↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
PR
75/166

75突撃

道の奥からは、レディが非常シャッターを破壊しようとする爆発音が、単調ともいえる確実さで、繰り返されていた。


だが誠たちの目の前には、甲冑姿の影繰りが立ち塞がり、道を塞いでいた。

直接的なダメージを与えられる影は、誠達4人の中では井口のカラスだけだ。

誠は落とす能力。

美鳥は蝶を貼って動かなくしたり、呼吸を阻害して殺すことは出来るが、近接戦闘の破壊力はない。


「ガッチガチの接近バカって訳ね…」


美鳥は口を歪ませるが、しかしそれが一人いるだけで、四人の前進は止まってしまっていた。


「落とせないなんて…」


誠は項垂れる。

どんな敵にも絶対優位、と思っていたので、通用しない奴がいる、というのは誠には衝撃だった。


「そんなことで、いちいち落ち込まないの。

どんな影にも相性の悪い敵はいるものなのよ!」


美鳥は、叱るように言った。


「そやけど、どーする?

あんままじゃあ、いつか非常シャッターを開けてまうで、あん子」


高屋は焦燥感を滲ませる。


「壁を透過して、男の背後に出ましょうか?」


誠は言うが、井口が。


「ダメダメ。

それじゃあ俺たちが、敵に挟まれる形になるだろ。

まだ、カブトやマッドドクターも向こうにはいるんだから」


4対4だが、パワーや破壊力は、向こうの方に利がありそうだった。

それに、マッドドクターの催眠術も、侮れない。


「うちも、マッドドクターいうの、ちょーっと聞いたことあるわ。

戦争やってた影繰りやで。

そういうのは、戦い、メチャ強いで!」


美鳥は、はぁ、と溜息をつき、


「ここで必ず、あの接近バカを殺しておくわ。

誠、接近すれば、奴が踏ん張れるより広い範囲を透過できるでしょう?」


「ええ。

もっと近くなら幾らでも範囲を広げられますから」


ならば、もう一度…、と美鳥が言う前に、甲冑男は、美鳥たちに向かって、ズシン、ズシン、と足音も重々しく、歩き始めた。

まるで重戦車のようだ。


そして…。


甲冑男は、剣を真っ直ぐ、美鳥に向けると、何かを発射した。


それは美鳥の眉間を打ち抜き、背後の通路の奥に飛んで、どぅ、と思い音を立てた。


「遠距離攻撃もあるようね…」


誠が透過をかけたので、美鳥に被害はない。

だが、眉間を撃たれた、という不快感は残る。


「火縄銃並みに遅いようだがな。

あの人間戦車は厄介だな…」


井口は、唸った。


その時、通路の奥から、ゴーン、という今までとは明らかに違う音が響き渡った。


「えっ、まさか、防御シャッターを破ったのかな!」


誠が叫んだ。


「まずいわね、これは。

とにかく奴を潰さないと!」


「しゃーないな、おばちゃんが、突っ込むさかい、あと付いて来てや!」


言うと、高屋は一瞬で丸い球体に変化し、バンバンと通路の壁、天井に当たりながら加速していった。


「す、すごい…」


誠は言うが、井口は、


「いや、高屋さんもパワーはあるが、甲冑男じゃ歩が悪いぞ、行こう!」


三人は、高屋に続いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。