↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
PR
119/166

119不可侵

ミオは、銃使いのボディに連打を撃ち続けていたが、最初の数発で銃使いがとうに失神していることは判っていた。


だが、2対3の戦いである以上、こちらの動きに相手を合わせさせる、誘い出し、という戦略も必要になっていくる。


下手な泥仕合に持ち込まれたら、こういう密室状態ではダンサーチームが不利、とミオは見た。


特にカブトの小さな感知できない炎、が厄介だし、またマッドドクターの強化服、も脅威だった。


カブトを上手に仕留め、そして不死身かに見える甲冑男の息の根は、ここで確実に止めておかねば、いずれマッドドクターに好きなようにやられてしまうだろう。


そこでレディが体を張って2対1の戦いを演じて見せた。

最悪、少々の怪我をしてもミオの鞘で回復できる、と見越してのギリギリの勝負だった。


レディはよくやった。


あのブルドーザーのような甲冑男を、僅かな時間とはいえ足止めして見せた。

おそらく何十秒も持つまいが、そこまでは何年も会っていないカブトには判らない。


そして現実、カブトは甲冑男の背後から飛び出してきた。

ミオはそれを待って、一撃でカブトを潰したのだ。


ミオのパンチは、元々女子プロボクサーだったこともあり強いが、影を纏っているときはSクラスの破壊力を持つ。

普段は、相手を殺さない程度に抑えていたが、完全にタイミングを読んで放った右ストレートは牛をも殺す。


カブトは、ずる、と壁を滑った。


意識が飛んでいるらしい。


だがスーツの防御力なのか、完璧に顎を捉えたはずなのに、出血するでもなく、顎を折るでもない様子だった。


目の前でコンクリートを砕いて部屋に侵入してくるのも見ていたが、頑強さは甲冑男と双璧と言っても良さそうだ。


だが、落ちているなら、その隙に甲冑男の息の根を止めるまで!


と、ミオは、レディの鎖に絡み取られている甲冑男に目を向けた。


この甲冑は極めて特殊なものらしい。

ミオは、自分のパンチがまるで効かない、と言う相手と初めてぶつかった。


むろん、例えば今は指令役に徹している永田のバリアーなど、直接攻撃を無力化できる影能力と言うものは存在していたが、それでもバリアーを歪ませる、また連打で破壊する、などは可能だった。


だがこの甲冑は、ただ固い、というものではなく、どうも物理攻撃をシャットアウトしている様子だ。


つまり、ただ固い装甲を身に纏っているだけならば、刀傷は受けないだろうが、しかし鉄の棒で殴られた衝撃までは防げない。


ミオのパンチが当たれば、それなりによろけるなり、弾けるなり、何らかのリアクションがあっていいはずが、甲冑男は休日の公園でのんびりベンチに座ってでもいるように無反応なのだ。


全ての攻撃パワーを無力化する、というのは、ちょっと規格外の防御力、といえた。


誠君の透過は、そんな甲冑男の天敵のような能力だったが、今、彼は蒼井聡と戦ってもらっている。

ミオたちとしても、さすがに2人の強化服を相手にはできないので、苦渋の選択だった。


ミオの強打とレディの火力を売り物にしているダンサーチームとしては、この手の守り達磨のような奴は苦手と言ってよかったが、しかし世界を相手に戦い続ける以上は、こういう相手もいる事は覚悟の上だ。

殴れないのならば、違う戦いをして見せるのがプロと言うものだろう。


「レディ!

行けるか?」


ミオは問うた。


「当ったり前!」


だがミオはレディを信じていた。

問った瞬間には、甲冑男に向かって、ミオは突進していった。


甲冑男の懐に潜り込むと、ミオは甲冑姿では2メートル近い大男を、柔道の腰投げに投げていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。