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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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124/166

124爆弾探し

誠は、五人を影の手に包んだまま、基地から浜松町の古びたビル街に、そして近辺では一番高いガラス張りのビルに影の手を飛ばし、ギリギリから手を爆発させて広げ、一瞬で飛び移った。


おおよそ、地上20階ぐらいのビルの屋上部に誠は仲間を下した。


空は嘘のように晴れ渡り、青が濃い。

雲は輝きながら、南の空に急かされたように飛んでいく。


12月、木枯らし1号が吹いてから、まだ間もない。


「思うんです…」


呟くように誠が言った。


「僕が見た時、カブトさんは手術をされたようには見えなかった…」


硬質飛行船は、雲よりも眩しく白く輝きながら、今しも浜松町上空を飛行しようとしていた。


「誠、今、そんなことを言ってる…」


美鳥が口を挟むが、レディは頷づいた。


「そうだ。

俺はずっと恭平の傍にいたんだ。

あの時、恭平は手術なんてされていなかった。

手の感触で判るだろ。

頭を撫でていたんだから。

恭平の髪だったし、恭平の匂いがした。

あの時、恭平は手術をされていない」


「だがそれでは、カブト君は内調の地下室で施術を受けたことになるぞ。

あそこにそんな設備は…、一つしかない…」


ミオは戸惑った声を出した。


内調で医療設備が整っている、と言ったら、吉岡先生の医療ラボしかありえなかった。


美鳥は、硬質飛行船を見上げながら、


「電話してみるわ。

だけど戻るとか、意味ないわよ!」


強く念を押しながらスマホに耳をつける。

永田に、内調の地下のどこかで手術をした可能性がある、と告げると、


「ああ。

今、連絡しようと思っていたところだ。

マッドドクターの奴が、カブト君の頭部を持っている、ここから出したら引き渡す、と交渉をしてきているんだ」


スピーカーホンで誠達も聞いていた。


「あのキ〇ガイ博士め!

ふざけやがって!」


レディは床を蹴るが、永田が、


「レディ、交渉はこっちに任せてくれ。

カブト君の頭は、必ず取り返す。

君達は飛行船に集中するんだ」


6人は、北風にあおられながら、しばし無言だったが…。


「レディ、行けるか?」


ミオは聞いた。


「…ああ、大丈夫だ、あんな飛行船なんて、すぐ吹き飛ばしてやる」


「あかん、レディちゃんは爆発させないように気張ってや。

何処に爆弾、入ってるか判らないのやで」


高屋の言葉に誠は、


「確か吉井一曹が教えてくれましたね。

最新式の核爆弾は、リンゴ一つぐらいの大きさだって…」


「そうや。

ついうっかり、なんて言ってたら、下は1300万人が住む都会なんやで」


「だがどうするか?

そんな小型の原子爆弾を発見できるだろうか?」


ミオは唸る。


あ、と誠は叫んだ。


「小金井さんなら爆発物が判るって!」


「小金井君は、たぶん…」


ミオは隅田川の上流に目を向けた。


「ムーンライト号の中、だろうな…」







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