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アンブラインドワールド  作者: だかずお
20/84

〜 遺跡内で待ち受けるもの 〜



タケル達の目の前にそびえ立つ様に構える遺跡

入り口らしき正面には、無数のドクロの首が侵入者を監視でもするように両側に入口まで並べられていた。


「なぁ、思ったんだけど、あそこがメインっぽいけど、さっきから、この遺跡入り口が沢山あるじゃねーか」タケルはまるで入って下さいとでも言ってる様に無数に存在する入り口に気付く。


「逆に怖いだろ?こんだけある入口、何か罠が仕掛けてあるんじゃないかと、それに何処が正しい入口なのかと」


「レッドが言ったようにあれらの入り口は全部フェイク、あそこから入ると最終的に辿り着くのはマグマの海」


「マグマ?」


「そう、この遺跡内にはマグマが流れている」


「なんちゅう遺跡ウキか!ペレー帰るウキ」


「おいっ待てペレー、遊園地のお化け屋敷前で怖気づく気持ちは分かる(凄い例えだなジョーよ、どうやら彼の惑星にはお化け屋敷があるようだ、ジョーはお化け屋敷が嫌いだった)だがな、これは現実の任務、俺たちは中に入らなきゃ行けないんだ」


「入りたくないウキ〜黒楽町に行った時と同じくらい嫌ウキ〜(ブラインドワールド参照)」


「大丈夫だペレー、俺たちがいる」小人達がガッツポーズを決める。

突然ブルーが転び、そこからバランスを崩した全員、横一列ドミノ倒しの様に倒れた。


「絶対嫌ウキ〜、頼りにならないオチウキ〜」


「ペレー静かに!敵の見張りがうろついてるぞ」ジョーが気配を感じペレーの口を塞ぐ。

辺りにはクリスタルスカルを狙う者達が沢山居た


「急いだ方がよさそうだな、入り口はここだ」遺跡の中の一つの石にブラックが触れた途端地面に小さな入り口が開く。


「それにしても、なんちゅー察知力だよ、連合の奴らもオーグの集団も、みんな正答の入り口から入っていやがるぜ」

入り口は短期間で何度も開いた形跡があった事にブラックは気付く。

て事はオーグの奴ら俺たちが入るのを確認しているのに、見て見ぬふりしていやがるのか?

イエローは辺りを警備するオーグの集団に目をやる、ほとんどが気づかないふりをしていたが、そのうちの数名がニタニタ笑っていた。


「わざとですね、知っていて監視してる者も居るようですね」北條が言う。


「ああ、奴ら俺たちが遺跡に入ったらすぐにクラーケンにテレパシーを送るぜ」パープルがオーグ達を睨みつける様に見つめる。


「怪物クラーケン」ジョーの足が震えた。


「そんなにヤバイのかクラーケンって奴?」タケルはジョーの身体の強張りに気付く。


「連合が長らく指名手配してた宇宙の危険人物の一人とでも言っておこうか、出会ったら最期、無敵のクラーケンと言われている」


「タケル君、神井君、私からの一つの命令です」


「命令?」


「クラーケンに出会ったら、何が何でも逃げる事を考える事、絶対に戦ってはいけません」


ギリッ、神井が鋭く研ぎ澄ました霊気を北條に向ける


「貴様俺を舐めているのか」

北條の首元、神井の鋭く尖った霊気が首を切り落とさんばかりに向けられていた。


「神井やめろっ」止めに入るタケル


「今の君では勝てないと言っているんです」


ザアアアンッ

北條の霊気が神井に放たれた瞬間、神井の尖った霊気はかき消された。


「君は確かに強い、だがこれくらいでかき消される霊気じゃクラーケンには通用しない、今は死に急ぐ時では無いでしょう、現状を認め、直視することもまた強さです」


「ちっ」


北條は歩き出す「行きますよ、タケル君、神井君、遺跡の中ではきっと想像を絶する恐怖と向き合う事になる、覚悟しなさい」


俺はこの時、北條さんのこの言葉に怖くなった、想像を絶する恐怖?何が待ってるんだ?本当に生きてまた地球に帰れるのか?

何故か母親の顔が頭に浮かんだ。

俺は死ねない

まだ死ぬ訳にはいかない


「おいっタケル」それはパープルの言葉だった。


「お前無理して着いてこなくても良いんだぜ」


「何言ってんだパープル」


「いや、マジでだ。お前が命を懸けてまで遺跡に来る理由はあるのか?」


「北條の言った事は正しい、お前ら、中で待ち受ける事がどんな事か知らない、それに相手は本物の怪物だ、ほぼ生きて帰れないと思えって言ってるんだ、それでも来るのか?」


「あっ、当たり前だ」


「ふんっ」神井は一人歩き、中に向かう。 


「タケル、ペレーもそう思うウキ、こっから先はペレーの任務とは違うウキ、ここに居ても良いんじゃないウキか?」


「馬鹿野郎ペレー今更何言ってんだ、俺も行くに決まってんだろ」


皆がこう言うのにも訳があった、入り口の中すぐ、沢山の連合のメンバーの死体がごろごろ転がっていたのだ。


なんだよここは?


入り口を入ると、まっすぐの薄暗い道が暫く続く、周りの壁は石が積み上げられた様につくられている。

タケルには一つ、気になる事があった。

それは地面、天井、右側、左側、壁一面に無数の穴が空いているからだ。


「ここの場所の担当は俺の出番だ」レッドが言う。


「みんな、この長い廊下に空いてる穴、ここから無数の空気の玉が発射される様になってる」


「なんだよ空気の玉くらい」ジョーが進もうとする。


「待て」ビュオンッ 

ジョーはあまりの音にしゃがみ込んでいた。


「この威力は簡単に鉄を貫通させる」


「ひいいっ、死ぬとこだぜ」


「どうすれば良いウキ」


「大丈夫だ、俺の持つこの宝石をこの穴にはめ込めば」


ガシャ ピピピピピピピピピピピピピピピピピピッ

ガコオオンッ「止まる」


「なんだ、良かったぜ」

このとき気づく者は気付いていた、そう俺たちは簡単に通れた。

この宝石で罠を止める事が出来たから……

なら先に通った者達はどうやって?

