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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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86/166

86作戦

「でもボン。

まだ強そうな、知らない影繰りが2人と、レディちゃんも残っとるんやで。

そうや、カブトも元気やそうやない。

ボンが強いのは判るで。

でも5人じゃ、歯ぁたたへんの違う?」


「ミオさんが本当にマッドドクターの催眠術から解放されていれば、レディさんはこっちについてくれると思うんですが、僕も確証はありません。

なので、皆さんで決めてください」


誠は思いつめた表情で言った。


「という事は、レディはとっくに催眠術が解けている、ってこと?」


美鳥が聞いた。


「レディさんは入り口を破壊するとき、盛大に爆破していましたから、僕の方法で正しかったなら、あの時点で催眠術は解けていたはずなんです」


「じゃあ、今、敵についているのは?」


「僕の考えでは、ミオさんの身を案じての事だと思うんですが、断言はできません」


「僕は、光を浴びる前でも後でも、、何も変わらない気がするが…」


ミオは自分の手を見つめた。


「おそらく、マッドドクターの催眠術は、そうと知らなければ、青山さんが心を覗いても判らないほど巧妙なものです。

ただ、さっきレディさんと会話をした感じでは、意図的にミオさんの事を話さないように気を使っている、と感じたんです。

それは多分、マッドドクターにミオさんの事を思い出させないためじゃないのか…、と、すいません、全部推測なんですが…」


「それじゃあ、仮定として私たちが出口で待ち構えるとしましょう。

高屋さんが言うように、未知の影繰りが2人、それにレディとカブト、どちらも互角なほどに戦闘力は高い子たちよ。

そしてマッドドクターも傍観してはいないはず。

それらをどう対処するつもりなの?」


「最初はシャッター越しに対峙します。

そして、レディさん一人を、再び透過でこちらに引き寄せます。

そこでレディさんを説得できれば、こちらにも勝機はあると思うんです。

その上で防御に徹していれば、いずれアクトレス教官たちが来てくれるはずなんです。

爆弾が解除できれば、ですが…」


「待つほど有利になる、って事やね」


「そうです」


「しかし、悪いが机上の空論だぞ、全部。

もし永田さんたちの方に向かったらどうする?

それこそマザーコンピューターまで下りていける」


と井口が訝った。


「敵の動きは、永田さんたちも掴んでいるはずです、本部内なんですから。

連絡さえ密にすれば、決定的なミスは避けられるはずです」


井口は、しばらく誠の作戦を考えている様子だったが。


「ここで問答を続けていても仕方ないな。

だが小田切の作戦で行くにせよ、敵は今、どこにいるんだ?」


「依然、動きはありません。

僕たちがレディさんを説得しようとした1階と2階、レディさんが螺旋分銅であけた穴の場所にいます」


誠は、透視して教えた。


「でも、あそこから全く動かないのは不自然じゃない?」


美鳥は言いながら、永田にも情報を求めたが、誠の言葉を裏付けるものだけだった。


「ぼんのさっきの話だと、まだ催眠術が解けてない、ってことやねぇ…」


「でなければ、マッドドクターが本当に相当なダメージを負っているのかもしれません」


「少し近づいてみないか?

そうすれば誠君も、もっと詳しい様子が見えるかもしれない」


ミオは言った。


「そうですね。

その方がいいと思います。

この場所にいる事には、何の利点もありませんし…」


誠達は、再度、マッドドクターの傍まで接近することを選択した。

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