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アンブラインドワールド  作者: だかずお
21/84

〜 スカルへの険しき道 〜



ヒュオオオオオ〜〜ッ


俺たちはクリスタルスカルを手に入れる為、遺跡内に足を踏み入れた。

だがこの時、先に待ち受ける難関をまだ知る由もなかった。


「地球人、やるじゃないか。とてつもない霊力を持っている様だ」クラーケンと北條は互いに見つめ合っている。


「みなさん、ここは私が引き受けます、先に進んでいて下さい」


「なっ、北條さん正気かよ?ここは結界が張られてて、俺たちと合流する術は無いんだぞ」


「ああそうだ北條とやら、そのガキの言うとおり、得策では無い、お前もこの迷宮から出られ無くなるぞ」


「じきにここはマグマにのまれる、そうでしょう小人さん」


「北條気づいてたか」レッドが言った。


「おいっ、マジかよレッド」


「マジだ、この第二の難関、迷宮の空間は最初に入った者がある一定時間を過ぎても抜けられない場合、侵入者とみなされマグマが流れ込む仕組みとなっている、気づいてないか?先程より微妙に気温が上がりだした事を」


「言われてみれば少しそんな気もする様な」


「大丈夫、必ず追いつきます」北條は微笑んだ。


「分かった北條さん、俺たちは先に進む」タケルが言う。


「北條さん、絶対だぜ、そいつをぶっ飛ばして必ずみんなで遺跡を出よう」


「はいっ!!」


「任せたぜ北條」


ヒュオオオオオ〜〜ッ


「やれやれ、俺はすぐにでも小人を追っかけ、あとの奴らを皆殺しにしたいんだが、そうはさせてくれそうにないな」


「そうですねクラーケン、あなたは先に進ませない」


先を急ぐタケル達


「おいっ北條さんは大丈夫なのかよ?相手はあのクラーケンなんだぜ」


「心配するなジョー、北條さんは無敵だ。必ずクラーケンをぶっ飛ばす」


「そうかタケル、なら俺も心配するのをやめて北條さんを信じよう」


神井の心は乱れていた。

完全なる敗北の為?そう、確かにそれもあったが一つ、自身の中で覆い隠していた恐怖が顔を覗かせていたのだ。

それはクラーケンの言葉、お前の匂い何処かで………

心に隠した決して覗いてはいけないおぞましいパンドラの箱。


タケル達はその先も無数に枝分かれしている道をレッドの指示通り進む、目の前には5つの骸骨の石像が建てられていた。


「おいっ、なんだよこれは?レッド」イエローが言う。


突然5つのうちの1つの骸骨の石像の口が動き出し、話し出す。


「ここに足を踏み入れる勇気ある者達、だがソナタ等は本当にスカルを手にする程の叡智に満ちた者達なのだろうか?そうでない場合、これから先に進む事は決して許されない」


「ひいいいっ、怖いウキ」


「お前達の未来を見定めよう、この骸骨の石像の一つに触れろ、一つだけ正しき道を開く扉を出現させる、ただしそれ以外に触れれば触れた者は死ぬ事になる」


「ふざけんじゃねえぞ、骸骨こっちは急いでんだよ」


「無駄だタケル、この石像は決められた事を喋ってるだけだ」


「そうだ、はやく正解を教えてくれよレッド」


「ああ分かってる、俺が手を触れる」


「待てよレッド、本当は知らないんだろ?」パープルが言った


驚く一同「なんだって」


「ああ、そのとおりだパープル、ここは審判の門と呼ばれる罠、ここは心の清き者以外が手を触れると即座に爆破される仕掛けになっている」


「なんだよ、心の清き者って?阿呆らしいぜ、そんなの誰が判断するんだよ」


「これを作った者の霊力がそれをジャッジする、この遺跡の道を知らされた俺たちですら試されるって訳だ。

まあやってみるぜ、俺の案内出来る役目はどうせここまで、この先俺は必要ない。

もし、しくったら後は任せた。スカルを頼んだぜ、絶対にあの連中には渡しちゃいけない」


レッドが骸骨に触れようとした瞬間だった。


「馬鹿野郎勝手な事言ってんじゃねぇ」骸骨に手を触れたのはタケルだった。


「なっ、馬鹿野郎何やってんだ!」


「けっ、勝手に死ぬとか言ってんじゃねーよ、俺たちたダチだろ。死なれたら寂しいじゃねえか」


「タケル・・・」


し〜〜〜〜ん


ガガがガガガ

大きな音が辺りに響く、その時行き止まりだった壁が回転して扉が現れる」


「凄いウキ〜〜」「タケルやったじゃねぇか」


「なははは…ほらな、なんとかなった」


神井はなんだか心が嫌な気分になる、ちっ、気に食わねぇ他人の為に命をかけるだと、偽善者め気に食わねぇ。

黒く居心地の悪い何かが心を蠢いてる気がした。


扉の先に続いていたのは螺旋を描く様に続く、ひたすら長い昇り階段


「こっから先は俺の案内だ」前に出るイエロー

皆は、全力で駆け昇る


その頃、連合の隊長マッカースは2つの気配を感じていた。

クラーケンの部下か?前方にいる。


「皆気をつけろ、前方に2つの気配を感じる」


「はいっ隊長」

