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37後部甲板
「小金井さんは機関部に行っているそうよ。
爆発物があるなら、エンジンごと爆破するのが最も可能性が高い、という事らしいわ」
美鳥がスマホを切りながら言った。
「艦橋は当て外れだったでしょうか?」
誠は、ちょっと赤面しながら言った。
吉井一曹は盛んに船のコックピットを調べながら、
「とは限らないよ。
とにかく、これを調べられるんだから…」
コックピットのモニターに図表のような物が現れた。
「なにやん、これ?」
高屋の質問に、吉井一曹は、
「さっきの放送が、どこからされていたのか、船のシステムを調べれば判るわけです」
誠はスマホを見た。
「今、11時21分、さっきの放送は10分ぐらい前でしたか?」
じゃあ、これ、という事ね」
美鳥が指で差したのは、11時13分の放送履歴だった。
「A11って言うと…」
吉井一曹はマウスをクリックする。
船の各階の俯瞰図が出て、
「後部甲板だ…」
「よし、じゃあ爆発物は小金井に任せて、僕たちはドールマスターを捕まえに行こうか」
艦橋の窓からは、真正面に勝鬨橋が、もう間近に見えるようになっていた。




