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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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35/166

35一等デッキ

「ぼん?

どうやって、ここを登るの?」


高屋は唖然としたが、美鳥は、薄く笑った。


「見せて上げなさい」


誠は、影の手で高屋と美鳥を掴むと、もう一方の影の手を壁面に伸ばした。

さらに影の足のようなものも現れ、まるでキングコングのように、そびえる一等客室のフロアを登り切り、上階デッキに一秒もかからずに登り切った。


そこでは美鳥と同級になる井口が、三羽の鴉の影を使って人形と対決していた。


影の鴉は、スキンヘッドのマッチョ人形の耳を齧り、目を抉るが、人形は煩そうに追い払うだけだ。


井口とコンビを組んだのは空手三段だという吉井一曹だったが、周りを人形に取り囲まれていた。

一曹は、蹴り、殴り、人形をバラバラに砕くのだが。


そのまま、転がるように船の揺れに合わせて床を転がった手や足は、パチンパチンと戦列を離れたところで、合体し、再び立ち上がっていた。

砕かれた足や手は再生できないようで、幾つものパーツが床に散乱していた。


そのため人形は、幼い子供の顔に成人男性の胴が合わさり、片手は白人女性で片手は熊のような男の手、などと言う不気味な容貌になっていたが、人形なので異に感じることも無く再び戦いに参加する。


誠は、それらの人形を一瞬で海に落とした。


「ああ。

誠か!」


井口とは、度々練習場で顔を合わせているので、誠は笑顔で挨拶した。


「井口君、あたしたちは艦橋に向かうわ!」


美鳥が言う。


「吉井、あんたらも合流して」


と、高屋。

どうやら高屋は吉井一曹の上官に当たるらしく、即座に計画はまとまった。


誠は、影の手で四人を掴み、白い鋼鉄製の塔のような環境に向かって、登りだした。

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