マッカースは次の瞬間ジャンプしていた。

なにかをかわしたのだ。


ベチャ、固くないものが壁に引っ付いたような音がした。

音の先を見ると、紫色の液体が壁を溶かしているのが目にはいる。


「貴様か、部下を溶かしてくれたのはナメクジ野郎」


「ググベルと言う、貴様も溶かしてやるよ」


その直後スーツを着たライオン人間が、別角度からマッカースを襲う


「クラーケン様の意向により貴様を殺す」


ザアアンッ

鋭い牙が空を切り裂く

マッカースはしゃがみ躱していた。


「ライオンがスーツだと、笑わせる。クラーケンの真似かよ、ライオン野郎」


「ほざけ、このライアー様が喰い殺してやる」


次の瞬間驚いたのはググベルだった「おいっ嘘だろ」

ライアーは地面に抑え込まれていた。

こっ、これが宇宙連合の隊長クラスの実力


「相手が悪かったな、俺をやりたきゃ最低クラーケンクラスの力は必要だぜ」太い腕がライアーの首を締める。


「ハッハッハッハッ」


「なにが可笑しいライオン野郎」


「天井を見ろ」


「何?」


天井に貼り付く無数の紫の液体


「これはググベルの口から吐き出された液体、先程貴様に飛ばしたやつだ、これがもし落ちてきたらどうなるかな?お前は無事でも、これから雨の様に降り注ぐあれを、部下はよけられないだろう、さあ手を放せマッカース」ニヤリ


「なる程ね」マッカースはライアーから手を放す。


「形勢逆転だな」


場面は再び変わり、北條とクラーケン


「貴様、何故先程から避けるばかりで攻撃してこない?俺を舐めているのか?」


「いいえ」


「俺は貴様の敵だろう、はやく殺さなきゃ俺は奴等を殺しに行くぜ」


「敵?」


北條はクラーケンから距離をあける。


「どうやら貴様は俺を殺すつもりではないらしいな」


「一つクラーケンに問う、同じ生命同士に果たして真の敵などいるのでしょうか?」


「ハッハッハッハッ面白く、くだらない事を言うな人間」


「私は闇も光も区別はしてません、陰があるから陽もある、逆もまた然り、この宇宙の摂理なら、それは果たして憎むべき敵でしょうか?」


「なる程、分かったぜあの神井とか言う小僧を見捨てない理由がな、あいつは完全なる闇の子だ、フッハッハッハ見ものだな、いつか貴様はあいつに殺される」


「知ってるな奴の正体を?」


「うすうす、気がついています」


「ああ、やはりな、俺の感は間違いではなかった様だ、あの何処か懐かしい死の香り、ああ恐ろしい事実、流石の俺も震えてくる程に」


「この事実、信じがたいが、こいつは笑える、で?北條とやら、両方受け入れ、敵ではないと言う貴様はこの後どうする?まさか俺を放っておくのか?」


「いいえ、敵ではないからこそ、この先あなたがやろうとしてる事を見過ごす訳にはいきません」


「邪魔くせぇんだよ、さて、俺を止められるかな人間」ギロリ


カッ カッ  カツッ


何処までも果てしなく続く階段


「なぁイエローこの階段どこまで続くんだよ、それにマグマはどうなったんだ?」


「マグマは我々があそこを抜けた事により止まった、階段はもう暫く続く、ちよっと待った。この段から奇数の段は踏むな崩れるぞ」


「落ちたらどうなるウキかぁ〜」


「地下に流れるマグマに落ちる」小人達は、神井以外の者の肩に乗っている。


「おっと、こっからの段から、偶数は踏むな」


「予想以上に疲れるな」とジョー


「しかし、北條さん俺たちの後追って来れるかなぁ」


「それは問題無いだろう、俺たちの気を探れば、階段も彼クラスの霊力使いなら、我々の残像を映像として読むだろうから罠も避けられる」


「何言ってんだよ、敵の結界で今は霊力感知もテレパシーも出来ない様に制限されてるだろ」


「ああその通り、だが敵は結界を必ず解く。何故なら俺たちの居場所を知りたいからだ」


「なる程、それなら北條さんも来れるな」


「もし北條が殺されて無かったらな、それに結界が解かれると言う事はクラーケンの部下も真っ先に俺たちを狙ってくると言う事だ、覚悟しておけ、多分クラーケンが俺たちを見つけた今、直に結界は解かれるはずだ、そこからが正念場」


ジョーは思う、敵がこの結界を張ったのは多分、俺たちとマッカース隊長との分断、つまり敵もマッカース隊長とはやり合いたくないと言う事、解かれた瞬間俺もマッカース隊長にテレパシーを送る。


その時だった ビュウウウオオオンッ


「霊気が読める、結界が解かれたぞ」ジョーが叫んだ。

これにより遺跡内の全ての者の霊力探知可能となる。


その頃


マッカースの所


「これだから連合の者は情に弱い」俺を放してくれてありがとよ、おいっググベル天井のあれを降らせろ」


「了解、さようなら連合の諸君」


ザアアアアアアアーー


降り注ぐ全てを溶かす紫の雨




〜 アンブラインドワールド 〜



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