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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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40/166

40三方

「美鳥さん…。

判っていたんですか…?」


美鳥は、白いガーデンテーブルに両肘を付けるように持たれながら、


「あたしたちは、ドールマスターを追っているはずね?

なら、相手の人が、やりやすいようにしてあげるのも、良いダンスを踊るコツってものなのよ…」


だから、わざと井口さんと高屋さんは別の場所に移動させたのか…。


確かに美鳥らしいと言えないことも無い。

美鳥は、あのアクトレス教官と真っ向勝負に打って出るほどのファイターなのだ。

ドールマスターに相対しても、一歩も引く気はないようだった。


「誠、頼むわよ」


ん、と誠は動きを止めた。

真っ向勝負、じゃないのか?


瞬間、考えたが。


そうか…。

美鳥さんはドールマスターの本体を追っているんだ。


おそらく、何か尻尾は掴んでいる。


だから、この場は…。


誠は、ゆっくりと周囲を見回した。


ポップコーン、ウサギのぬいぐるみ、そしてラジコンカー。


ドールマスターは、どこに罠を仕掛けたのだろうか?


4輪駆動車のラジコンは、微かなモーター音を響かせて、誠たちのテーブルに向かってくる。

それは誠の正面、ショッピングモールから、ほぼ直線に進んで来ていた。


ウサギのぬいぐるみは、誠の背後だ。


そして、ポップコーンマシーンは、美鳥の背、斜め奥だった。


全てを同時に見ようとしても、誠と美鳥の座る、丸いガーデンテーブルを包囲するように三方に散っているため、同時に感知することは出来ない。

そして、ゆっくりとではあるが、ラジコンカーは、誠たちに近づいていた。


もう、ラジコンカーとの距離は、10メートル、無いかもしれない…。


まずい…。

ラジコンカーを落とせ!


誠が決断した瞬間、背後で、かさ、と音がした。


ウサギのぬいぐるみが、急に立ち上がり、猿のように誠に向かって、飛び跳ねていた。



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