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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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43/166

43必ず殺す

「えっ、まさか見ていたんですか?」


驚く誠に、美鳥は。


「いちいち気を散らさない!


見てはいないわ。

状況的に、死んでいると考えるのが、一番合理的なだけよ」


美鳥は自分の周囲に数百の蝶を飛ばしている。

360°、死角はないようだ。


ぞっ、と誠の体に鳥肌が立った。

今まで、普通に話していた人が、もう、殺されているなんて…。


クリスマスソングが賑やかに流れ、ショッピングモールの道の先には大きな噴水が現れた。

中央に、サンタの大きな人形がにこやかに笑っており、上空、サンタを取り巻いてトナカイとソリが、クルクルとサンタの周囲を回っている。


噴水の上は3階上までの吹き抜けで、渡り廊下が各階に通っている。

色鮮やかなイルミネーションで、渡り廊下は煌びやかに装飾されていた。


ポップコーンまで人形として操れるとしたら、この周囲は、ドールマスターの陣地の中を歩いているようなものだ。

誠は、ポケットの拳銃に目を落としたが、美鳥はそれも見ていたようで、


「銃は取っておくのよ。

人形には効かないけど、ドールマスター本人には見せるだけでも効果があるのだから。

それにしても誠。

あなた、人を殺したくないらしいけど、今回はやってもらうわよ」


「えっ?」


「無論こっちで間に合えば、あたしが殺すけど、遊びであんたを連れてきたわけじゃないのよ。

今回は、ドールマスターが誰だか判ったなら、即座に殺すの。

落とせば下は海、とかヌルい事は考えないで。

57人を同時に制圧できる影繰りなのよ。

死ぬまでの何秒かでも、何人も余分に殺せてしまうの、判る?」


また、殺すのか…。


誠は、暗澹たる暗い海を、自分の精神の底に発見した。


ほんの一か月前、誠は同級の松崎颯太を、自らの手で殺していた。

中一の時、江古田のお爺ちゃんが亡くなり、中二では、クラスメイトが学校から飛び降り自殺をしていた。


なんだか、どんどん死が身近になるようだな…。


思いながらも、


「判りました。

ドールマスターだけは、即死させます。

影の手の射程内だったら…」


「そう言うのはいいわ。

出来るんでしょう?

海の下、地面の中に落とすことだって」


そこまでは考えていなかったが、誠は息の飲み、頷いた。


「出来ます。

ドールマスターを射程に入れた瞬間、僕は海の底に奴を沈めます!」



頼りにしているわよ、と美鳥は、真っ直ぐ前を見ながら呟いた。



ちょっと酷い風邪をひいてしまい、お休みしていましたが、今日から再開します。

よろしくお願いします。

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