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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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41/166

41蛇

誠は、ラジコンカーが人工芝から消えるのを確認する間もなく、背後に影の手を伸ばしていた。


ウサギのぬいぐるみは、今や直立し、体長30センチ程ながら、二足歩行する生き物のように変化していた。

ウサギはおもむろに、自分の胸のジッパーを下ろすと、刃渡り20センチほどのアーミーナイフを取り出し、誠目掛けて飛び込んできた。


影の腕が、間一髪、ウサギの胴体を握った。


ウサギは空中で止まられたが、強力なバネでも仕込まれているかのように暴れ、ビュンビュンとナイフを振り回す。

無表情なウサギのぬいぐるみが、身体中で怒りを漲らせてナイフを振り回す姿は、動きの生々しさゆえに、かなり不気味だった。


と…。


カチャ…。


誠の背後から音がした。

慌てて振り向いた誠は、屋台のボップコーンマシンの側面の扉が、ゆっくりと開いていくのを見た。


甘い香りが、周囲に広がっていく。


えっ…。


まさか?


ポップコーンが、ゆっくりと扉から、一列に連なって、蛇のように、流れ出てきていた。

ポップコーンの蛇は、甘いカラメルの匂いをさせながら、ゆっくりと誠の方へうねってくる。


つぅ…、と、ポップコーンの蛇は、鎌首を上げる。


しゃぁー、とポップコーンの口が開いて、威嚇音を発した。


ぞっ、と誠は嫌悪感を感じ、即座に蛇を落とそうとした。


「誠、それは罠よ!」


美鳥が叫ぶ。


えっ!


驚く誠の目の前で、ポップコーンの蛇が落ち、一列に並んだポップコーンが端から順に落ちていき…、その先は、まだポップコーンマシンの中にあった。


続けざまにマシンが落ちると…。


ひゅん…。


マシンに隠されるように貼り付けられていたピアノ線が、空気を切り裂く微かな音と共に、誠の首に迫ってきた。








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