簡単だ、実力で通ったんだ、この先、こんな罠を抜けられ無かった弱者は居ない。


「まだ俺の担当は続く、多分先に入った者もここでバラバラに別れたはずだ、第二の難関、迷宮の空間」


「迷宮の空間」


タケルは目の前を見て驚き、声を上げた「なんだよここ」


目の前には、百を超える扉が横一列にずらりと並んでいる


「どこ選べばいいんだよ?」


「俺について来い」


その内の1つの扉を選んだのだが、驚く事に百メートル歩けば無数の道に別れている「多分奴らの多くはここで迷ってるはずだ」レッドが敵が居ないか警戒しながら道を案内する。


「それより北條さん」ジョーが叫んだ。


「そうですね、敵が我々の遺跡に入ったのを確認したのか遺跡内に結界を張りましたね」


「結界?」


「そうです、この中では今磁場が乱れ、テレパシー、テレポーテーション系統が上手く使えない状態になりそうですね」


「て事は?」


「そう、はぐれたら連絡は取れない、それにどうやら相手は我々を生きて返すつもりは無いみたいですね」


「逃がすつもりは無いって事か」


ちっ、マッカース隊長ともコンタクトがとれないか「ペレー」


「分かってるウキ、マッカース隊長の匂いを探ってるウキ」


こんな時にクラーケンに遭遇したらまずいっ、焦るジョーは必死に霊気を探ってみたが、結界のせいで上手く感知出来なかった。

「ったく、こんな不気味な遺跡に、クラーケンのセット、生きた心地がしないぜ」


「こんなとこでクラーケンに襲われたら本当に大変ウキよ、そう言えば光堂は何してるウキか?来るウキよね?それにこのペドループ星にはもう一人隊長が来てる筈ウキ」


「ああ、あの人か」


ヒュオオオオッーー嫌な冷たい風を感じる

その時だった一同に戦慄が走った。

真っ暗な闇の中、上空に異様な気配、それは絶望に似た空気、あまりの迫力にペレーは座り込んでしまった。


「やっ、やばいウキ」


嘘だろ、なっなんなんだよこれ、俺、修行したよな?強くなったよな?

あまりの恐怖にタケルの足は動かなかった。

そこに見たのは、圧倒的に強い強者の姿

高い高い天井にぶら下がる一つの生命体 

絶対に関わってはいけない者がそこには居たのだ。


クラーケンはニヤリと笑っている「ようこそ、我が元へ」


あっあいつがクラーケン?

霊力を学んだからこそ良く分かる、あいつはやばいっ、やば過ぎる。

なんだよ、くそっ、頭にラルフォート戦が浮かんじまう。


クラーケンは既にタケル達の目の前に立っていた。


「さあ小人共、俺をスカルへ案内しろ」


「ふざけんな、誰がおめえの願いなんか叶えるか」


「願い?笑わせるな、これは命令だ」


ピクッ「ん?」


クラーケンの背後、霊気を向けているのは神井。

「なんだ貴様は?」


「てめぇを殺す者だよ」

なんだこいつの匂い、何処かで嗅いだことのある様な懐しい匂い…


「死にな」ズバアアンッ、神井の霊気がクラーケンを真っ二つにした。


「馬鹿野郎、神井、そいつにそんなのが効くわけねーだろ」叫んだのはタケルだった。


「御名答」クラーケンが真っ二つになったのは残像


すぐに神井の背後に姿を表す「死ねよ糞ガキ」


「ん?」

クラーケンの背後に再び神井の姿はあった、このガキ、最初の攻撃はわざと?


「死ぬのはお前だよ」


ズガアアアアンッ


すっすげえ、これが神井の全力の一撃?驚くタケル、こんなのくらったら、まず生きてられねぇ、やっぱこいつは強い。


ヒュオオオオオ〜〜ッ


パチパチパチパチ「いやぁ〜驚いた驚いた、良い攻撃するね、もう少し速度があったら良い線いってたんだがね」


「くそおおーーっ」俺の全力の一撃が全く効いてないだと。


「それにしてもお前、闇の力を使っているな、感じるぞ、お前の根底から流れる、怒り、不安、恐怖」


「それに貴様、お前のその匂い、何故だか懐かしい気がする」


ザッ


クラーケンと神井の間に立ったのは北條


「クラーケンとやら、我々はスカルを小人さん達に返す為に、スカルへ向かっています、我々の邪魔をしないでもらいたいです」


「なんだ貴様は?」


「私の名は北條、地球からやって来ました」


「地球人か。で?俺の邪魔をしたらどうなるか分かるよな?」


「さあ、した事が無いので」


「地球人風情が死ねよ」北條はクラーケンの攻撃を躱し、クラーケンの目の前に立つ。


「邪魔をするならどうなるか?それはこっちの台詞でもあるんですよ」


なんだっこいつは?

こいつの霊力、底が見えない。クラーケンは相手が只者で無い事を察知する、こいつは厄介な存在だ。

北條とクラーケンが対峙する。


同時刻、遺跡内


「マッカース隊長、大変です大変です、とんでもない事が遺跡内で起こっています」


「ああ、俺も気づいちまったよ、この場所はじきに跡形も無くなるんだろう」


マグマにのまれて…




〜 アンブラインドワールド 〜




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