係、またはペットなど、それぞれによって違う。
龍によっても、この星で決められている様々なランクがある、この惑星では龍のレベルを0から10まで数字を分け、ランクづけている、0は誰でも気軽に飼えるペットレベルの小さな龍、しかし3ランクにもなると既に、普通の人間には手の負えないレベルとなる。
5などは龍使いでも迂闊に扱えない、無論数字が大きくなるにつれ、扱いは困難になり、龍の持つ力も強大となる、ちなみに10レベルの龍にでもなると人間が扱うのはほぼ不可能と言われている。
そして、この星には、知らない者は居ないと言われる程の有名な龍使いが居る
名はリタドラゴン
リタドラゴンは、わずか5歳になる頃、既にレベル4の龍を手なづけていた。
そんな彼は現在18の歳となる
「なんだよ青龍、白龍は一体何処の誰を連れてくるんだよ」
「まぁ、待ってれば分かるさリタ」
「ふぅ〜ん、良い奴らなら良いけどさ」
同時刻、場面は変わり惑星ペドループ
「なんだよ、あの白い龍はよ」
空を見上げ、空想上の生き物だと思っていた龍を現実に目の当たりにし、驚いているタケル
光堂やバルベインもベッドから起き上がり、皆は外に出始めた。
龍はどんどん下降し、近づいて来て、遂には頭上にまでやって来る
突然、龍に向かい光堂が叫び出す
「俺達に用があるみたいだな、要件はなんだ?」
龍は光堂にどんどん近づき、視界にも徐々に大きく大きく見えてくる。
先程まで小さく見えていた龍は、目の前に近づいた頃には、一つの瞳が光堂よりも大きかった。
光堂の顔の真ん前に顔をつける
龍の大きな目玉が、光堂の顔をギョロリと覗き込んだ。
「あわわわ」驚くタケル、ペレー
光堂よりも大きな瞳は光堂をジッと見つめている
その瞳は、時折野生の動物が見せる様な、何処か得体の知れない瞳をしていた
光堂は慌てもせず、微動だにしていなかった。
「小僧、龍使いでもない貴様が、我々龍と言う種族に物申すか?」
光堂がほくそ笑む
「そんなにプライドの高い生き物だったとはな」
「あわわわわわっ、まずいウキよ光堂」
光堂の言葉に驚き、ペレーが地面に腰をつける様に倒れた。
ギロリ
「がははははははははっ、気に入った」
「我が名は白龍、訳あってお前たちを我が住むペドスドラコに招待する」
その瞬間、白龍の目つきは変わる。
「貴様、舌に呪印が施してあるな?なるほど、我がここに来た理由を知る者と見受ける」
光堂は少し驚いた表情を浮かべた。
「やはり、本当に知っているんだな」
「我でも全ての理由は聞かされておらぬ、それに知っているのは、龍でもほんの限られた者だけだ。その呪印、秘密を誰かに喋れば死ぬ様に施してあるのだろう」
「我々としても、このタイムライン上での運命は出来るだけ避けたかったのだ、僅かな可能性だが、全ての存在が生き残れる希望に掛けるしかないだろう?」
「どうする?べドスドラコに来るか」
光堂はみんなの顔を見る
「もちろんだ行こう」すぐに皆の意見は一致した。
その間、白龍はジッとタケルの顔を見つめていた。
「今日は特別だ、全員乗れ、我の背中に。行くぞペドスドラコへ」
その時だった、皆の心の内側の感覚に、何処か威圧的な声が響き渡る、動きを止め、全感覚をテレパシー感覚に注ぎ込んだ。
それはタケルでも感知出来る程の、不気味な音が混ざったテレパシーの音。
白龍もそれを感じ、宇宙を見上げた。
「ようこそ宇宙に存在する全ての者達よ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオーーッ
「俺達はこないだ3つの惑星を破壊した張本人、俺の名前は鬼神と申す」
それは全宇宙に向けられたテレパシーだった。
「俺達は今、宇宙中に存在する闇の者達を集めている、俺達と一緒に手を組もう、宇宙連合の時代に終止符を打ち、この宇宙に闇の時代をもたらすのだ」
この言葉を聴き、惑星達の反応は様々だった、震えながら怖がる子供、不安に包まれる者、中には歓喜の声を上げ仲間に入ろうとする者
精霊の星では
「道来さん」
「ああ、間違いない鬼神だ」
鬼神、この宇宙に転生して生まれて来ていたのか……
全宇宙に伝わるテレパシーは続く
「この宇宙中に転生しているんだろう?十の白い刃の者達よ、俺達に力を貸してくれ、再び結成しようではないか、それに腕に自信のある者、連合を潰したい者、俺達と手を組もう、宇宙を我々の手中に納めるのだ!!!」
「全ての者達よ、恐怖におののけ」
背後から不気味な甲高い女の笑い声
「フッハッハッハッハッハ、妾の名は女狐、聞いているんだろう?真堂丸、何処かに隠れているのかい。貴様の首を今度こそ貰うとしよう」
「俺にも言わせろ、俺はクラーケン、覚えているだろう、こないだの連中共、俺は生きてるぜ、貴様らも皆殺しにするからな」
「と、言う事だ。これから恐怖の時代が始まる、待っていろ、お前達に逃げ場はない、全ての生きとし生ける者共よ」
そう言い終え、通信はぷつりと途絶えた
「まじかよ、クラーケン生きてたのか。それに女狐ってこないだのあの……」驚くタケル
今の時代、こういう連中が続々と現れる様だな、白龍は動き始める
「乗れ」
妖精の星では予期せぬ事が起こっていた。
「くそっ、鬼神に女狐、全部、真の兄貴がやっつけた、本物の怪物達じゃねえか」太一の額から流れる汗
「それに白の刃、まさかあの怪物達をまた集めるのか?くそっ、大帝国が復活するみてぇだ」
道来も歯を食いしばっている
真堂丸、文太っ
その時だった
妖精の女王ぺぺが口を開く
「道来」
「?」
「あなたは言いましたね、真堂丸、文太の魂が今どうなっているかを知りたいと」
道来、太一の表情は一変する
「行きなさい、それを知っている者の所へ」
「まさか!!」
「一斎の居る場所へ?」
「タイミングは今」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオーーッ
道来と太一の前に、突如として、文太と真堂丸の魂への道が開かれた。
先に待つ手掛かり、かつて真堂丸と互角に戦った男
その名は一斎
〜 アンブラインドワールド 〜




